10月8日、武蔵野商工会館の吉祥寺ゼロワンホールで第7回吉祥寺アニメーション映画祭が開催された。2004年のプレイベントから吉祥寺アニメワンダーランドの1イベントとして開催されて徐々に定着してきた当映画祭。作品の募集が行われるようになったのは第2回からだ。回を重ねるごとに有力な作品が集まるようになってきた。 今回グランプリを受賞したのは植草航さんの『やさしいマーチ』である。植草さんの『やさしいマーチ』は、横浜の東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻2期の作品で、先の第23回CGアニメコンテストではアニメーション賞も受賞している。 吉祥寺アニメーション映画祭においても、植草さんは第5回に『向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった』で、ぴえろ賞を受賞している。今作の『やさしいマーチ』も前作と同様に、動きの気持ちよさが追求されている良作だ。 このほかの主な受賞では、石田祐康さんの『rain town』が優秀賞、STUDIO4℃賞、ジブリ美術館賞と複数獲得している。この『rain town』は、これまで第9回インディーズアニメフェスタでグランプリなどを受賞してきている。 同じく第9回インディーズアニメフェスタで審査員特別賞を受賞していた白井孝奈さんの『トリップ・トラップ・マップ』は、スタジオディーン賞を受賞している。 一方、惜しくも受賞を逃した入選作品では、川崎健司さんの『チルリ』、きのしたがくさんの『セピア色のとけい』、秦俊子さんの『さまよう心臓』がある。 川崎さんの『チルリ』は、第23回CGアニメコンテストでも入選していた。きのしたさんの『セピア色のとけい』は今までも様々な受賞歴がある。 また、きのしたさんは10月27日・28日に秋葉原UDXで開催される東京国際アニメ祭2011秋にクリエイタービジネス支援プログラムで出展する。秦さんの『さまよう心臓』は、植草さんの『やさしいマーチ』と同様に東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻2期の作品でもある。 なお10月16日の20時から、武蔵野三鷹ケーブルテレビで今回の受賞作品が放送される。【真狩祐志】吉祥寺アニメーション映画祭 /http://kichifes.jp/animation/第7回吉祥寺アニメーション映画祭一般部門グランプリ『やさしいマーチ』 植草航優秀賞『rain town』 石田祐康審査員特別賞『ぼくのおとうさん~Dear My Father~』 長濱英高『空腹とブレーカー』 井上みほSTUDIO4℃賞『rain town』 石田祐康コアミックス賞『ポンタと遠足』 ガリレオ・コジロー(ARPLANTS)スタジオディーン賞『トリップ・トラップ・マップ』 白井孝奈 ジブリ美術館賞『rain town』 石田祐康『PAPERBOY』 杉山順哉 入選(ノミネート)『チルリ』 川崎健司『セピア色のとけい』 きのしたがく『さまよう心臓』 秦俊子ギャグアニメ部門グランプリ『flying penguin』 カモユウジ入選(ノミネート)『くり子とネコ』 石井健太『空腹とブレーカー』 井上みほ
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