図書室で目をさますと、突如としてデスゲームの幕が上がる。歴史の教師 張もまたゲームの参加者だったのだ。じわじわと魏延に追い詰められていく孫宸。もう一太刀で終わりだ──その時、孫宸が偶然手にもっていたカードが発動し、鎧をまとった麗しい少女 周瑜が現れる。
魏延、周瑜。この名前からもわかる通り、これらのカードには戦国時代の武将たちが封印されていたのだ! 名武将がどんな姿でカードから登場するか、この物語において見どころのひとつ。
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秘密はこれだけではない。
魏延との戦いで、見るからに周瑜は苦戦していた。この戦いの中で判明したのは、使役する武将の強さはカードの持ち主の霊力で決まること。霊力が低い孫宸のせいで、周瑜の強さを引き出せていなかったのだ。さらに、周瑜が身体に受けたダメージは持ち主である孫宸にも影響を及ぼす。つまり、周瑜が致命傷を負えば孫宸もまた死に至る。
否が応でも、孫宸と周瑜はバディでいなければならない。周瑜に「ヘタレ君主」の烙印を押される孫宸、戦いのためなら命も惜しくない勇敢な周瑜。
2の関係は一体どうなってしまうのだろうか?
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戦いの最中、やむを得ず逃げ出す孫宸と負傷した周瑜だったが、張と魏延に追い詰められてしまう。張は周瑜に主を捨てて自分の側につくよう命じ、不気味な笑みを浮かべ周瑜に「主の首を刎ねろ」。
果たして、周瑜の選択とは……?
死を覚悟した孫宸は、彼の夢の中で聞いた“献帝の心臓”とは何か張に問う。最後の授業として張は“献帝の心臓”の封印を孫宸が解いてしまったことを教えたのだった。
とうとう、周瑜の剣が孫宸の首を刎ねる……と見せかけ、機転をきかせ魏延を倒した2人。絆を深め、主君と武将の関係がここにできあがる。
周瑜が孫宸を主と認めたのはなぜか。このエピソードで2人の関係が大きく変化していく。
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安心したのもつかの間、孫宸のクラスメイトである凌雲が現れ、彼女が使役する武将 周倉が2人の前に立ちはだかる。またも敵が現れたか?
そう思いきや、凌雲は他の敵に狙われていた孫宸を助けてくれたのだ。
隠れていたことを見透かされた伯安子と、彼の使役する武将 曹性も姿を現し、ピリリとした緊張感が漂う。献帝の目論見に加担している伯安子はもう一人の武将 程普を具現化させ、凌雲が守る“南方離宮”を渡すよう迫る。
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曹性が要る矢の雨に、孫宸、凌雲、周倉はなす術なく……!? 降り注ぐ屋のシーンは圧巻、そしてこれがとてつもない攻撃であることを感じさせる。この危機をどうやってくぐり抜けるのか!?
次々と襲いくる敵に、物語はいっきに加速する!
『侍霊演武:将星乱』
(C)白猫・尚漫/SOUL BUSTER ANIMATION PROJECT.