6月14日から17日まで、フランスのアヌシーで開催された国際アニメーション見本市MIFAにて、日本のアニメーション企画が注目を浴びた。東京都が初めての試みとしてMIFAにブース出展し、公募によって選ばれた4組のアニメーション企画を紹介した。ブース内で4作品を展示、制作者がビジネスミーティングを重ねたほか、15日には海外のバイヤー、ディストリビューター、投資家らを前にピッチ(企画プレゼンテーション)を行った。ブース出展、ピッチとも大きな反響を呼んだ。今回のプロジェクトは、東京都のアニメーション制作企業、事業者の海外展開支援の一環である。都内に拠点を持つオリジナルの企画を持つ事業者を公募し、国際アニメーション見本市で、今後につながるビジネスの場を提供する。参加したのはファンワークス(高山晃)の『あんずちゃん』、NEFT FILM(深瀬沙哉)の『ゾンミちゃん』、ピコナ(吉田健)の『メロディーメイカーズ』、アニメーション作家・イラストレーターである加藤タカの『Laidback Lu』である。『あんずちゃん』は小さい子どもに向けたキャラクター作品、『ゾンミちゃん』はゴスロリな世界観でブラックコメディ、『メロディーメイカーズ』は音楽をテーマにした短編、そして『Laidback Lu』は絵本のようなビジュアルが特徴だ。どの作品もすでにパイロット的な短編はあるが、海外との取り組みにより企画の発展を目指す。いずれの参加者の意気込みも高く、英語で行われたピッチでは4人の力強い言葉が印象的だった。こうした取り組みが大きな成果につながったようだ。MIFA期間中は4組ともビジネスミーティングが絶えることなく、飛び込みの問い合わせも多かった。参加者からは想像していた以上との声が聞かれた。もっとも海外ビジネスの展開としては第一歩に過ぎない。今後はここで見つけたネットワークをどのようなかたちにするのか問われる。それでも、多くのポジティブな反応は、日本の制作者と直接つながりたいという海外の関係者が多いことも示している。MIFAには、これまで日本からの企画持ち込みがほとんどなかった。そうしたなかで今回の試みは、日本のクリエイター進出にとっても第一歩といえるのでないだろうか。
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