マンガを学ぶ学生がマンガを職業と目指せる環境を作るため、マンガの教育機関、マンガ家、そして出版社を結ぶ新たなプロジェクトがスタートした。学生たちの描いた作品を出版社の編集部とつなげ、ビジネス機会を提供するデジタルマンガキャンパス・マッチ2014だ。そのキックオフミーティングが、9月3日都内で開催された。事業に学生作品を応募する予定のマンガ関連教育機関約30校、それに作品審査を行うデジタルマンガ協会のマンガ家、コミック出版社の会のマンガ雑誌20誌の編集部集まり抱負を語った。実行委員長の中村伊知哉氏は、「今、マンガは、クールジャパン戦略を進める日本の宝です。その宝を生み出す人たちのために、デジタルでマンガをつくり、プロになる道筋を示していく、それを目的に本事業を行ってまいります。」と挨拶した。またデジタルマンガ協会会長の里中満智子氏は、「本当に多くの人が漫画家を目指して学んでいます。でも、作品を世に問う機会がない限り、その努力は続きません。自身の作品を世に出す機会が得られるなら、もっともっと多くの人がマンガに挑戦し、もっと豊かな文化を生み出すことになるのではないでしょうか。一人でも多くの人が機会を得て、才能が見いだされること、そのためにこの事業に協力し、審査に取り組ませていただきます。」とプロジェクトに対する期待を語った。デジタルマンガキャンパス・マッチ2014は、デジタルでマンガを学ぶ学生とその教育機関をプロのビジネスに結びつけるマッチングプログラムである。プログラムには、まず全国でマンガ人材の養成を行っている教育機関が参加する。さらにデジタルマンガ協会とマンガ出版社の団体であるコミック出版社の会の会員各社のマンガ雑誌編集部からの協力を得る。プログラムでは学生がデジタルで描いたマンガ作品を公募し、その作品をビジネスに結びつける。応募された作品はマンガ家の作品審査と出版社編集部が読み作品推薦を経て、新たな機会を提供する。デジタルマンガキャンパス・マッチ2014は、早速、作品の募集を開始している。募集部門はデジタルマンガ部門、イラスト・キャラクター部門、そして新しいマンガ表現の未来のマンガ部門の3部門だ。これをマンガ家5名の審査員が選考し、大賞や奨励賞を選出する。本年12月末に作品応募の締め切り年明けの審査を経て、3月に受賞作品の表彰・展示を行う。また出版社編集部ごとに、デジタルマンガ部門、未来のマンガ部門から推薦作品を選定する。さらに協賛社がイラスト・キャラクター部門、未来のマンガ部門を決める。デジタルマンガキャンパス・マッチ2014/http://www.digital-manga.jp/
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