■神谷「同期がいると気が抜けない」 鈴村「互いのチェック機構だね」――今回の第二章では、島とキーマンが対面しますね。鈴村 まだあまり絡んでないですけどね(笑)。キーマンとヤマト側の間にはまだ少し距離があるので、島ともいまだにそういう関係性。島もまだキーマンのことを少し探っている部分があると思う。キーマンはそういうことを気にしているかどうかわからないし、フラットに乗り込んでいる感じもしますけどね。――今回のアフレコはどのような雰囲気でしたか?鈴村 終わった後に食べに行った餃子が旨かったね。神谷 始まる前に、「今日は餃子食べに行けるかな」って話してたよね。鈴村 スタジオの近くに美味しい餃子のお店があるので(笑)。そうやってモチベーションを上げて、その日の仕事を一所懸命やろうということで頑張ってるんです、我々は。――鈴村さんと神谷さんは声優として同期という関係ですが、『ヤマト』という大作で共演して新たな発見はありましたか。神谷 今回の共演は非常に楽しいんですよ。仕事を続けてきてよかったというか。鈴村 うん、なんかわかる気がするな。神谷 いい悪いの問題じゃないんだけどね。鈴村 お互い若い頃からやってるからね。若い頃はどうやってやるかを模索して、足りないものすらもかき集めるつもりでガムシャラにやってきた。もちろん今もその気持ちは持っているつもりですけど、それぞれこの業界で20年近くやってこられて、そしてこういう作品にふたりともいるということが、言葉を選ばず誤解を恐れずに言えば、楽しめている部分がある。余裕があるとは言えないんだけど(笑)。神谷 いまだに必死だよね。鈴村 うん、今でも必死。でも昔に比べると、いい意味での遊びみたいな部分が出てきているのは長く続けた証しだとも思う。それをふたりとも同じ現場で感じられているというのが、いいことだなと思いますね。神谷 新人の方がいらして、ベテランの先輩方がいらして、我々が中堅どころとしてスタジオにいられるのが『2202』なんです。この現場はベテランの方がすごく多い。全てのマイクにベテランが並んでいる姿を見ると、僕たちもピリッとくる(笑)。「シビれるぜ、この現場」って思える場所にいられる喜び。昔だったらただただ緊張だけで、何か感じる余裕すらなかったと思うんですが、「この人たちから何か盗んでやろう」っていう野望を持って今スタジオにいられることに感謝しかないんですよね。――気持ちが立ち返る現場でもあるんですね。神谷 そしてこれはあまりいいことじゃないんですけど、ある程度年齢を重ねてきて地位が確立しつつある中で、甘くなる時ってあると思うんですよ。キャリアを積んできたし、お互い代表作もある。だからこの人の芝居は正しいんだろうって思ってしまう。でも「今の芝居、ちょっと違わない?」って思うことも当然ある。それってやっぱりお互い見過ごせない。だから同い年の健一くんなんかがいると、「今の俺、甘くなかった?」って聞けるんですよ。そのうえでスタッフさんに、「すみません、さっきのところ甘くなかったですか」って言いに行くという。鈴村 チェック機構として働くんだよね(笑)。お互いが監視体制に入っている。神谷 いくらでも甘くできるし、見過ごすこともできる。たとえ何も言われなかったとしても、「今の俺、ゆるいと思われたかもしれないな」って思うと絶対に気が抜けない。後輩がいて先輩がいて、なおかつ同期というか同士がいる環境で仕事ができるというのは、とても幸せなことです。鈴村 僕も『2199』のときからずっと思ってましたけど、こんな幸せな現場はなかなかない。業界全体が若返っている今、僕なんかが最年長という現場もざらにある。そんな時代にあって、上の方がしっかりいて若い子もいるというバランスのいい現場って、こういう作品でないとありえない。一役者としても、島がヤマトに乗ってくれて本当によかった(笑)。まだまだこの現場にいたいですからね。
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