2013年4月に英語圏向けにアニメの動画配信を開始したAnime Solsが、5月より新たなサービスを開始した。ウェブサイト上で無料動画配信をする作品のDVD制作資金をファン支援を募るプロジェクトだ。このサービスは米国で拡大しているKicksterterに代表されるクラウドファンディングのビジネスの仕組みを導入した。特定の期間を定め、期間内にDVD制作に必要なファンの支援を集める。プロジェクトが実現すると支援者には、DVDや作品、キャラクターの関連のグッズが渡される。Anime Solsは、2012年7月に読売テレビグループ3社(讀賣テレビ放送、読売テレビエンタープライズ、エイデック)、そして国内の有力アニメ製作会社タツノコプロ、手塚プロダクション、ぴえろなどが共同出資して設立した。現在は、『ブラック・ジャック』、『魔法の天使クリィミーマミ』、『宇宙の騎士テッカマン』、『100万年地球の旅 バンダーブック』、『ヤッターマン』、『青いブリンク』、『忍者戦士飛影』などを無料で配信する。海外向けの動画配信は、有料視聴と広告のビジネスモデルを取るクランチロールや今年サービスを開始すると発表した大手アニメ関連会社が協力するDAISUKIなどがある。そうしたなかで、Anime Solsがどうした取り組みをするか注目されている。Anime Solsは当初より、無料配信とクラウドファンディングの機能を組み合わせることを発表していた。早速、これに乗り出したことになる。国内で長い歴史を持つタツノコプロや手塚プロダクション、ぴえろは、傑作とされる過去の人気タイトルを多く保有する。しかし、海外のアニメファンの多くは最新作に目を奪われがちで、こうした作品の商品化は条件が厳しくなることが多い。一方で、過去の傑作を観たいとのニーズも少なくない。製作会社にも、過去作品をきちんとしたかたちで海外へ紹介したいとの気持ちも大きいはずだ。そこで動画配信サイトで作品を紹介する一方で、クラウドファンディングで商品化の道も探る。現在、公開されているプロジェクトは、テレビアニメ1クール分のDVD化に必要な資金は1万6000ドルから2万2000ドル、およそ1600万円から2200万円だ。Anime Solsは新しい試みに積極的に取り組むことの多いアニメ業界ならではのプロジェクトともいえる。その展開は、アニメ業界だけでなく、海外展開の方法に悩む日本のコンテンツ業界から広く関心を集めそうだ。Anime Sols/http://animesols.com/
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