『死亡遊戯で飯を食う。』幽鬼役・三浦千幸インタビュー!「幽鬼を演じるときは 息での表現を大切に」 | アニメ!アニメ!

『死亡遊戯で飯を食う。』幽鬼役・三浦千幸インタビュー!「幽鬼を演じるときは 息での表現を大切に」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2026年4月号では、TVアニメ『死亡遊戯で飯を食う。』より、幽鬼役・三浦千幸のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューとなっている。

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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2026年4月号では、TVアニメ『死亡遊戯で飯を食う。』より、幽鬼役・三浦千幸のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューとなっている。

幽鬼を演じるときは息での表現を大切に


――『死亡遊戯で飯を食う。』という作品の最初の印象を教えてください。

殺人ゲームが主体であること、そして参加者の少女たちに防腐処理がされている表現がこの作品ならではで、とても興味を引かれました。原作小説やコミカライズだと、ゲームによって参加者のコスチュームが替わるんですね。しかも、ひとりひとりデザインが違うので、それをアニメで見られることにもワクワクしていました。

――幽鬼たちが参加するゲームは、それぞれに独特ですよね。

少女たちが犠牲になるところを見て楽しむ人がいるというのは残酷ですが、殺人ゲームであることを考えなければ、とてもおしゃれな作りになっているなとも思いました。

――幽鬼の第一印象は?

原作小説だと冗談も淡々と言うようなドライな感じで、殺人ゲームに慣れている感じが強かったです。一方でコミカライズだと表情豊かで、読み手によって印象が変わる女の子だなとも思っていました。そんななかで、私は幽鬼を人間力が低い人ではないかと思ったんです。鈍感で周りの出来事に心を動かされないようなイメージでした。

――第7話の《ゴールデンバス》では「死んでたまるか!」と叫んでいましたし、ちゃんと感情はあるんですよね。

そうなんです。ただ、彼女にとっては淡々としていることが普通で、心が動くことのほうがエラーなんですよね。でも、心を動かされるのは人として当たり前のことなので、幽鬼にとって殺人ゲームは、その「当たり前」を知っていく過程なのかなとも感じました。

――《ゴーストハウス》ではゲームクリアのために、金子を殺しましたが、感情は存在している。

そうですね。丸ノコの時点で紅野と同じように、ひいきをしたいという気持ちはあったのかもしれないなと思っています。でも、そうしていたら28回もゲームに参加できなかったというのが幽鬼のなかにもあるのかなと思います。後悔はしないけれど、せずにはいられない……みたいな複雑な感情はあるのではないでしょうか。

――幽鬼は感情が見えにくいからこそ、お芝居の難しさがあったのでは?

感情を抑えるのも出すのも、どちらも大変さはありました。ただ、幽鬼は感情を出すお芝居に制限があるので、息のお芝居で補おうと思ったんです。意を決して話すときや大丈夫と言い聞かせるときは深呼吸をするなどして、息に感情が乗るようにしました。また、長いモノローグのなかで気持ちを自覚していくようなグラデーションもあるので、そこは言葉と言葉の間に息を入れるように工夫をしました。本作は見る人によって捉え方が変わるようなお芝居を求められていて。震えひとつとっても「怖さからの震え」とも「武者震い」とも取れるようなお芝居で。深呼吸をしたとき、息をのむまでの間など、見る人によって感じ方が変わってくれたらいいなと思っていました。

――第1話の《ゴーストハウス》は28回目で、第2話からの《スクラップビル》は10回目の参加と時系列が戻りました。演じる際には、経験の少なさを出していこうと考えましたか?

《スクラップビル》の幽鬼は、ブランクを経ての参加なので、音響監督さんからも「覚醒していない感じで始めてください」とお話がありました。第2話で地雷ゲームだと気づいたところから少しずつギアが入っていくというか、死体を見つけて推理をしているところで殺人ゲームに対応できるスイッチが入るみたいな感じでしたね。《スクラップビル》のときはゲームの経験値が少なく、センスとカンでやっているところがあるので、感情をコントロールするすべも知らない、感情を出さないほうがいいとわかっていない、そんな甘い部分も意識していました。

――幽鬼のセリフや行動で、とくに好きなポイントはありますか?

