『覚悟のススメ』などの代表作を持つ山口貴由さんのマンガ『シグルイ』をマッドハウスがアニメ化することが東京国際アニメフェアで発表になった。 記者発表では、同作を放送するWOWOWの黒水則顯さん、監督の浜崎博嗣さん、原作者の山口さんらが檀上に上がった。 同作は『月刊チャンピオンRED』に連載中の時代劇漫画である。原作は南條範夫さんの中編『駿河城御前試合』で時代小説の中で「残酷ブーム」の基礎を築いた。これを鬼才山口貴由さんが大胆に解釈した。 『シグルイ』は駿河大納言秘記「武士道は死狂ひなり」から来ている。一人を倒すために数十人を要する狂気の状態が「死狂い」である。あまりの残酷描写に、アニメ化が最も難しいと言われてきた作品の一つである。 浜崎監督は「マッドハウスで紹介されて、見た瞬間にすばらしい作品だと分かった。ただし、同時に難しい作品だと分かった」と言う。そしてしばらく考えた後、監督を決断したという。浜崎監督は『TEXHNOLYZE』などの代表作を持つ。 この作品でバイオレンス描写は得意であるかと思いきや、時代背景やバイオレンスを通じて描くものが違うため、苦慮したという。「登場人物の生き様を描くため、内面的な怖さが必要で、そのための残酷描写である。美術も含め従来にない表現で、前代未聞のアニメにしたい」という。 原作者の山口さんは、アニメ化に際し監督に特に注文をしなかったという。「シグルイを分かっている」と言った監督の言葉について、「第一話の絵コンテでそれが本当だと分かった」と信頼を置いている。 WOWOWの黒水則顯さんは「カッティングエッジを打ち出す放送局としてR15や深夜帯、ハイビジョン制作など、作品内容に沿ったベストな環境を作った」という。番組は7月のスクランブル放送の新番組として、放送される。原作の描写を求めるファンにとって、期待以上の作品になるだろう。(日詰明嘉) ©2007南條範夫・山口貴由/秋田書店・シグルイ製作委員会WOWOW /http://www.wowow.co.jp/マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/当サイトのTAF2007特集はこちら/
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