Ben Judd氏が次にぶつけたのは、インディーに対してギャップもあるパブリッシャーが、今後どう変わっていくべきかという質問。 BitSummit会場を見回して、「去年よりも日本のインディー感が強くなった」「みんなが自分の作りたいものを作っている」と感じたという稲船氏。五十嵐氏の『Bloodstained』のエピソードを例にあげて、「パブリッシャーは本当に面白いかどうかを判断できなくなっているのでは」と疑問符を投げかけ、パブリッシャーはユーザーが喜ぶゲームを判断する能力をつけるべきと提言しました。パブリッシャーにとっては『マインクラフト』のように桁外れの額になってからでは手遅れで、有名になるまえに買う判断力が求められる、ということです。 五十嵐氏は、昔のゲーム業界にはまだ「道」がなかったので、みんなが未来に向かっていたのに、今は「道」が出来てしまい、パブリッシャーが「こういうゲームが売れたから作ろう」「人気があるからやろう」という流れになってしまうことに苦言を呈しました。しかし経営陣が過去を見て「売れる」保証にしがみつくのはある種当然で、それならせめて未来を見ているクリエイター、「人」に投資してほしいとも述べました。