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その傷を癒せるのは南方離宮にいる凌雲の祖父だけ。3人は急いで南方離宮を目指す。
周倉をカードに戻し2人は先を急ぐが、入り組んだ路地で何者かによって追い詰められていく。 橋にさしかかると、スラム街をまとめる黄巾団の馬麟威が人ならざる力を拳に宿し襲いかかってくる。実は彼も死のゲームの参加者だったのだ。武将である周倉と互角に渡り合う馬麟威は、孫宸から奪ったカードを見て目を見開く。周瑜に傷をつけた武将がすぐ後ろに迫っていると知ると、その武将を探すため孫宸たちを解放したのだった。
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ようやく南方離宮のある湖にたどりついた孫宸たち。カードの力によって南方離宮へとつながる関帝廟が現れたその時、伯安子による追っ手の武将 無名の気配に周倉が気づき後を追う。周倉は無名を倒したかと思いきや、背中に曹性の矢が。同時に、凌雲の体にも衝撃が走り気を失ってしまった。
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南方離宮で手当てを受ける凌雲。周倉と深い絆で結ばれていたからこそ、その傷も大きなものとなってしまった。そして魂そのものへの攻撃を受けた周瑜を救うため、今度は孫宸と周瑜の絆の強さが試されることに……。 曹性による矢の雨に始まり、孫宸、周倉、周瑜の連携プレイによる危機脱出、武将を使役せず己の拳で戦う馬麟威の登場。馬麟威は一見すると勢いで戦っているようにも見えるが、実は相手をよく観察しおり冷静だ。
バトルアクションに加え、それぞれが取る戦術や戦闘スタイルも描かれる。キャラクターごとの立場や彼らの歴史が見えて奥行きが出てきて、役者が揃ったと感じる。どうやら漢献帝たちも一枚岩ではなさそうだ。 凌雲は本当に死のゲームの記憶を失ってしまったのか? 馬麟威が探している武将とは誰なのか。孫宸と周瑜の絆のゆくえは──。 熾烈な戦いはまだ序章なのだ。
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