「花とアリス殺人事件」、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティション出品決定 | アニメ!アニメ!

「花とアリス殺人事件」、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティション出品決定

岩井俊二監督による長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が世界に羽ばたく。本作がアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に選出された。

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国内では2015年2月20日に公開がスタートし、好評を受けている岩井俊二監督による長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が世界に羽ばたく。本作がアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に選出された。
アヌシーは世界最大、そして最も歴史の古いアニメーション映画祭として知られる。世界各国からアニメーシン作品と関係者が集まる。2015年は6月15日から20日まで開催される。最終日には各賞が発表され、長編部門のグランプリにあたるクリスタル賞もここで明らかにされる。『花とアリス殺人事件』は各国から選ばれたコンペティション作品とこれを競うことになる。日本からは『花とアリス殺人事件』以外にも、原恵一監督による『百日紅~Miss HOKUSAI~』の出品も決まっている。

『花とアリス殺人事件』は、『スワロウテイル』や『Love Letter』など実写映画で知られた岩井俊二監督が初の長編アニメーション映画として取り組んだ。2004年の実写映画『花とアリス』の前日譚となっている。
好評を博した映画の10年振りの新作、さらにそれを役者の演技をアニメーションに写し取るロトスコープの映像で表現していることが話題を呼んだ。
女子中学生の青春と細かな心の動きを、謎の事件と絡めて描いたストーリーが共感を呼ぶと同時に、アニメーションの世界では主流とは言えないロトスコープに果敢に取り組んだことに評価が高い。本作が国際映画祭の場でどの様に評価されるのか、注目が集まりそうだ。

アヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティションは、短編、学生、テレビ、コミッションド(受託作品)、そして長編の5部門から構成される。長編以外の4部門は4月初めに発表されており、日本からは短編部門の坂元友介監督『ナポリタンの夜』など5作品が決まっている。長編部門の発表はそれに続くものだ。
アヌシーではかつては短編を重視することが多かったが、近年は長編の存在感が大きくなっている。現在、長編コンペティションは映画祭の目玉だ。
日本作品もこれまで多くコンペティション部門に選ばれており、2007年には細田守監督『時をかける少女』が審査員特別賞、2011年には原恵一監督の『カラフル』が審査員特別賞と観客賞、そして2014年に西久保瑞穂監督『ジョバンニの島』が審査員特別賞を受賞している。しかし、日本からのグランプリは1995年の高畑勲監督『平成狸合戦ぽんぽこ』以来、遠ざかっている。2015年の出品作品に期待がかかる。

『花とアリス殺人事件』
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『花とアリス殺人事件』
(C)花とアリス殺人事件製作委員会
《animeanime》
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