深い傷を負った周瑜を、無事に目覚めさせることに成功した孫宸。ふたりが困難を乗り越えたことで孫宸の霊力が高まり、周瑜の力も強くなったのだ。これなら伯安子にも勝てるかもしれない──。
一方で、使役していた武将に関する記憶を失ってしまった凌雲は、周倉を「覚えてもいない武将」と言い捨てる。周倉と深い絆で結ばれていた以前の凌雲からは考えられないことだ。
そんな姿を見た凌雲の祖父は、孫宸を関帝廟に連れていく。そこにあったのは、かつて“戦いの神”と言われた関羽のカードだった。この世に存在する大いなる9枚のカード。その1枚がこの南方離宮で守られており、他にも同じような宮が存在し得るのだという。全てを集めた者は絶大な力を手に入れ歴史を変えることができるため、漢献帝たちもこのカードを集めようとしているのだ。
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時を同じくして、伯安子たちが南方離宮に猛襲をかける。窮地に立たされた孫宸と凌雲。祖父が凌雲にカードを託したその時、曹性の矢が彼を貫いた。
唯一の家族ともいえる存在を失い、怒りで我を忘れた凌雲がカードから呼び出した武将こそ、関羽だったのだ。
そして凌雲は命じる。「ここを地獄にしなさい!」
激しく衝突する程普と圧倒的な戦闘力の関羽。程普がうち破られると、今度は周瑜とぶつかり合う。
次第に霊力が低下していく凌雲に、孫宸は必死に呼びかける。
周倉を守った時の傷跡を見た凌雲の心がかすかに揺れた。記憶は消えても絆は消えない。
凌雲は正気を取り戻すが、伯安子が使役する于吉が「武将を強制的に奪う」能力を使って関羽を伯安子の我がものにしようとする。
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するとその時、馬麟威が颯爽と登場し、于吉の術を断ち切った。
馬麟威は伯安子の持つカードを奪いにきたというが、于吉の作り出す空間に飲み込まれてしまった。
伯安子の霊力で強化された魏延が周瑜を襲う。
崩壊の進む関帝廟から抜け出すため、水鏡先生の世界に通じる抜け穴を探す凌雲。
南方離宮からの脱出、敵との衝突。これでもかと試練が孫宸たちに迫る。
主君と武将の絆をめぐる戦いの終着点は、まだまだ先だ。
果たしてこの困難をどう切り抜けるのか。新たな絆が生まれようとしている。
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「侍霊演武:将星乱」特集ページで魅力を解説中!
孫宸役・水島大宙さん、周瑜役・田辺留依さんのコメントも掲載