声優・石田彰×芸人・石田明、異色コラボ朗読劇を成功させた舞台裏は?「人見知り」についても聞いてみた | アニメ!アニメ!

声優・石田彰×芸人・石田明、異色コラボ朗読劇を成功させた舞台裏は?「人見知り」についても聞いてみた

声優・石田彰と芸人・石田明のコラボレーション企画『Wイシダ朗読劇「USHIROMUKI」』。同姓同名とはいえ、活動の場はまったく違う二人。どのように公演を作っていったのか、DVD/Blu-rayの発売を前に当時の想いを振り返っていただきました。

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“イシダアキラ”といえば誰を思い浮かべますか?

アニメファンなら、キャラクターから年齢まで変幻自在のあの人を……。
お笑い好きなら、全身真っ白衣装で軽快なしゃべくり漫才のあの人を……。

そんな、名前が同じというだけの一点突破で立ち上がった、声優・石田彰さんと芸人・石田明さんのコラボレーション企画。それが『Wイシダ朗読劇「USHIROMUKI」』です。
今年5月に東京と大阪にて公演が行われました。

同姓同名とはいえ、活動の場はまったく違う二人。どのように公演を作っていったのか、DVD/Blu-rayの発売を前に当時の想いを振り返っていただきました。
また今回は、「人見知り」だと公言するお二人にもっと仲良くなってもらおうという裏テーマも。同じ人見知りでも、深掘りしていくと微妙な違いがあらわになって、気付けばウィークポイントの自白合戦に!? はたして、二人の距離は縮まったでしょうか……?
[取材・構成=奥村ひとみ/写真= HitomiKamata]

■これは本当にNONSTYLE宛のファンレター? 石田明の憂鬱


――そもそも“イシダアキラ”と名前が一緒ということで、今回の企画以前からお互い意識はしていましたか?

:僕はけっこう以前から意識していました。「へぇ~、イシダアキラっていうんや。ナマイキ~」と言われたことがありますよ。僕の漢字の“明”を書いたら「だったら、まあ許すけど」って言ってました。

:許すってどういうこと(笑)。

:たぶんその人は、”イシダアキラ”といえば彰さんのほうだったんでしょうね。けど僕からしたら「イシダアキラの何が生意気やねん!」と(笑)。
それから、僕の相方(井上裕介)の名字が“井上”だからなのか、NONSTYLE宛のファンレターが「石田彰、井上和彦様」と間違えて来たことがあります(笑)。
(※井上和彦……『NARUTO』はたけカカシ役、『夏目友人帳』ニャンコ先生役など。石田彰とは『夏目友人帳』をはじめ共演作も多い)

:あはは(笑)。

:「これは本当に僕らに書いてんのか?」っていう、わけ分からん状態ですよね(笑)。でも、この企画の話が来たときは嬉しかったです。即答で「やる、やる!」って言いましたからね。

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――彰さんはお笑いもお好きでご覧になるそうですが、TVで見ていた明さんの印象はいかがでした?

:ああ、この人はものすごい努力家なんだなって。

:恥ずかしい!

――努力家と思われたのはなぜ?

:鍛錬のためにずーっと路上で漫才をやっていたって単純にすごいじゃないですか。そういう人が賞を取るのは当たり前というか、そうじゃなきゃおかしいよなって思うし。

だからM-1グランプリの優勝(2008年)は、すごく納得の結果でした。それと優勝されたときに名前をいじってもらえたのが、内心ちょっと嬉しかったんです。僕は人生で同姓同名が初めてだったから、「“イシダアキラ”ってありふれた名前なんだ!」と驚きました。

――タイトルの『USHIROMUKI』はお二人の共通点から名付けられたそうですね。どんな流れで決まったんですか?

:たしか稽古に入る前、「自分のことをどう思いますか?」と聞かれたんです。常々思うのですが、僕は怖がりなんですよ。何か前に進まなきゃいけないときは躊躇するし、新しいことはなるべくしたくない。だから自分のことを一言で言うなら「後ろ向きだな」ってポロっと言ったら、石田さんが偶然にも「自分もそうです」って。
ただ、公演のタイトルが「こんなにネガティブでもいいのか?」と正直思いましたけどね(笑)。

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:最近やたらみんな「ポジティブ」という言葉を使いたがりますけど、僕はあんまり好きじゃなくて。ポジティブって言っている人の周りは、なんかすごく頑張ってはるなぁと思うことがあるんです。無理して合わせている人が、どこの現場でも少なからずいるんじゃないかな、と。

僕はむしろ、石橋を叩きすぎる慎重派だし、割れた石橋の上で必死に道を探すくらいのことをやってきた人間ですから、『USHIROMUKI』っていうタイトルは、らしいなぁとすごく感じたんですよね。

――お二人の共通点といえば、「自分は人見知りだ」といろいろなところでお話されています。稽古などで接してみて「この人、人見知りだな」と感じる瞬間はありましたか?

「目が合わない」っていう自覚はあります……(笑)。

:なかなか合わないですよね(笑)。打ち上げしてても、チラッと見るくらいで。

:舞台上で1回だけしっかりと目を合わせるシーンがあるんですが、そこがすごくモヤモヤするんですよ。何度もお会いして稽古も積んでるし、ストーリー上では気持ちが晴れやかな場面なんだけど、しかも「ここは目を合わせたほうが絶対にいい」って自発的にやっているにも関わらず、でも……! っていう(笑)。

:たぶん皆さんから見たら5秒もないようなシーンなんですけど、僕らにとっては永遠に感じてますよね。けどお互い人見知りながらも一歩一歩、着々と進んでいっていますよ! 最終的には打ち上げで同じ鍋を一緒につつくようになりました!

――でも目は合わないんですね(笑)。


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《奥村ひとみ》
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