思わず涙…!?「名探偵プリキュア!」で20年ぶりにプリキュアに触れたら、新たな扉が開いた話 | アニメ!アニメ!

思わず涙…!?「名探偵プリキュア!」で20年ぶりにプリキュアに触れたら、新たな扉が開いた話

2026年2月1日(日)より放送がスタートした「プリキュア」シリーズの最新作『名探偵プリキュア!』。放送後SNSでは絶賛の声が相次いだが、私も一瞬でその世界に惹きこまれた一人だ。

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『名探偵プリキュア!』アニメキービジュアル
  • 『名探偵プリキュア!』アニメキービジュアル
  • TVアニメ『名探偵プリキュア!』第1話「誕生!名探偵プリキュア!」先行場面カット
  • キュアアンサー/明智あんな(あけち あんな) (CV:千賀光莉)
  • キュアミスティック/小林みくる(こばやし みくる) (CV:本渡楓)

2026年2月1日(日)より放送がスタートした「プリキュア」シリーズの最新作『名探偵プリキュア!』。放送後SNSでは絶賛の声が相次いだが、筆者である私もその世界に一瞬で惹きこまれた一人だ。

実のところ、私のプリキュアの記憶は、2004年放送の初代『ふたりはプリキュア』で止まっていた。初代の“リアルタイム世代”ではあるものの、シリーズを追い続けていたわけではなく、気がつけば約20年の時が経っていた。
ここ数年SNSを眺めていると、「プリキュア」のコスプレを楽しむ様子やEDダンスの踊ってみた動画が流れてくることも増え、「大人のプリキュアファン」の存在を目にはしていた。たが、私の中では正直なところ「プリキュア=子ども向け」という印象が拭えずにいた。

そんな中、ファン待望の新シリーズが始まるということで「そこまで人気なら…」と興味本位で第1話を視聴してみることに。するとそこには、“子ども向け作品”という先入観を裏切る発見がいくつもあり、気づけば夢中になっていたのだ。

そこで本記事では、実際に第1話を見て感じた驚きや発見をもとに、最新作『名探偵プリキュア!』の魅力を掘り下げつつ、「なぜプリキュアシリーズが大人にも支持されているのか」を紐解いていく。


『名探偵プリキュア!』とは?

『名探偵プリキュア!』は、2026年2月1日(日)より放送がスタートした「プリキュア」シリーズの最新作。2004年に放送された『ふたりはプリキュア』から数えて、第23弾となる。

主人公の明智あんなは、マコトミライタウンに暮らす14歳の中学2年生。ある日不思議な力に導かれ、現代から1999年にタイムスリップしてしまう。タイムスリップした先で出会ったのは、名探偵に憧れている同い年の女の子・小林みくる。運命的な出会いを果たした2人は、大切なものを盗まれ困っている人たちを助けるため「名探偵プリキュア」に変身し、事件を起こす「怪盗団ファントム」に立ち向かう。

『名探偵プリキュア!』のモチーフは、シリーズ史上初の「探偵」。さまざまな事件を解決するあんなたちの姿を通して、「自分自身で考えて、“答え”を出していくことの大切さ」を子供たちに伝える作品だ。

思わず一目惚れしたキャラデザ

まず目を奪われたのは、キャラクターの可愛らしさだ。私は年齢的にそれなりの大人だが、物語そっちのけで「可愛い、本当に可愛い」しか言っていなかった気がする。

特にプリキュア変身後の可愛らしさは圧倒的で、衣装はもちろん、ヘアアレンジや変身アイテムに至るまで作り込みが細かく、完成度が高いと感じた。

TVアニメ『名探偵プリキュア!』第1話「誕生!名探偵プリキュア!」先行場面カット

衣装は布量が多く、フリルや装飾を重ねたデザインが特徴的。アニメーションとして動いたときに映えるのはもちろん、コスプレなど立体化した際の作り甲斐まで想像できる。

キュアアンサー/明智あんな(あけち あんな) (CV:千賀光莉)

