■「今だからこそ、この時間を大切にしたい」ロックダウン中のイギリスで行っている事とは
――渡英されたことで「スフィアの活動はどうなるんだろう…?」と不安に思ったファンの方も多かったと思いますが、先日、スフィアの皆さんで絵本や童話の読み聞かせを配信する「せいゆうろうどくかい」を発表され話題を集めました。
https://t.co/Jv36GqthH5
— スフィアポータルスクエア公式 (@sphere_PS) April 9, 2020
【おおかみと七ひきのこどもやぎ】
作:グリム兄弟
訳:楠山正雄
参考:青空文庫
語り:豊崎愛生
母ヤギ:高垣彩陽
子ヤギ:寿美菜子
狼:戸松遥
企画に賛同し参加させて頂きます
4人個々に自宅で収録しました#せいゆうろうどくかい#せいゆうろうどくかい図書館#stayhome
寿:「こういう状況だからこそ私たちでできることをしたいよね!」と高垣彩陽ちゃんが連絡をくれて実現しました。
ほかにも悠木碧ちゃん発案で、碧ちゃんと早見沙織ちゃんと私の3人でも「せいゆうろうどくかい」の“ことはゅリレー朗読”も行います!
【LE PETIT PRINCE1】
— 悠木碧【公式】 (@staff_aoi) April 14, 2020
著:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(大久保ゆう訳)
参考:https://t.co/jBzTPkLt6U
朗読:悠木碧
BGM/編集小岩井ことり
読了時間:24分#せいゆうろうどくかい #せいゆうろうどくかい図書館#ことはゅリレー朗読https://t.co/hiXskZujuA
こうした収録作業や語学の勉強もあるので、ロックダウン状態とはいえ意外と毎日やることがいっぱいです(笑)。
――寿さんもそうですが、「せいゆうろうどくかい」企画などオンラインを活かした新たな動きが声優界で起きている印象です。
寿:そうですね。イギリスにいながらのお仕事やオンラインの朗読企画も、ちょっと前だったらできていないだろうなと感じます。
仮に、5年前にイギリスに行きたいという気持ちを持っていて実行できることになったとしても、今とは違った世の中の動きだったと思うので、仕事のほとんどをストップさせないといけなかったかもしれないですね。
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――寿さんのブログを見ていると、イギリス生活がとても充実していると感じます。
寿:イギリス生活を決めた時、「毎週末舞台を観に行こう!」と色々考えていたりはしたんですが、できないとわかった時点で、その時にできることを楽しもうと思いました。
むしろ、これだけ時間がある中で、今勉強しなかったら、もう一生勉強しないんじゃないかなと思ったりもします(笑)。
■もっともイギリスらしさを感じた瞬間は?
――ここからは、寿さん自身が体感した「イギリス」について聞かせてください。もっともイギリスらしさを感じた瞬間は?
寿:たくさんありますが、一番驚いたのは、信号は無視して渡るのは当たり前なところ(笑)。
日本に比べると横断歩道が短いこともあるのですが、信号が歩行者のために動いてくれることはあまりありません。
横断歩道の始まりの場所に「LOOK RIGHT」と書かれているので、右から車が来ないか見てから半分まで渡って、そこでまた「LOOK LEFT」と書かれているので、左の様子を見て渡る。カルチャーショックでしたね。
あと、これは感覚でしかないのですが、イギリスの方は“自分”を持っているということです。
ホストファミリーと話をしていて、「あなたがしたいようにすればいいよ」と言われることが多くて。例えば、ホストマザーが先にキッチンを使っていて、気を遣って終わるのを待っていたら、「聞いてくれればあと何分で使い終わるって言うのに」って。
みんなが「自分はこうしたい」という意志を強く持っているんです。
でも、それを無理強いしているわけでもなく、「あなたはどうしたいの?」と聞いてくれる。ちゃんと自分の意思を持っていないといけないんだなと思わされました。
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――イギリスと言えば、「ご飯が美味しくない」というイメージがありますが、食事についてはいかがですか?
寿:そういうイメージありますよね。私も事前に色々調べて「期待しない方が良いな」と思っていたのですが、ラッキーなことに、ホストマザーがすごく料理上手だったんです!
11歳(イギリスでは高等学校1年生)の頃からお料理教室にずっと通っていたそうで、本当に美味しいんです。イギリス料理のほか、和食や他の国の料理も作ってくれるんですよ。
なので食については今のところ困ったことがないです。
――何か思い出に残る絶品料理はありましたか?
寿:先日イースター(※)の時、羊のお肉のステーキを出してもらったんです。イースターの物語の中にあるのですが、羊のお肉を食べるのが風習になっているらしくて。
でも、実は私、羊のお肉が苦手で……(笑)。そのメニューを聞いた時「マジか~」と思ったのですが、さらに、付け合わせにインディアンライスが付いていて、お米にフルーツ系のソースがかかっていて、しかもレーズンが入っていたんです……。チャーハンにパイナップルを入れるのも「無いな」と思うのに、よりによってレーズンか~と恐る恐る口にしたのですが……それが本当に美味しくて!(笑)パクパク食べちゃいました。
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※復活祭とも呼ばれ、十字架にはりつけにされて亡くなったイエス・キリストが死後3日目に復活した日を祝う宗教的に重要な日。
――イースターといえばイギリス国民にとって重要な日でお祝いしたりしますが、寿さんは何かされました?
