タツノコプロに訊く!「ガッチャマン」から「キンプリ」まで、伝統と新しさでアニメシーンを牽引【インタビュー】 4ページ目 | アニメ!アニメ!

タツノコプロに訊く!「ガッチャマン」から「キンプリ」まで、伝統と新しさでアニメシーンを牽引【インタビュー】

アニメサイト連合企画「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」の第9弾は、タツノコプロの代表取締役社長・桑原勇蔵氏と、制作部部長・大松裕氏にインタビュー。同スタジオはいま何を考え、何を目指しているのか、作品はどう生まれるのか聞いた。

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■ファンからリアクションが、非常にうれしいですね。



――海外の人も読まれるインタビューなので、そのあたりも伺わせてください。タツノコプロに海外のスタッフはおられますか?

大松
現時点ではいません。ただ海外のスタッフと机を並べて働きたいなと思っています。
就労ビザはハードルが高いのですが、そこをクリアにして一緒に働ける環境を作ろうと思っています。

一方でフルデジタルを進めていくと、海外のクリエイターと一挙にダイレクトに繋がることが出来るようになりました。これはデジタル化の一番のメリット、発見でした。紙がなくなる事によりネットで直接繋がれます。
若い制作がグーグル翻訳を使って、「ここはフランス人の方にカット振りました」といったことがあったりするので、今後はよりグローバルに作れるようになってくると思います。

――スタジオとして、海外に向けて取り組むことはありますか?

桑原
やはり「世界の子どもたちに夢を」という創業者の言葉どおり、世界に向かって発信したいです。


――2008年に『マッハGoGoGo』が、『スピード・レーサー』としてアメリカで実写化されました。こうした取り組みは今後もありますか?

桑原
海外で人気が高い『マッハGoGoGo』と『ガッチャマン』を、海外でさらに展開していくのは僕らの使命だと思います。

――これも海外の話になりますが、ファンがスタジオに対してできることは何かありますか?

大松
タツノコプロは、昔からの熱心なファンの方から手紙をいただくことが結構あります。このような作品に対する感想を送っていただく事はとても嬉しいです。

僕らは作品を作って、放送しますが、誰が見ているのは分からないんです。
その時に作品を見て「こう思いました」と感想をいただけると、「これはやってよかったな」とか、「今後はこう頑張ろう」と思うので、どんな形でも良いのでリアクションをいただけると非常にありがたいです。

桑原
タツノコプロの作品を全部見るとか、タツノコプロの作品は全部買うといったファンをいかに増やせるか、これもあると思います。タツノコプロが作った作品は間違いないと思っていただける、ということ。きちんとしたクオリティーと個性を打ち出し続けることで、応援してくれるファンが増えるのでないかと思います。

――タツノコはみんなが知っているブランドとのイメージですが、さらに一段上のブランドを目指すみたいな?

大松
タツノコプロのブランドはもちろんありますが、ただまだ、今取り組んでいる事に対してはPRが足りないなと思っています。
そこをより認知して頂くためにもレーベルを作りたいと思っているんです。

今はアニメーターになりたい子も減ってきていて、そこに強い危機感を覚えています。若い子にもっと業界に来て欲しいので今までのイメージを少しでも変えるブランディングをしたいですね。
デジタルでは先進的なこともやっていますし、待遇面でもできるだけクリエイターのことを考えてやっていきたいです。

――そのブランドでオリジナル作品や、オリジナルのプロジェクトが出てくるとか?

大松
もちろん考えています。若い人でも、チャンスを与えるとガンと伸びるんですよ。「こんなに若くてキャリアが浅くてもチャンスを与えると伸びるんだな」って、最近本当に思っているので。
実力のあるベテランの方の力を借りつつ、若く情熱を持った子たちにもきちんと向き合っていきたいです。

僕の反省として、これまでアニメーターとどれだけきちんと向き合えてきたのかというのがあります。そういう事をこれからのキャリアではきちんとやって行きたいです。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

大松
老舗のイメージもあると思いますが、若いスタジオでもあります。新しい表現やこれか始まる4kや8kも含めて、いろんな課題にアグレッシブに挑戦して行きます。より魅力的な作品を作ります。魅力的な作品を作る前に足元をみてよりよい現場を作ろうと思っていますので、注目していただければ嬉しいです。
あとクリエイター志望の方には、「タツノコプロ」で是非一緒にやりましょうと言いたいです。

桑原
タツノコプロのコンテンツやキャラクターを応援してくれる人たちは世界中に大勢いらっしゃいます。
そうした人たちに向かって、タツノコプロ、そして『ガッチャマン』といった作品や『マッハGoGoGo』の三船剛といったキャラクターたちが、今の時代に輝くように全力で取り組んでいきます。ぜひ期待していてください。


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《数土直志》
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