「君たちはどう生きるか」展第二部レイアウト編が、三鷹の森ジブリ美術館にて開催。5月24日にメディア内覧会が行われた。会見には、企画・監修を担当した宮崎吾朗も登壇した。
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本展は「君たちはどう生きるか展」 第一部 イメージボード編に続く第二部。11月23日からは第三部 背景美術編も展示予定だ。
今回取り上げられるレイアウトは、画面構成を設計する部分にあたり、前工程の絵コンテをもとに背景や動き、演出などを打ち合わせしていくという。『君たちはどう生きるか』で描かれたレイアウトは1200点以上にのぼり、展覧会では宮崎吾朗が独断と偏見で選んだという206点の実物を展示する。
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宮崎吾朗は、「アニメーション制作のツールは変わってきており、紙と鉛筆で手書きのアニメーションスタジオも限られてきている。紙に描いているからいいものということではないが、モノとして説得力がある。紙に描いたものもいいなと思ってもらえると」と語った。
レイアウトのほか、パノラマボックス「ワラワラ」も展示。白くて丸い、ペリカンに食べられる運命にあるちょっぴり切ないワラワラが、画面びっしりに集結している。これは宮崎駿監督が描き下ろし、制作しているものだ。
パノラマボックスに関し宮崎吾朗は、「映画を作り終えてから、暇つぶしに作り続けています」と明かす。本作以外の過去作なども作られているようだが、「次回作のも作ってよと言ったら、今作っているんです。それが本当に次回作になるかはわからないけど、昔懐かしい冒険活劇風」と、期待を匂わせた。
君たちはどう生きるか展 第二部 レイアウト編
2024年5月25日(土)~11月10日(日)
※三鷹の森ジブリ美術館は、日時指定の予約制
チケットは毎月10日より、ローチケにて販売(C)Museo d'Arte Ghibli (C)Studio Ghibli
(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli