3月10日、『神撃のバハムート』や『グランブルーファンタジー』などのゲームを展開するCygamesは、新たにアニメ事業部を設立することを発表した。事業部の設立は、アニメ事業の強化を目的とする。アニメ制作やその作品の権利ビジネスを手がける。Cygamesは人気ゲームを多数保有するが、自社コンテンツのアニメ化だけでなく、オリジナルアニメの企画の立ち上げも目指すという。また、公式サイトでは「ゲーム制作会社として、アニメーション業界に参入するにあたり、ある種の使命感を持って、既存のアニメーション業界に対して挑戦していきます」としている。これまでと異なったかたちのアニメビジネスも模索することになりそうだ。しかし、Cygamesのアニメ事業は既に、実績を残している。2014年秋期には自社の代表的なゲーム『神撃のバハムート』を自社出資でテレビアニメ化した。本作は『TIGER & BUNNY』で知られる さとうけいいち監督ら実力派スタッフが並び、その完成度の高さはアニメファンや業界関係者で大きな話題を呼んだ。ヒット作にもなっている。こうした経験をさらに広げることを目指す。また事業部立ち上げに伴い、関連業務の人材募集も開始した。募集職種はアニメプロデューサー、制作アシスタント、IPマネジメントとしている。IPマネジメントについては、3月11日には早くも募集締切り、こちらへの関心も高いようだ。今回注目されるのはアニメ事業の出資にあたって、IP(知的財産権)の運用を重視することが窺われる点である。アニメファン向けの作品ではこれまで映像ソフトでのビジネスを中心に組み立てられることが多かった。しかし、先の『神撃のバハムート』では、映像ソフトに頼ったビジネスモデルではないとされている。「日本を代表するアニメーションブランドを目指して」を掲げるCygamesが、どのようなアニメビジネスを組み立てるのか、大きな関心を呼びそうだ。Cygameshttp://www.cygames.co.jp/
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