寿:イースターエッグやイースターボネットという帽子を手づくりしました。
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ウサギの耳がついた帽子を買って、それぞれ1£で購入したアイテムを使って作りました。卵を縫いつけたり、シールを貼ったりしました。
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――イースターも満喫されたのですね。ラジオで、日本食スーパーに行った話もされていましたね。日本食は恋しいですか?
寿:日本食はやはり、味付けの安心感がありますよね。日本にいる時も、2日洋食を食べたら和食にしたり色々試すという生活だったのですが、イギリスでもこのルーティーンを繰り返しています(笑)。
今は、日本食スーパーの、その場でさばいてくれるお刺身コーナーに置いてる、新鮮なサバの味噌漬けなどを冷凍しておいて、食べたくなったら焼いて食べています。
――今後、イギリスで行ってみたいところやチャレンジしたいことはありますか?
寿:もうたくさんあります! 今はロックダウンで外に出られないですが、カフェに行ってアフタヌーンティーを堪能したいですね。
あとは、やはり舞台を観に行きたいです。見切れ席であれば、当日でもすごく安くとることができるらしくて、しかも前の方の席が空いていたら、見切れ席のチケットであったとしても、前の席に案内してくれたりするらしいです。
イギリスの舞台を早く生で見てみたい。「もう舞台はしばらくいいかな」って思うくらい、見まくりたいです!
■寿美菜子、YouTuberデビュー! どんなチャンネルにしていきたい?
――4月21日にはYouTubeチャンネル「寿美菜子の~マジ寿!~」を開設されました。どんなチャンネルにしていきたいですか?
寿:イギリスのリアルな日常やここでしか見せられない景色を見せることができたら良いなとはじめました。
ですが、現在はロックダウン中なので「こんな場所があるんだよ」という紹介は厳しそうなので、しばらくはお部屋やお庭での撮影が多くなると思います。
ただ、「イギリスならでは」という魅力は、お家の中にも沢山詰まっていますし、イギリスにいる時の気持ちは今しか感じられないことなので、丁寧にお伝えしていきたいです。
実は、渡英する前からこの企画は準備していて、最初は私自身、YouTubeに詳しかったわけではないので勉強のために色々見始めたのですが、「こういう私を見せたことなかったかも」というものをファンの皆さんにお見せしていきたいです。
――何かやってみたい企画などはあるのでしょうか?
寿:本当だったら、イギリスのカフェのレポートとかできたら良いなと思っていたのですが、今はひとまず家の中でできる食べ比べとかがやりたいですね。
先日、イギリスですごくハマった食べ物があったので、その食べ比べをした動画を撮りました。
――気になります! 何か1つ、オススメのものを教えてもらえませんか?
寿:イギリスに来て「チョコレートってこんなに美味しかったのか!」と驚かされていて。その中で今ハマっているのが、Cadbury Chocolateの「Twirl」。
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細長いフレーク状のチョコレートバーで、1パックに2本入っていて食べ応え十分なのですが、エアロとはちょっと違った、軽い食感がクセになっています。これ以外にも、チョコレートはもう全部美味しい!
――ありがとうございます。では改めて日本から応援しているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
寿:イギリスに行くと発表した時から、「寂しい」と言ってくださる方がいらっしゃって、私にとってそれだけで“奇跡”のようです。
私がイギリスに行くことに対して、何かを感じる、心が動くきっかけになっているなんてすごいことだと感じました。
私自身、イギリスに行くと決めた時から、色々覚悟していたこともありました。
もともと思い描いていたイギリスでの生活とは少し違ったスタイルにはなりましたが、それでも毎日がとても新鮮で、刺激的な日々を過ごしています。
これからブログやYouTubeなどで、そんな日常を皆さんに向けて発信していけたらと思っていますので、ぜひ、受け取っていただけると嬉しいです。
これからも、よろしくお願いします!
◆ ◆ ◆
新型コロナウィルスの影響でロックダウン中のイギリスですが、こんな状況だからこそできることにチャレンジしたいと前向きな寿さん。この連載では第2回以降も寿さんがイギリスでどんな生活を送っているのか、寿さんの言葉でリアルに伝えていきます。
なお、寿さんに聞きたいことやってほしいことをTwitterで募集中。以下のツイートを引用リツイートしてぜひ教えてください! 編集部で企画の参考にいたしますので、読者の皆さんの知恵をお借りできますと幸いです!
#寿美菜子 のイギリス生活に迫る✨
— アニメ!アニメ! (@AnimeAnime_jp) April 30, 2020
ロックダウン中の現地模様、渡英に至ったスフィアメンバーからの言葉とは【連載第1回】
▼インタビューhttps://t.co/P4GnOiKZFq
『泣きたい私は猫をかぶる』深瀬頼子役
事務所の同期である、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生とのユニット「スフィア」のメンバー。