そんなプリキュアの衣装を見て、ふと「どこかで見たことがある」と思った。近年「FRUITS ZIPPER」をはじめとする「KAWAII LAB.」所属のアイドルグループが注目を集めているが、彼女たちが度々「プリキュアみたいで可愛い」と言われていることを思い出したのだ。

日本のアイドルシーンにおいても、昨今は大きなリボンやフリルをあしらった衣装が支持されている。そのことを考えると、プリキュアの可愛さに心を掴まれている大人は、私の想像以上に多いのかもしれない。

衣装のシルエットに加え、カラーリングも印象的。紫に黄色のリボンや、ピンクにエメラルドグリーンの装飾など、差し色が効果的に使われている点が、新鮮でオシャレだ。また、プリキュア変身後の2人の髪色が毛先にかけてグラデーションになっている点にも、これまでのシリーズには見られなかったこだわりを感じる。

キュアミスティック/小林みくる(こばやし みくる) (CV:本渡楓)

全体的にポップで多幸感のある色使いは、「ナルミヤ・インターナショナル」や「サンエックス」のキャラクターに夢中だった平成女児世代の私にはどこか懐かしく映り、「しなこ」に夢中な令和の女の子たちにも自然に刺さるのだろう。
キャラクターデザインを担当した矢野茜は、自身のXで「親子で楽しめるデザインになっていたら嬉しい」と投稿しているが、その想いはしっかりと視聴者に届いているのではないだろうか。

極めつけは、シルエットやカラーに「可愛い」を詰め込んだプリキュアの変身シーン。「変身バンク」のあまりの尊さに少し泣きそうになってしまった。(私は、「変身バンク」という言葉が存在することすら知らなかったが…)
大人が見ても思わずテンションが上がるキャラクターデザインは、『名探偵プリキュア!』の魅力のひとつと言える。

シンプルだからこそ刺さる物語

正直に言うと、プリキュアが大人に人気なのは「可愛いから」だけだと思っていた。しかし実際に『名探偵プリキュア!』を見て、「そんな単純な話ではないのかも?」と感じた。

ビジュアル以外で惹かれたのは、物語のテーマだ。『名探偵プリキュア!』は「自分自身で考えて、“答え”を出していくことの大切さを子供たちに伝える作品」とされているが、これは大人でも……いや、大人こそ難しいことだ。

私たち大人は、デジタルネイティブ世代であればなおさらに、“調べればすぐに答えが出てくる環境”に慣れている。さらにAIの登場によって便利になった一方で、「自分で考える」という行為そのものを手放しつつあるのではないか……プリキュアを見て、改めてその現実に気づかされた。

難解な設定や複雑な伏線があるわけではない。悪者がいて、守るべきものがあり、立ち向かう理由がある。そのシンプルさゆえに「自分の力で真実に辿り着く」というメッセージが、余計なノイズなく真っ直ぐに伝わったのだ。

今作については「1999年にタイムスリップ」という設定も秀逸だ。1999年は、今プリキュアに夢中になっている子どもたちの“親世代”が、かつて見ていた景色。つまり、親にとってはどこか懐かしく、子どもにとっては新鮮に映る世界だ。

過去作をすべて把握しているわけではないが、こうした「世代をつなぐ工夫」がシリーズを通して受け継がれているのではないかと感じた。だからこそプリキュアは、子どもだけでなく、その親世代にも長く愛されているのだろう。

SNS時代ならではの共有体験

今の時代ならではの「SNSを通じた楽しみ方」も印象的だ。放送中や放送後にXのタイムラインを眺めていると、視聴者の視点は実にさまざまだった。

純粋に「アルカナ・シャドウ可愛い」「ニジーさんメロい」といった推し目線で楽しむ人もいれば、「探偵なのに物理で解決w」「ハンニンダーしぬwwww」とツッコミを入れる人も。さらには「2人で1つの変身はまほプリ以来かな?」など過去作と比較しながら見ている往年のファンもおり、それぞれが好きな距離感で作品と向き合い、楽しんでいることがわかった。

