11月20日、21日に、東京・本郷の東京大学にてコンテンツ文化史学会の2010年大会が開催される。コンテンツ史学会は、これまで個別の領域とされてきたアニメやマンガ、音楽、ゲームなど多様な分野を「コンテンツ」と括り直し、新たな学術研究の視点を与えることを目指し設立された。設立してまだ2年だが積極的な活動を行っている。 第2回となった今年の大会は「拡大するコンテンツ」と題して、変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の場、また研究の方法論的問題をテーマに取り上げる。開催2日間に、多様な論点から最新の研究成果が発表される。 大会では研究発表だけでなく、コンテンツ分野に関連する2つのシンポジウムを開催する。ひとつは20日に開催される「大学におけるコンテンツ教育の現状と課題」である。実際にゲーム分野、アニメーション分野、キャラクター分野で教授を行う3大学3人、岩谷徹氏(東京工芸大学ゲーム学科教授)、岡本美津子氏(東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)、菅本順一氏(大阪芸術大学キャラクター造形学科教授)らコンテンツ教育に対する提言を行う。 また、21日の「メディアミックスの歴史と展望」はユニークだ。ゲストには、作家、脚本家、プロデューサーとして活躍するあかほりさとる氏、作家、脚本家の松智洋氏とふたりのクリエイターを招く。さらに出版やアニメ事業を行う角川書店井上伸一郎代表取締役社長が加わり、経営者とクリエイターの双方からメディアミックスを考える。これまでにあまりないかたちのディスカッションだ。 大会自体は1日目、2日目伴に10時半ごろより14時までを研究発表、記念講演となり、その後がパネルディカッションとなる。研究発表はテーマ発表のほか、自由論題も取り上げられる。 コンテンツ文化史学会員以外の参加も可能となっている。普段興味を持っていることを学問的により掘り下げて考えてみるのも楽しいに違いない。大会の詳細などはコンテンツ文化史学会の公式サイトにて確認出来る。コンテンツ文化史学会2010年大会「拡大するコンテンツ」公式URL: /http://www.contentshistory.org/2010/10/26/824/開催日: 2010年11月20日(土)・21日(日)場所: 東京大学工学部2号館93B教室参加費3000円(非会員2日間参加) 2000円(非会員1日のみ参加)1000円(学生) 無料(会員)[パネルディスカッション]20日 14:10-17:30 「大学におけるコンテンツ教育の現状と課題」 岩谷徹( 東京工芸大学ゲーム学科教授) 岡本美津子 (東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授) 菅本順一 (大阪芸術大学キャラクター造形学科教授) 司会: 吉田正高 (東北芸術工科大学デザイン工学部メディア・コンテンツデザイン学科准教授)[記念講演]13:00-14:00 「Visual Narrative Communication Revolution」出口弘(東京工業大学)[パネルディスカッション]21日 14:10-17:30 「メディアミックスの歴史と展望」 あかほりさとる (作家、脚本家、プロデューサー) 井上伸一郎 (㈱角川書店代表取締役社長) 松智洋 (作家、脚本家) 司会: 吉田正高個別の研究発表については上記サイトにて確認ください。
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