日本だけでなく、海外でも高い評価を受けてきた数々の傑作を制作してきたアニメスタジオがプロダクション I.Gだ。国際映画祭での受賞やアワードは数えきれないほどだ。そうしたI.Gの輝かしい受賞歴に、また新たな作品がひとつ加わった。2015年に板津匡覧の初監督作品として制作された『みつあみの神様』が、第49回ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭にてクラシック・セル・アニメーション作品部門のプラチナ賞を受賞した。手描きのアニメを得意とするプロダクション I.Gならではの結果だろう。『みつあみの神様』は手塚治虫文化賞新生賞を受賞したマンガ家今日マチ子の作品を原作としている。今日マチ子は、東日本大震災の「大きな悲しみ」を受けて「頭に浮かんだ」ことを伝えるために2011年に描き始めた。そして作品誕生もユニークだ。初出は2015年10月24日、25日の二日間のみ開催された新感覚朗読劇“シアトリカル・ライブ”のアニメーションパートだった。ステージは本広克行が総合プロデューサーを務め、朗読劇とアニメーション、音楽、サンドアートで構成された。長さ28分のアニメだが、そのスタッフも豪華である。監督・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督を板津匡覧が務めた。板津匡覧はこちらも世界の映画祭で高い評価を受けた『百日紅~Miss HOKUSAI~』のキャラクターデザイン・作画監督や、『電脳コイル』の総作画監督でも知られている。国内を代表するアニメーターのひとりだが、本作が初監督作品となる。また脚本には丸尾みほ、美術監督には大野広司、音楽に青葉市子を迎えた。また原画のスタッフには井上俊之、賀川愛、鈴木美千代、箕輪博子と実力派の名前がずらりと並ぶ。一方、ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭は、1961年にスタートした北米を代表する映画祭。毎年世界各地から4500本もの応募作品があり、コンペティョンも実施される。インディペンデント映画を専門とし、とりわけ新しい才能の発掘、初監督作品の評価に定評がある第49回となった2016年は4月8日から17日まで開催された。このうち『みつあみの神様』は、手描きアニメーション部門のプラチナ賞に輝いた。日本を代表するアニメとして今後も注目されそうだ。『みつあみの神様』https://worldfest.org/[スタッフ]監督・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督: 板津匡覧脚本: 丸尾みほ美術監督: 大野広司音楽: 青葉市子企画・制作: プロダクション・アイジー主催: プロダクション・アイジー、東映アニメーション、サミー、ビラコチャ(C) 2015 Machiko Kyo/SHUEISHA, ITSV[キャスト]諏訪部順一花澤香菜小林裕介
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