これは日本の企業PANDA電子出版社が、仕掛けた企画だ。PANDA電子出版社は、日本のマンガ作品を拡大する中国のモバイル市場にコンテンツとして提供する事業を進めている。中国国際アニメフェアでも、イベント会場内にブース出展し、その存在感をアピールした。
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「日中漫画家対談」が行われたのは、4月29日の13時半からおよそ2時間。場所はPANDA電子出版社ブース内である。ゲストとなったマンガ家は日中あわせて4名、司会を地元の人気アナウンサー金一峰さんが務めた。
対談はまずマンガ家によるイラストの実演からスタートした。「スケベな猫の絵」というお題を前に、それぞれの作家が個性あふれるイラストを即興で描いた。続いて質問コーナーが設けられ、来場者から人気を集めた。さらに司会者から「どんな一日を過ごしているか」、「オタクについて」、「漫画がうまくなるコツ」、「中国市場は規制が厳しいがどのように活動していけばいいか」、「マンガ家の卵へアドバイス」など様々な質問がされた。
さらにその後はサイン会、記念撮影と、盛りだくさんの内容となった。ブースサイズが限られていたにもかかわらず、総来場者数は100名以上と大盛況となった。
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中国国際アニメフェアの会場は、A、B、C館から構成されている。A館では中国各地域のマンガ・アニメ基地、アニメ専門局、大手アニメ制作スタジオなどが出展している。大掛かりなブースや各ブースの専用特設ステージが設置されたりする。
B館は海外企業を中心とした特別展示、大型の物販コーナーが設置された。台湾企業の日本コンテンツ作品販売や、米国の大手企業マーベルやディズニーの展示・イベント、そして日本企業もここに出展する。集英社のワンピースフィギアやSHARPの電子書籍端末展示もここで行った。
C館は物販中心の企業が参加した。中国国産のアニメグッズや日本のマンガ・アニメのグッズ、さらに萌えキャラの抱き枕やコスプレイヤーご用達のウィッグまで並ぶ。
PANDA電子出版社は、このうちB館に出展した。ブースでは「日中漫画家対談」だけでなく、紹介展示も行った。第一回日中合同PANDAコミック大賞/チャイナモバイル後援に投稿された優秀作品やマンガ家による作品が紹介された。さらに休憩スペースとマンガ立ち読みコーナーを設けるなど、来場者から好評を博した。
第7回中国国際アニメフェア(中国国際動漫節) /http://www.cicaf.com/
PANDA電子出版社 /http://www.e-panda.co.jp/
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写真提供: PANDA電子出版社