「弱虫ペダル」はクセ者キャラが勢揃い!舞台で“自転車が疾走”する! 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第12回 | アニメ!アニメ!

「弱虫ペダル」はクセ者キャラが勢揃い!舞台で“自転車が疾走”する! 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第12回

連載・コラム 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義

「弱虫ペダル」はクセ者キャラが勢揃い!舞台で“自転車が疾走”する!

[取材・構成: 高浩美]

■ 「アキバ大好き少年」がママチャリで激坂を登る、
体育会とは無縁の少年がロードレースに目覚める。


今年アニメ化が決定している「弱虫ペダル」。「週刊少年チャンピオン」で2008年より連載が開始、コミックスは総売上400万部以上を記録している人気作品、ロードレースという自転車競技が題材となっている。たいていはアニメ化を受けて舞台化されるのだが、この作品は舞台が先行、初演は2012年、千秋楽は立ち見が出るほどのヒット、それをうけての第2弾である。

この作品の特長は自転車競技という「体育会」系なものを扱っているものの、ストレートに“熱血”という訳ではない。城北高校の小野田坂道はママチャリで往復90キロかけて秋葉原に通うアニメ大好き少年。「体育会系は乱暴で怖い」と言いつつ、好きなアニソンを歌いながら激坂を登る。昔の「スポ根アニメ」に出てくるキャラクターとは一線を画しているところが“個性的”である。
それ以外の登場人物もひとくせもふたくせもある面々で、ロードレースという競技を通してライバル達としのぎを削る。キャラクターも楽しいが、駆け引きもあるロードレースという競技自体、奥が深い。楽しめる要素がいくつもあるのが「弱虫ペダル」という作品の魅力と言えよう。


■ 舞台化しにくい題材を舞台化、という試み

舞台化されにくい、出来ないのでは?と言われ、今や大ヒット、ミュージカルの上演歴史に残ると言われている作品に「テニスの王子様」がある。テニスのシーンをきっちりと舞台で表現することによって、原作の世界観を見せることに成功している。また、バブルの頃に流行った大仕掛けな舞台装置を使わず、創意工夫を凝らして見せることは観客の想像力を大いにかき立ててくれる。
舞台とはそもそも観客の想像力に委ねられる部分もあり、大きなセットに頼らないことはある意味、“舞台らしさ”とも言えるだろう。その最たるものが、先端の技術に頼らない、身体を張った“パワーマイム”、小道具を使わずにパントマイムと膨大な台詞で場面描写や登場人物の心情を表現する方法がある。
「弱虫ペダル」は主にパワーマイムを駆使した演出で、俳優たちの力量が問われる。アナログな手法だからこそ、見えてくるものがある。そして、自転車もアナログな乗り物だから、こういった手法が合っているのかもしれない。


■ 第2弾は、強豪・箱根学園が苦難を障害を乗り越えて激走する!

今回は原作でも人気のライバル校・箱根学園が中心となった物語。箱根学園はインターハイの王者でどの選手もとにかくめっぽう強い。
その中で“箱根の直球鬼”と言われている天才選手・新開隼人が突然のレギュラー辞退を宣言。レース中の事故がトラウマとなって新開を苦しめていたのだった。新開は、仲間たちはこの苦境をどう乗り越えるのか・・・。

“自転車疾走”シーンがとにかく臨場感たっぷり。セットがシンプルな分、俳優達の動きや台詞が重要になってくる。膨大な台詞と激しい運動量で自転車競技を表現、実際の自転車競技も脚力はもちろん、体力がないと出来ないスポーツである。もちろん“萌え台詞”も満載、コミックファンなら思わずうなずいてしまう。どのキャラクターもコミックから出てきたような風貌にはニンマリ。とりわけ、鳴子章吉役と御堂筋翔役は似ている、を通り越して「いる!」と叫びたくなるくらいのハマりっぷり。
挫折、友情、絆、といった青春ものの“お約束”要素はきっちり、そしてコミックならではの“笑えるシーン”もいい感じに散りばめられていて飽きない。次回の公演はIH(インターハイ)篇、ということだが、こちらも楽しみ。待望のアニメ放映も始まるので、コミック、舞台、アニメとトリプルで「弱虫ペダル」の世界を堪能したい。

『「弱虫ペダル」箱根学園篇〜眠れる直球鬼〜』
2013年1月30日〜2月6日
紀ノ国屋サザンシアター
/http://www.maql.co.jp/special/pedal/
/http://ameblo.jp/y-pedalstage/

アニメ『弱虫ペダル』 公式サイト
/http://yowapeda.com/
《animeanime》
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