―AA原作を知るきっかけは何でしたか?―神木書店で文庫版を見かけて、「そういえば中学生の頃に友達が読んでいたな」と思いながら表紙を見てみたら、笑顔の宗次郎が描かれていたんです。これがちょうど1作目が公開される前でした。宗次郎ってすごく正統派っぽい雰囲気なのですが、敵のキャラクターだということで「この人がどう戦うんだろう?」と気になって読んでみたんです。読んだ後は「宗次郎が好きだ!」と思って、そこからどんどん『るろうに剣心』という作品全体も好きになりました。―AAパッと見はすごくヒーローっぽいというか、主人公っぽいビジュアルですよね。―神木味方かなと思ったら敵というのがすごく意外です。何を考えているのかわからないところが好きで、すごくニコニコしているけども大きな悲しみや傷を背負っている人だなと思います。『るろうに剣心』全体として、すごく人間味がある物語で、宗次郎って何を考えているところがあるかわからないけれど剣心と対峙していく中で一度すごく崩れるんです。そこがギャップがあって良いのと、あと速いっていうのは男子の憧れですから(笑)。速くて強いのがカッコイイです。―AAこの時はすでに宗次郎役は決まっていた?―神木この後です。宗次郎のことは出演するしない関係なしに好きで、自分ならどう演じようかと勝手に役作りしていました(笑)。健君の前でも「見て、縮地~」なんて言いながら壁を蹴っていたら「おう、いいんじゃない」と冷静な返しで……笑顔だったけどたぶんひきつっていたんじゃないかと(笑)。―AAそこから本当に宗次郎役に決まって、どう思いましたか? 運命を感じたりとか。―神木いやもう本当に驚きました。運命なんて言ってしまうと宗次郎に申し訳ないですが、あえて言わせて頂くとそういうことでもあったのかな。でも宗次郎を演じるならどう演じようかと役作りしていなかったら、違う結果だったのかもしれません。すごく奇跡的だと思いました。―AA実際に宗次郎役に決まって、どう自分の中で固めていきましたか?―神木好きだからこそ厳しくいきました。殺陣のスタイルも、剣心と似ているけれど全然違う部分も。剣心とは、性格も発言も殺陣も攻撃の仕方も似ているけれど真逆、という風になりたかったんです。役者として役を見る目線と、いちファンとして宗次郎を見る目線両方を混ぜています。
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