東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻は、2013年11月30日に同校横浜校地の馬車道校舎にて、“国際アニメーション映画祭”をテーマにした興味深いシンポジウムを開催する。海外からもゲストを招いた「拡張する国際アニメーション映画祭の現在」である。シンポジウムでは、国際アニメーション映画祭の最新状況を明らかにする。観客の視点、出品作家の視点、映画祭を創る側からの視点から考える。近年、アニメーションを取り巻く環境で、国際アニメーション映画祭の存在感が増している。作り手にとっては、作品をより広く知って貰う場、作品の評価を得る場、情報交換や新たな出会いもあるに違いない。同時に映画祭での出品や受賞が、信頼出来る作品として観客にアプローチしやすくなる面もある。海外から日本へ来る作品も同様だ。アニメーション映画祭で評価を得ることで、国内で紹介しやすくなる面はあるだろう。一方で、国際映画祭、そして国際アニメーション映画祭の仕組みや役割は、十分知られているわけでない。東京藝大大学院映像研究科によれば、現在、アニメーション映画祭やアニメーション部門を持つ映画祭は800とも1000を超えるとも言われているという。しかし、映画祭それぞれの個性も分かりにくい。最新状況を知ることで、こうした理解もより深まるのでないだろうか。今回のシンポジウムは、映画祭での受賞作のみを対象にした韓国のユニークな映画祭「ANIMPACT」の協力も得て行う。出演は経験豊かなゲストが揃った。アルゼンチンのアニメーション作家ワン・パブロ・ザラメーラさん、イスラエルのアニメーション・マンガの国際フェスティバルであるアニ ミックス(ANIMIX)の創始者で芸術監督のニシム・ヘズキヤさん、世界各国の映画祭でプログラムキュレーターや、審査員、選考委員を務めるオットー・アルダーさん、韓国出身でアニメーション映画祭のプログラマーとして国際的に活動するキム・ソンジュさんらだ。当日は、シンポジウムの企画も行った伊藤有壱さんが進行を務める。日本からは山村浩二さんが、パネラー、スーパーバイザーとして参加する。会場は東京藝術大学の横浜校地馬車道校舎、14時半開場、15時開始、18時終了予定である。入場は無料だが、事前申込制、先着90名となっている。電話、メールで受け付けるが、詳細はウェブサイトで確認出来る。アニメーション作家はもちろん、グローバルな視点でアニメーションを考えたいという人にも最適だろう。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 公開講座OPEN SYMPOSIUM 2013【 オープンシンポジウム 2013 】『拡張する国際アニメーション映画祭の現在』/http://animation.geidai.ac.jp/open/開催日時: 2013年11月30日(土)開場 14:30 開始 15:00 終 18:00会場: 東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎(横浜市中区本町4-44)料金: 入場無料/事前申し込み不要(先着順90名)[ゲスト]Juan Pablo Zaramella(ワン・パブロ・ザラメーラ) アニメーション作家Nusko(ニシム・ヘズキヤ) 漫画家Otto Alder(オットー・アルダー)フェスティバル・プログラマー、映像作家Kim Sung-Joo(キム・ソンジュ) フェスティバル・ディレクター、プログラマー企画・進行: 伊藤有壱 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授パネラー・スーパーバイザー: 山村浩二 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授主催:東京藝術大学大学院映像研究科 共催:横浜市文化観光局協力:ANIMPACT JAPAN、Brillia SHORTSHORTSTHEATER
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