単なる“美少女化”アニメじゃない 往年の競馬ファンをも熱くさせる「ウマ娘プリティーダービー」の魅力とは? | アニメ!アニメ!

単なる“美少女化”アニメじゃない 往年の競馬ファンをも熱くさせる「ウマ娘プリティーダービー」の魅力とは?

ネットでも話題急上昇中のアニメ『ウマ娘プリティーダービー』。本作品には、いったいどんな魅力があるのでしょうか。最終話も放映されて、感動のグランドフィナーレを迎えました。BS11他で再放送が始まった今、改めてその魅力を紹介したいと思います。

連載・コラム
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』キービジュアル(C)2018 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」製作委員会
  • TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』キービジュアル(C)2018 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」製作委員会
ネットでも話題急上昇中のアニメ『ウマ娘プリティーダービー』。本作品には、いったいどんな魅力があるのでしょうか。最終話も放映されて、感動のグランドフィナーレを迎えました。BS11他で再放送が始まった今、改めてその魅力を紹介したいと思います。

『ウマ娘プリティーダービー』は、元々2016年から始まった、スマートフォン向けのアプリゲームを中心としたメディアミックスコンテンツです。その中の一つとして、2018年4月からアニメ放映が始まりました。
アニメ第1話放映後、作品の魅力に惹かれてか、ネット配信での視聴者数も徐々に増えていき、春アニメの話題作となりました。

■キャラの可愛さとモデルの競走馬との親和性


本作では、実在の競走馬が「擬人化」されています。その他にも、競馬ブームを牽引した、シンボリルドルフを始め、ナリタブライアン、サイレンススズカ、トウカイテイオー等、競馬ファンならずとも耳にしたことがある競走馬が登場します。

彼女たちウマ娘は、モデルになった競走馬を知っている人なら、衣装やアクセサリー、その性格、そして特徴等、丁寧に再現されていることが一目で分かるようにデザインされており、本作をきっかけに実際の競走馬に興味を持った人もたくさん居るのではないでしょうか。

もちろん、競馬に興味がない人でも楽しめるように、本作はトレセン学園という養成学校に入学したウマ娘(少女)たちによる、青春スポ根ものを地でいくストーリーになっています。

主人公になるのが、スペシャルウィーク。北海道の田舎からやって来た、ちょっとドジだけど素直で頑張り屋。「日本一のウマ娘になる!」を目標に、東京府中にあるトレセン学園に転入してきたウマ娘です。
このスペシャルウィーク、モデルの競走馬のエピソードが、そのまま再現されています。彼女だけでなく、実はレースの着順なども史実通り(後述するようにIF展開もあります)なんですが、主人公の彼女、順調に勝利を重ねていく中で、馬体重が一気に増えた次のレースで負けてしまうんです。
実はこのエピソードは、実名のスペシャルウィークで起こった出来事。作中では、この時の負けた悔しさをバネに、成長を遂げていくという、自然なストーリーとして盛り込まれています。

■史実からIFの世界へ


第4話から、ほんの少しずつ、史実と異なった世界が展開し始めます。今までは着順が予想できたファンたちも、新しい展開に胸を躍らせます。

作中、無敗で圧倒的な力を見せつけているエルコンドルパサーというウマ娘がいます。アニメでは、本来なら参加できなかった、日本ダービーへ参加することになりました。
こうして、主人公であるスペシャルウィークとの勝負へと展開していくのですが、これがまた、とても熱い戦いなんです。

史実のレースで、スペシャルウィークと激戦を繰り広げていた他の競走馬たちとの描写も素晴らしいんですが、そこに参加していなかった圧倒的な強さを誇るエルコンドルパサーが、その名の通り怪鳥の如く、このレースでも快走を繰り広げます。
挫折から努力を重ねてきた主人公との戦い。誰もが予想できない展開へと突き進んでいきます!

■アニメならではの魅力


本作の魅力といえば、やっぱりレース!
蹄の音が響く中、駆け引きをしながらの疾走感あふれる描写は、見ていて一気に引き込まれていきます。
ウマ娘たちがブーストをかけて加速していく描写、スリップストリームに入ってレースの駆け引きをする場面等、アニメならではの臨場感がたまりません。

その中でも圧巻なのは、最終話のレースです。本作では擬人化された競走馬が走るので、一見すると迫力ある陸上のトラック競技のように映ります。
しかし、最終話では、出走後、そしてレース後半での描写が、一瞬ではあるんですが、まるで競走馬が走っているかのように見えるんです。
馬本来の、流れるような美しい馬体をも見せてくれた映像には、目を奪われました。

また、一緒に走っているウマ娘たちを抜き去る瞬間、彼女たちが毎回のように「む~り~」って言ってるのもお約束になっていて、息をのむ展開だけじゃなく、丁度良いくらい肩の力を抜くことができるのも、魅力の一つかもしれません。

■IFだからこそ見られる展開


本作の魅力として取り上げた、史実の再現とIF世界のバランスは、競馬ファンを熱くさせ、本作からのファンが見ても虜にする盛り上がりと感動を与えてくれます。そして、実際はどうだったんだろう、と競馬の歴史に興味を持ち、調べる楽しみをも与えてくれる作品です。

特に注目すべきは第7R(第7話)のサイレンススズカのエピソードです。「沈黙の日曜日」という実況の言葉が印象的な、衝撃的なレース。そのレースがアニメにどう表現されているか、そしてその後の展開は……。これは知っている人、知らない人、どんな人にも見て欲しい展開なので、ぜひぜひご覧になってください。

■憧れの存在からライバルへ。そして…


ここまで、本作の魅力を多方面から伝えてきましたが、あえて一番を上げるとするならば、主人公であるスペシャルウィークと、彼女の憧れであるサイレンススズカとの関係です。

第8R(第8話)以降は、それまで築き上げた二人の関係が、加速度的に変化していきます。
お互いの境遇や想いが交錯する中、トレーナーやチームの仲間たち、そして家族の存在が、彼女たちを理想的な関係へと導いていきます。

物語後半へと向かう中で、常にお互いを想いながらも、いや、想うからこそ、自分を成長させようとする彼女たちを見ていると、もう応援せざるをえません!

■誰もが夢見た最強対決!


数々のレースの中でも、最終話(第13話)のレースは、ここまで視聴してきたファン、そして競馬ファンにとっては夢のようなメンバーで開催されます。

あの最強馬たちが名を連ね、そして数々の感動を与えてくれたウマ娘たちがどんな走りをしてくれるのか。
この一戦は、今まで『ウマ娘ウマ娘プリティーダービー』を見てきた全員を熱くさせてくれる、最高の舞台です。

日本一を目指して上京したスペシャルウィーク、共に戦い、強い絆を育んだ強敵たち、そして憧れからライバルとなったサイレンススズカ。

勝利の美酒は、一体誰の手に渡るのか。
本作最高のレースを、ぜひご堪能ください!

「擬人化」したことによる可愛さだけでなく、そのモデルになった対象への深い造詣と、アニメ作品へ落とし込んで、エンターテイメントに昇華することに成功した本作は、今後も話題を呼び続けることは間違いないのではないでしょうか。
《おおぬき》
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