私が子どもの頃に見ていたアニメは、基本的に“一人で見るもの”だった。感想を共有するとしても、翌日に学校で友だちと少し話すくらいだ。

それに対して今は、視聴体験そのものがリアルタイムでSNSを通じて共有され、広がっていく。プリキュアは「個人の体験」から「みんなで楽しむコンテンツ」へと変化しているのだと思った。

さらに言えば、放送前の段階から盛り上がりを見せる点も、昔は考えられなかった現象だ。ビジュアル発表の時点で「このキャラ推せる」と話題になり、放送を待つ時間も楽しみの一部になっていることが伺えた。

SNSを通じた「共有体験」が生まれたことで、プリキュアは「子ども向けアニメ」の枠を超え、世代や立場の違う人たちが同じ作品を同じ時間に楽しめるコンテンツへと進化したのだろう。

大人にこそ刺さる「たんプリ」

子ども向けというイメージが強いプリキュアだが、実際に触れてみると、大人が見ても十分に楽しめる完成度の高い作品だった。キャラクターデザインや物語の設定には、「かつてプリキュアを見ていた世代にも届けよう」という工夫も感じられる。

『プリキュア』シリーズは、親が子どものために選ぶというよりも、親子で同じ時間を共有しながら、それぞれの視点で楽しめる作品になっているのだ。

約20年ぶりにプリキュアを見たことで、「女児向け作品」という先入観は良い意味で裏切られた。懐かしさと新しさが同居する設定も含めて、「たんプリ」こと『名探偵プリキュア!』は大人にこそ見てほしい作品だ。成長するにつれて忘れていった感覚を、そっと思い出させてくれるだろう。

■『名探偵プリキュア!』作品概要

【キャスト】
・キュアアンサー/明智あんな(あけち あんな):千賀光莉
・キュアミスティック/小林みくる(こばやし みくる): 本渡楓
・キュアアルカナ・シャドウ/森亜るるか(もりあ るるか):東山奈央
・ポチタン :加藤英美里
・マシュタン :羊宮妃那
・ジェット先輩 :梶裕貴

【スタッフ】
・シリーズディレクター:川崎弘二
・シリーズ構成:村山功
・キャラクターデザイン:矢野茜
・美術デザイン:今井美紀
・チーフ美術:濱野英次
・色彩設計:竹澤聡
・撮影監督:安西良行
・音楽:深澤恵梨香/馬瀬みさき

【楽曲】
・オープニング主題歌「ハートにヒント!名探偵プリキュア!」歌:石井あみ/作詞:只野菜摘/作曲:杉山勝彦・佐々木“コジロー”貴之/編曲:佐々木“コジロー”貴之・K'vin Sakura
・エンディング主題歌「なぜ?謎?!ANSWER」歌:熊田茜音&増井優花/作詞:青木久美子/作曲・編曲:ハマダコウキ

【放送開始日】
2026年2月1日(日)8時30分(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットにて) ※BSS山陰放送では2月8日(日)6時15分よりスタート

【配信】
・先行配信(WEB最速):「TVer」無料配信!毎週、放送終了後から1週間(翌週日曜23時59分まで)「U-NEXT/アニメ放題」見放題配信!
・そのほかの配信見放題サービス:TELASA 、ABEMA 、Prime Video 、東映アニメチャンネル 、dアニメストア、DMM TV、Hulu、J:COM オンデマンド、みるプラス、Pontaパス
※詳細は、各配信サービスにてご確認ください。
※各サービス配信スケジュールは、告知なく変更することがございます。
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(C)ABC-A・東映アニメーション

《堀めぐみ》
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