「M3―ソノ黒キ鋼―」オニグンソウさん(キャラクター原案)インタビュー 後編 | アニメ!アニメ!

「M3―ソノ黒キ鋼―」オニグンソウさん(キャラクター原案)インタビュー 後編

インタビュー

[取材・構成:細川洋平]

『M3―ソノ黒キ鋼―』
/http://m3-project.com/

□オニグンソウ
和歌山県出身。漫画家・イラストレーター。『―ヒトガタナ―』にて連載デビュー。現在も『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン刊)で連載中。2014年6月3日に最新作『―ヒトガタナ―』第9巻発売予定。

■ キャラクターデザインという仕事

―アニメ!アニメ!(以下、AA)
『M3』キャラクター原案に関わるようになった経緯はどういったものですか。

―オニグンソウ(以下、グンソウ)
マッグガーデンさんから「こうしたアニメの話があります」という話をいただきました。それをお受けしたのは単純に『キャラクターデザイン』の仕事をやってみたかったからです。漫画は作家が一人で全部作るものですけど、先方が求めるキャラクターをクリエイトするのをやってみたかったので「やらせて下さい」とお願いしました。

―AA
具体的にお話しが来たのはいつ頃でしょうか。

―グンソウ
話自体はずいぶん前からもらっていて、その時に一旦お返事をしました。その後しばらしくて、きちんとお仕事として話が来たのは2012年の年末から2013年頭ぐらいですね。

―AA
シナリオ打ち合わせや企画会議には参加されたのでしょうか?

―グンソウ
いえ、基本的に話作りはしていただいて、ある程度出来上がった設定などをいただき、それからデザインをおこして描くかたちでした。
初期プロットもある程度出来上がっていたので、キャラクターやストーリーを踏まえて作り、キャラクターデザインを提出した後で、佐藤順一監督と打ち合わせをしました。顔合わせはそれが初めてでしたね。

―AA
決定まではスムーズだったんですね。

―グンソウ
スムーズというより僕は「原案を描く」という仕事以外にほとんどしていない感じです。描いて、お渡しする。アニメ用への書き起こしなどは、基本はサテライトさんにお任せしました。
自分がデザインしたキャラクターがアニメ用にどうアレンジされるのかは見たかったんです。ですから原案以外はノータッチ。放送を見た時に「こうなってるんだ!」と感心しました。

―AA
各キャラクターのデザインは順調に進みましたか。

―グンソウ
マアムとイワトは、すんなり決まりました。が、ヘイトとライカはデザイン段階でかなり悩みました。一回、描き直しています。
アカシくんは最初メガネをかけていたんですよ。メガネ男子もいいなと思って。ササメは今では前髪がパツッと揃っていますが、僕が描いたものではもうちょっと長めのイメージでした。今のデザインとは前髪がかなり違ってますね。

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(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト

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(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト

■ 描いたキャラクターがアニメになるということ

―AA
放送を見られて、ご自身のデザインしたキャラクターをどうご覧になりましたか。

―グンソウ
キャラの顔の作りなどは新鮮でしたし、それから動きよりも、声がついたことに感動しました。キャラクターの動きはある程度想像できますが、声までは漫画を描いていても想像しないんですよね。自分が描いたキャラクターに声がつくことで、一気に自分の中でリアルになった。「こういうふうに自分の中で実感が湧くんだ!」って感動しました。
我が子がすくすくと育ったなあという気持ちになりました。それから見ていて思ったのは、みんな死ぬのかなって……。死なないといいな……(笑)。

―AA
今後のストーリーなどはご存じではないのですか?

―グンソウ
もちろんプロットはいただいて、それを参考にしながらデザインを描きましたが、渡されたもの自体が初期のものでした。私が読んだ時とは、第1話の出だしから立ち位置が違うキャラクターもいましたから、これは自分が知っているストーリーとは違うのかも、と思っています。

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(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト

■ 新しい挑戦への葛藤

―AA
キャラクターデザインで気をつけた点はありますか?

―グンソウ
最終的には求められているものを作ることに気をつけました。今回はアニメですので、最初はチャレンジ精神を出してみようと奇抜な髪型だったりと、自分が普段やらないことをやってみようと思ったんです。でも、そういう絵を描く人間に仕事が来たわけではなく、オニグンソウのテイストが求められているんだろうなと延々悩んだりもしました。

―AA
新しい挑戦と自分の持ち味というところでせめぎ合っていた。

―グンソウ
そうですね。結局は制作サイドに納得してもらうのを第一にキャラクターを作って、あとはシルエットに特徴を持たせようと努力をしました。例えばツインテールとかです。

キャラクターの立ち位置の話に戻るのですが、僕がもらった初期の案ではエミルは学園のお嬢さまだったんです。それならツインテールが合うだろうとデザインしたら、第1話の登場からいきなり便所掃除をやってて、「アレ~!? 嘘でしょ~!?」って(笑)。

―AA
ご覧になって初めて?

―グンソウ
ええ(笑)。キャラクターの発注には全力で応えたとは思っているんですけど、デザインした時とは話自体がかなり変わっているようなので「話のイメージにキャラクターがそぐわなかったらどうしよう」と戦々恐々としている部分はありますね。

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(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト

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(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト

《animeanime》
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