海外向け日本アニメのインターネット配信大手クランチロール(Crunchyroll, Inc.)は、2013年10月よりフランス向けに番組配信を開始した。クランチロールは英語、スペイン語、ポルトガル語のサービスを提供してきたが、これにフランス語のサービスが加わる。また、同社の得意とする新作テレビアニメでの日本との時差のないサイマルキャストに、ここでも力を入れる。スタート当初は14タイトルのサイマルキャストを実現するとしている。配信タイトルには『DIABOLIK LOVERS』、『おしりかじり虫』、『ミス・モノクローム』、『ワルキューレロマンツェ』が挙げており、残りのタイトルも今後発表する。関心を集めそうなビジネス収益化は、他の言語と同様にネット広告と有料会員になりそうだ。番組配信は、通常は広告がつけられる。一方、月に5ユーロ(約660円)の有料会員になると、コマーシャルなしの作品を1080p HDの画像で見ることが出来る。インターネットはもちろん、各種モバイル端末やゲームコンソール機を通じた配信サービスにも対応している。フランスのアニメファンの最新作視聴機会が拡大する。クランチロールは、米国サンフランスコに拠点を構えるベンチャー企業である。2009年より、日本の最新アニメの同時配信を武器に成長している。2012年にラテンアメリカのスペイン語圏、11月にブラジル向けにサービスを開始、世界規模でビジネスを拡大している。フランスは英語圏やスペイン語圏、ブラジルに比べると人口は少なく、市場は小さく見える。しかし、同国は日本アニメ、マンガの人気が世界的にも高い地域としられる。こうした潜在力に目をつけた。また、本格的なヨーロッパ進出で、同様に日本のアニメの人気が高いイタリアやドイツへの展開も視野にいれているかもしれない。フランスでの日本アニメの配信は、これまでも行われていないわけでない。テレビを利用したVODではSFR-NeufBOXやORANGE LIVEBOXなどが一部タイトルを提供する。ただし、最大のライバルになりそうなのは、小学館、集英社、小学館集英社プロダクションの現地子会社VIZヨーロッパ系列のKAZEによるKZPLAY.FRである。新作タイトルも多く、月額定額課金も実施する。VIZヨーロッパは、北米でアニメ、マンガのデジタル配信に力を入れるVIZ Mediaと兄弟会社のような存在だ。フランスでも米国と同様に、クランチロールとVIZがアニメ配信の大手プレイヤーとなる可能性がありそうだ。クランチロール/http://www.crunchyroll.co.jp/
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