アドベンチャー・タイム「フードチェーン」湯浅政明監督&チェ・ウニョンインタビュー 作品のため会社も設立! 2ページ目 | アニメ!アニメ!

アドベンチャー・タイム「フードチェーン」湯浅政明監督&チェ・ウニョンインタビュー 作品のため会社も設立!

カートゥーン ネットワークの人気作『アドベンチャー・タイム』で、湯浅政明監督が脚本・絵コンテ・監督を務めたエピソード「フードチェーン」が日本初放送される。湯浅監督とプロデューサーのチェ・ウニョンさんにお話を伺った。

インタビュー
注目記事
―食物連鎖というテーマはぼんやりと浮かんできたと以前おっしゃっていましたが、テーマはいつもどのように膨らませているのでしょうか。

湯浅
肉屋にかわいい豚の絵がポスターで貼ってあってりますよね。でもその豚は食べ物で。子どもの頃にそうしたことに感じた疑問や矛盾みたいなものがはっきりしないまま大人になって、ぼんやりと自分の体の中にあるんです。子どもの頃はぼんやりとした疑問でしたが、環境の違いによって人の考え方も全然違うんだということが大人になってからは面白いと思えるようになってきて、今回もそういうお話ができればいいなと思いました。

―確かに「フードチェーン」を見た後は、「もしも自分が食べられる側になったら?」と子どもたちはふと考えるかもしれません。

湯浅
それで悟ったような気分になるけれど、ひっくり返すように最後には「だから何なの」「くだらな~い」と言われるような展開が待っている。それが『アドベンチャー・タイム』っぽいというか。シュールな展開になっていますね。

fd

―『アドベンチャー・タイム』の一番の魅力は何でしょうか。

湯浅
特にキャラクターデザインですかね。どのキャラクターも見た目も内容もすごく面白く作られていて、観る側もいいけど「こういうのを作れたらいいな」「作る側になりたいな」という気持ちがわいてくるんです。
日本でもこういうキャラクターっていると思うんですが、なかなかそういうのはアニメで売れないと思われているのかもしれません。キティちゃんも遠くないと思うんですよ、『アドベンチャー・タイム』はちょうどキティちゃんが冒険しているみたいな感じにも似ているんじゃないかなと。でも日本だと、ファンシーなものはファンシーなもので、アニメはもっと現実的な路線を求められる傾向があると思います。

―どのキャラクターも可愛くてそれぞれ個性的ですが、お気に入りのキャラクターはいますか?

湯浅
やっぱりジェイク。いろんな形に変形できて、そのバリエーションがすごいです。アートブックを見ていても一番楽しくて。フィンもいいけれど、ジェイクかな。

ウニョン
私はフィンが好きですね。優しい心を持っていて、「俺はヒーローだ!」といばったりせず本当に普通の優しい子なんです。そこにリアル感があっていいなと思います。

fd

―最後に、読者にメッセージをお願いします。

湯浅
お正月の1月3日に放送されるのでぜひ見てください。この日の放送はこれまでの『アドベンチャー・タイム』が全部わかるような内容になっているので、見たことがない人でも楽しめると思います。

ウニョン
頑張って作ったので楽しんで欲しいです。いつもの『アドベンチャー・タイム』とは制作手法が違っていて、全部フラッシュアニメになっています。これまでの放送と何が違うのかチェックしながら見ていただけるともっと楽しめるはずです!

―今日は、ありがとうございました!

Newエピソード放送記念! アドベンチャー・タイムSP
1月3日(土)21:00~25:00

アドベンチャー・タイム Newエピソード
1月4日(日)スタート 毎週土曜・日曜 21:00~22:00

アニメ専門チャンネル カートゥーン ネットワークにて放送
http://www.cartoonnetwork.jp/cn_programs/microsite/00483

fd
《川俣綾加》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集