■ コンテンツが世界で成長するためにそれではどのような日本のコンテンツが世界に受け容れられるのだろうか。マックス氏は日本の作品で最もブレイクした印象を持っているのは15年ほど前のホラー映画だったと振り返る。だが、近年でも『そして父になる』(2013年公開 監督:是枝裕和)が世界で高評価を受け、『GODZILLA ゴジラ』(2014年公開 監督:ギャレス・エドワーズ)もアメリカナイズされており、無数の日本作品から派生したと見られる『パシフィック・リム』(2013年公開 監督:ギレルモ・デル・トロ)もヒットしたことからポジティブな状況であるとも見ている。より世界に向けるためには、コンテンツの質、キャラクター、テーマ性を洗練させる必要があると述べた。それに比べるとストーリーはさほど重要ではないとの見解も示した。日本のIP(知的財産)をアメリカはどう扱える可能性があるのだろうか。マックス氏によると2つの方法があるという。ひとつは、『GODZILLA ゴジラ』のようなリメイクのチャンスを待つこと。ふたつ目は、オプションを付けて、両市場に配給するという方法である。日本映画にアメリカのキャストやアメリカの監督を迎えるという組み合わせや、アメリカのテーマを入れ込んだ日本作品を制作するということである。それは『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年公開 監督:マイケル・ベイ)が採用した方法である。現在は中国が市場として注目を浴びている。『トランスフォーマー』ではロケ地に香港を選び、中国の女優の李冰冰を起用した。これによりアメリカだけではなく、中国での興行収入も飛躍的に伸びたのである。
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