海外向けの日本アニメ配信サービスを行っているクランチロール(Crunchyroll, Inc.)が、新たな市場に乗り出す。クランチロールは4月16日より、新たにラテンアメリカ諸国に向けてスペイン語での日本アニメ配信を開始した。この中には、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、ベネズエラ、コロンビアなどが含まれる。 配信は英語圏向けと同様の日本語音声となり、これにスペイン語の字幕がつくかたちだ。サービスメニューも英語圏と同様になっている。 無料会員は日本での番組放映から一週間後、広告付きの配信を視聴する。一方有料のプレミア会員は、日本での番組放映直後にHDクオリティー、広告なしで視聴可能になる。プレミア会員は20アルゼンチンペソ(約370円)、69メキシコペソ(約420円)、13ペルー ヌエボ・ソル(約390円)、9900コロンビアペソ(約450円)と日本円で400円程度、米国ドルで5ドル程度に設定されている。 スタート時の投入タイトルは充実している。日本での放送と同時進行のタイトルは、『」:NARUTO-ナルト- 疾風伝』、『スケットダンス』、『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』、『しろくまカフェ』など21タイトルに及ぶ。英語版と同様、日本ではテレビ東京で放映される作品に強みを見せる。テレビ東京は、これまでの英語版クランチロール、昨年12月にスタートした中国本土でのサービスもあり、世界三大言語での同日配信のネットワークを築いたことになる。 一方で『Fate/Zero』、『宇宙兄弟』、『釣りたま』、『黒子のバスケ』などの話題作も多い。ラテンアメリカ諸国は、北米や英国、オーストラリアなどの英語圏に比べても、日本アニメの人気は高い。しかし、これまでは正規版でのテレビ放映やDVD・BDの販売は必ずしも多くなかった。クランチロールのスペイン語配信は、こうした国のファンが日本アニメを廉価、もしくは無料で視聴出来る機会を拡大する。 一方、日本企業にとっても、今回の配信はビジネス拡大のきっかけになりそうだ。ラテンアメリカ諸国は、その作品への人気に比べて、これまでビジネス開拓が遅れていたため、最新作を送り出すことでビジネス喚起につながるかもしれない。 クランチロール http://www.crunchyroll.com
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