おじさんだって「はめふら」が好き! “乙女ゲーム”の世界観なのに、大人男性も虜にするその魅力とは...【座談会】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

おじさんだって「はめふら」が好き! “乙女ゲーム”の世界観なのに、大人男性も虜にするその魅力とは...【座談会】

TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(通称:はめふら)にハマった“おじさん”達が、その魅力を座談会形式で語り合いました。

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『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』キービジュアル(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』キービジュアル(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第3弾キービジュアル(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第2弾キービジュアル(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第5話先行カット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第2話先行カット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』PVカット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
  • 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第1話先行カット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会

【おじさん達が選ぶ『はめふら』名シーンは?】


『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第5話先行カット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
小野瀬:続いてのトークテーマは「おじさん達が選ぶ名シーン」。
お二人はどのシーンを選びましたか?

沖本:百合おじさんのぼくが選んだのは、第3話「麗しの美形兄妹と出会ってしまった…」終盤の舞踏会シーン。
最初は婚約者のジオルド王子や男性キャラ達と踊っていたカタリナですが、その後テラスで休んでいたらメアリとソフィアがやってきて「ずるいですわ、カタリナ様と踊れるのは殿方ばかりで」と不満を漏らすわけです。

それに対してカタリナが一緒に踊ろうと提案したら、メアリは「こんなこともあろうかと、男性パートを練習してきました」と、ソフィアも最近読んだ小説の話を引用して「女性同士でダンスを踊るシーンはロマンティックでしたわ」と。
そして、男性陣が微笑ましく見守る中、カタリナはメアリとソフィアと踊るんですが、作品側が百合おじさん目線でも楽しめるシーンを提示してくれて、嬉しかったですね。

小野瀬:メアリといえば、第2話「王子に勝負を挑まれてしまった…」で、アランと婚約したという話の時に「私も王子の婚約者になりました。“カタリナ様と一緒で”とても嬉しいですわ」と発言していましたね。
王子との婚約よりも、カタリナとお揃いなことを喜ぶ姿に“百合力”の高さを感じました。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第2話先行カット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
:私が選ぶ名シーンは、学園内でいじめられているマリアちゃんを助けるところ。
2回助けますけど、ここは1回目を推したいです。

マリアちゃんって本来、乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の主人公じゃないですか。
アニメで描かれているのはカタリナが主人公の物語で、マリアちゃんはそんなカタリナの存在を脅かすキャラクターなんじゃないかと、このシーンまで敵対視していました。

沖本:僕も同じです。

:最初に学園の廊下ですれ違ってスローモーションになるシーンなんて「うわー、ラスボス感半端ないな!」とすごくひやひやしてたんですけど、でも2人はちょっとずつ近づいていって。
そして、裏庭でモブ悪役令嬢達にいじめられている場面を見かけてすぐに助けにいくわけですが、その時のカタリナがカッコよすぎて「キャーーーーッ!」って悲鳴を上げそうでした(笑)。

小野瀬:カタリナは男前ですもんね。

:思わず、完全に乙女目線で観ちゃってて。助けた後に地面に落ちたお菓子を食べて「美味しかったわ」なんて言われたら、もう死んじゃいます。

沖本:分かります。

小野瀬:カタリナって、そのシーンではジオルドのフラグを奪って、その他にもキースやアランのフラグを自然と奪っちゃうじゃないですか。彼女、天然で“イケメン”ですよね。

沖本:僕の中で、転生ものの主人公って斜に構えて達観してるというか、さとり世代的な人が多いイメージなんですが、カタリナって天然だけどすごく真っすぐで、そこが好感持てます。

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』PVカット(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
小野瀬:最後に、私が選ぶ名シーンなのですが、第1話「前世の記憶を思い出してしまった…」ラストの、閉じこもってしまったキースの部屋の扉をこじ開けに行く場面。
ここで掴まれた人って多いと思うんです。

カタリナは、孤独を抱えるキースを構ってあげようと最初から行動していたのに、事故が原因で、キースは原作ゲーム通り部屋に引きこもってしまう。
原作とは違う行動をしても、『シュタインズ・ゲート』でいうところの“世界線の収束”が起きてしまった……。

:運命は簡単に変えられない、ということですね。

小野瀬:しかし、カタリナは変えられないと思われた運命と、固く閉ざされた扉をぶち破るわけですよ。物理で。
そして、キースに向かって「これからもずっと一緒よ」と屈託なく笑いかけて、一人抱えていた孤独を埋めてあげる。そんなカタリナの天然の優しさに涙が出そうになります。

沖本:あのシーンは、キースの過去のトラウマを破るという心情描写を、ドアを破るというアクションとリンクさせていて、アニメの演出的にも上手いと思いました。
あと、演出といえば、カタリナの“脳内会議”も、設定解説のわかりやすさとビジュアル面での面白さが合致していて、とても好きです。


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《小野瀬太一朗》
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