アヌシー国際アニメーション映画祭 日本から5作品がコンペに、湯浅監督「フード・チェーン」も | アニメ!アニメ!

アヌシー国際アニメーション映画祭 日本から5作品がコンペに、湯浅監督「フード・チェーン」も

アヌシー国際アニメーション映画祭が2015年のオフィシャルコンペティション部門を発表。日本から5作品が選出された。

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2015年6月15日から20日までフランスで、アヌシー国際アニメーション映画祭が開催される。設立から55年を迎える世界で最も古く、最大の国際アニメーション映画祭である。
そのオフィシャルコンペティション部門に日本から5作品選出された。コンペティションは短編(Short films)、学生(Graduation films)、テレビ(TV films)、コミッションド(受託作品)(Commissioned films)の4部門から構成される。
このうち短編には坂元友介さんの『ナポリタンの夜』、学生部門には『息ができない』(木畠彩矢香)、『MASTER BLASTER』(冠木佐和子)、『月夜&オパール』(シシヤマザキ)の3作品が選ばれた。また、コミッションドでは水江未来と中内友紀恵がアーティストのトクマルシューゴの楽曲をテーマにした制作したミュージックビデオ『POKER』が選出されている。

映画祭によれば2015年は95ヵ国から2606本の応募があった。このうちオフィシャルコンペ作品となったのは短編53本、テレビ29本、コミッションド35本、学生49本の合計166本である。(長編は今後発表)オフィシャルコンペがいかに狭き門か分かるだろう。
2015年は相変わらずヨーロッパや北米の作品が多くなっている。フランスでの開催に加えて、この地域が依然アニメーションのクリエイティブで大きな力を持っていることが理由だろう。一方他地域では日本、韓国、さらに中国と東アジア地域の作品も増えている。

坂元友介さんは、1985年生まれで東京造形大学アニメーション専攻出身だ。これまでに『電信柱のお母さん』『ウィリー・ウィンキー』などの代表作があり注目されてきた。今回は大きな国際映画祭で話題になりそうだ。
学生部門の木畠彩矢香と冠木佐和子は多摩美術大学、シシヤマザキは東京藝術大学の出身だ。近年、海外のアニメーション映画祭では東京藝術大学が注目を浴びることが多いが、2015年は多摩美術大学が存在感を発揮した。

国際映画祭ということで、アヌシーには海外から出品された日本作家の作品もある。瀬戸桃子の『PLANET Σ』はフランスからの作品となった。2008年から続くPLANETシリーズの3作目である。
テレビ部門には湯浅政明による「フード・チェーン」が選ばれている。米国の人気テレビシリーズ『アドベンチャー・タイム』のいちエピソードを湯浅政明が手がけた。国内外で大きな話題を呼んだ作品だ。
さらにコンペティションにならない公式上映としてキューライスの『失われた朝食』もある。長編の公式上映作品は今後の発表となるが、2015年のアヌシーも日本勢は多彩だ。

アヌシー国際アニメーション映画祭
http://www.annecy.org/home

[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
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