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メディアアーティスト・八谷和彦、制作したメーヴェを個展で公開

メディアアーティスト・八谷和彦さんの「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」を紹介する個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」が東京都千代田区にある3331 Arts Chiyodaにて開催される。

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[ニュース提供:/KAI-YOU.net]

メディアアーティスト・八谷和彦さんの「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」を紹介する個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」が東京都千代田区にある3331 Arts Chiyodaにて開催される。開催期間は7月13日(土)~9月16日(月)の約2ヶ月間。

同展は、これまで長年にわたって八谷さんが進めてきたプロジェクト「OpenSky」での制作を続けてきた作品の発表の場となる。プロジェクトの最終的な目標は、「人(体重50Kg程度を想定)がひとり乗れる『パーソナルジェットグライダー』を作ること」。なお、初期テスト段階では、八谷さん自身がテストパイロットを務めている。

このプロジェクトは、宮崎駿さん原作のコミック・アニメーション作品『風の谷のナウシカ』の劇中に出てくる架空の航空機「メーヴェ」の機体コンセプトを参考に、それを「本当に飛行可能な航空機」として試作し、試験飛行を試みるというもの。あくまで、劇中の機体の形態再現ではなく、飛行機としてきちんとした性能を確保することを第一の目的としている。飛行可能な機体として成立させるためにさまざまな変更/翻案を行なっている。

今回、ついにOpenSkyプロジェクトでつくられたメーヴェにジェットエンジンが実装されることとなった。本展では1人乗り自作航空機「M-02J」や、それと同サイズで強力なゴムの力による滑空飛行が可能な一人乗りグライダー機「M-02」などが展示される。

携帯電話やコンピュータ、自家用車、壁掛けテレビなど、これまで人類が空想してきた製品のほとんどは実現されてきている。しかし、八谷さんはただひとつ、十分に実現していないものの一つとしてメーヴェのような「個人用飛行装置」を挙げている。ニコニコ技術部やニコニコ学会、さらにMakerムーブメント、FabLabという流れにあるように、昨今は「世の中にないものはとりあえずつくってみよう!」という精神が評価される素晴らしい世の中になってきているが、そういったムーブメントを牽引してきた八谷さんの本気の「作ってみた」を是非ともご覧になってはいかがだろうか。

八谷和彦(はちや・かずひこ)
メディア・アーティスト

1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。
九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)卒業。コンサルティング会社勤務後(株)PetWORKs を設立。現在にいたる。
作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーション・ツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やパーソナルフライトシステム《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。また、311震災以後は「ガイガーカウンターミーティング」などサイエンス・コミュニケーション系の活動もちらほら。
2010年10月より東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授。
イベント情報

八谷和彦 個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」

主催:3331 Arts Chiyoda
特別協力:大人の科学マガジン
協力:株式会社ペットワークス、無人島プロダクション、なつのロケット団、SNS株式会社、株式会社インターステラテクノロジズ、株式会社植松電機

日程: 2013年07月13日(土)~ 2013年09月16日(月・祝)
時間: 12:00-19:00(最終入場18:30)
休み: 毎週火曜日、夏期休暇(8月13日~16日)
料金: 大人500円、大学生・高校生300円、中学生以下無料
会場: 3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー

なお、同時開催として自らの手でロケットを次々開発する「なつのロケット団」による民間ロケットプロジェクトの展示を併設、1Fアートダクトでは関連企画として天才編み師203gowとのコラボレーション展示も先行開催中です。


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