■ 野望、欲望が銀河を翔る、人々の思惑で歴史は動く銀英ファンならとっくに把握しているかと思うが、今回の物語は、全体の核になる部分。見せ所、印象に残る台詞も多く、結末もわかっているのになんだかドキドキして観てしまうのは作品の魅力に他ならない。冒頭は映画監督ならでは。映画的手法であるカットバックを演劇演出に持ち込み、観客にたたみかけるように見せる。フォーメーションで帝国と同盟の関係をわかりやすく見せ、そこからストーリーが動き出す。セットは至ってシンプル。階段と“工事現場の足場風”の鉄骨だけで、それが回り舞台で変化する。立体的、かつ象徴的に登場人物の立ち位置や時間等を表現する。飾り気がない分、想像力をかき立てられるので、いわゆる能等伝統芸能のテイストも感じられる。河村隆一が演じるヤン・ウェンリーは前回よりもさらに肩の力が抜けた感じがする。舞台ならではの役作りでヤンを体現しており、まさに“当たり役”。初回からのオーベルシュタイン、貴水博之はもはやオーベルシュタインにしか見えない、というくらいの貫禄。ラインハルト役の間宮祥太朗は“カイザー”と呼ばれても不思議がないくらいの堂々たる佇まいで、時折孤独と苦悩を滲ませる場面では、芝居巧者ぶりをみせ、俳優としても着実に成長している。その他、ポプラン役の中川晃教、コーネフ役の中村誠治郎らも安定した演技で物語を彩る。シェーンコップ役の山口馬木也は初役とは思えない程のはまりっぷりで、特に立ち回りの所作は流石、ロイエンタールとの一騎打ちはまさに1幕目のハイライトシーンとなっている。また、三上俊は難役のルパート・ケッセルリンクに挑戦。三上は『外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇』からの出演で参加するたびに違う役を演じており、実は女性役もこなせる程。父であるルビンスキーに対して複雑な感情を抱いている役所で、ルビンスキーに銃口を向けるシーンは圧巻であった。今回は芝居で見せるシーンでは印象深い場面が多い気がする。とりわけ、2人芝居、ルビンスキーとケッセルリンク、エミールとラインハルト、ラインハルトとマリーンドリフ等名シーンが多く、感動的な仕上がりになっていた。また、1幕の最初のトーリュニヒトの演説のシーンは映像を上手く使ってインパクトを与えており、ハイライトシーンとなっている。ポプランが戦友をなくした場面では中川が得意の歌で哀しみを表現、“ショーストッパー”的な場面となっていた。2幕の最大の山場であるラインハルトがヤンの攻撃で追いつめられるシーンでは映像で語ることをせずに、俳優の芝居とアンサンブルの動きで表現、舞台ならではの見せ方であった。ラストは作品のテーマでもある名場面、名シーン、ファンなら納得のエンディング、長いシリーズにふさわしい幕切れであった。
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