ジャンルに捉われないコンテンツという括りでの研究活動を掲げる学会が、コンテンツ文化史学会である。その2013年第1回例会が、7月7日13時より芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開催される。今回のテーマは、「コンテンツと歴史」だ。歴史を切り口に、個性たっぷりの研究発表が行われる。当日は学会員だけでなく、一般の聴講も可能だ。一般参加には、500円の費用がかかる。例会では歴史がどのように表現・消費されているのかを検討する。歴史学の観点から小説、マンガ、ゲーム、アニメ、映画などが、史実であるかどうかという二項的な議論の疑問を投げかける。実証主義と是とする歴史学との相対化を意識するのは、コンテンツ文化史学会ならではのテーマ設定と言える。当日は、松下尚さん、堀内淳一さん、筆谷芳行さんらが発表者として登壇する。新撰組ふるさと歴史館の学芸員である松下さん、新撰組ふるさと歴史館の取り組みを紹介しながら、施設と歴史ファンとの関係について考察する。学習院大学の堀内さんは独自に歴女の調査について発表する。詳細なデータにもとづいて、これまで曖昧であった「歴女」のイメージを紐解く。筆谷さんは少年画報社の編集者として、編集側から見たマンガ表現を解説する。また筆谷さんは、東北芸術工科大学の吉田正高さんと「漫画における『歴史』表現」と題して対談する。博物館、歴史ファン、出版社といった様々な角度から「歴史」についてディスカッションが行われる有意義な1日になりそうだ。2013年第1回例会「コンテンツと歴史」/http://www.contentshistory.org/2013/06/11/1312/日時: 7月7日(日) 12時半開場、13時開始場所: 芝浦工業大学・豊洲キャンパス交流棟401号室参加費: 500円(会員は無料)
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