たくさんありますが、第3話終盤の御城をあおるシーンがとくに好きです。「謝罪があれば、水に流すよ」というセリフはオーディションの台本にもあって、当時は何か御城からのセリフがあって言い返したところなんだろうなという理解だったんです。とくに指摘などはなかったので、本番で演じるのが楽しみだったのですが、台本を見て御城のプライドが傷つけられ、幽鬼と御城の関係が大きく動いたシーンだとわかり、すごくノリノリで演じたことを覚えています。

――御城をからかっているような余裕も感じられますよね。

そうなんです。助けること自体は決めていて、でも意地悪しちゃってるんですよね。御城のプライドがズタズタになっていることにも気づいていないし、あの当時のゲームに対して未熟だった幽鬼だからこその甘さが感じられて、好きなシーンです。

――第1話ではナレーションもありましたが、幽鬼個人とは違ったイメージのお芝居だったのでしょうか?

じつは、最初は淡々と読んでいたんですね。その後、「晴れやかな気持ちで」とディレクションがあり、晴れやかさを出しつつもぽろぽろと言い訳がこぼれていくような思いで演じました。幽鬼としては、ここでゲームをやめるわけにもいかない、自分のなかではなんの矛盾もないから大丈夫、そう言い聞かせているような感じになったんです。なので、最初は俯瞰で、そこから主観になっていく流れでしたね。

――ほかに、印象に残っているディレクションはありますか?

幽鬼と御城のやりとりで、御城役の土屋李央さんに「腹を立たせようとか意識せず、御城は御城として、自分は正しいという感じで言ってください」とディレクションがあって、それに対して私は「素直にキレてください」とお話がありました。また、御城に謝罪を要求して突っぱねられたあとは、「恋をしている感じで」と言われたことも覚えています。オオカミと戦うときも、「御城に恋をしているから、かまれていても痛くない、世界が色づいて見えるように演じてほしい」というお話もありました。ゲームが終了するころには関係性がまた変わって、幽鬼も落ち着いているので、その変化によってやりとりが変わっていったところも印象に残っています。

――幽鬼に対して共感できるところはありますか?

利他的なところは、社会人としてはわかるなと思います。自己犠牲というわけではないけれど、自分の芯がぶれていなければ、相手の意見を取り入れることは大切だと思うんですね。

――幽鬼に対して、あこがれるところは?

あこがれとは違うかもしれませんが、私は幽鬼の人間としての未熟さを魅力的だと感じるんですね。感情に動かされるし、オオカミと戦いながらときめくし(笑)、死にたくないとあがくところも目が離せません。

――これまで話題に出た御城以外で、気になるキャラクターはいますか?

金子です。30回目の壁を目前にして出会ったということもありますし、上野壮大監督と「30の壁とはなんなのか」とお話をしたことがあるんです。そこで「それまでの業や背負ってきたものが重みになるんじゃないか」という意見が出て。そういう意味でもひたむきな不器用さを持つ金子には愛おしさを覚え、結果、幽鬼にとってとげのように刺さる存在になったんだと思います。

――ゲームごとに声優さんがほぼ入れ替えになりますが、アフレコの思い出を教えてください。

毎回、私が転校生みたいな気持ちになります(笑)。《ゴーストハウス》も《スクラップビル》も比較的少人数だったのですが、《ゴールデンバス》で急に人数が増えて、一気に女子校みたいになりました。また「スクラップビル」に関しては、途中まで心の溝はあれど脱落者がいなかったので、和気あいあいとしていましたね。毛糸役の丸岡和佳奈さんが、台本にかわいいオオカミのイラストを描いていらしたのが印象的で。さらにゲームマスター側のパペットのイラストも描かれていて、すごく和やかな気持ちになりました。また、『死亡遊戯で飯を食う。』の現場は、テストと本番を含めて毎回3回のアフレコをしているんです。リテイクがあった際は、シーンをまるごとやり直していたことが印象に残っています。また、オンエアを見たときに、何気ない鼻息が使われていたことがあって驚きました。ぜひ、どのシーンで使われているのかもチェックしていただけたらと思います。

――第8話からはゲーム《キャンドルウッズ》が始まりました。この先の見どころを教えてください。

《キャンドルウッズ》は、作中でも語り継がれるくらいに衝撃的なゲームです。幽鬼の師匠である白士さんも本格的に登場しますし、2人の関係性はもちろん、白士さんの姿を幽鬼が思い返しているときに映る場所はどこなのか、その答え合わせもあります。幽鬼にとっての白士さんの大きさも感じられると思いますし、幽鬼のはじまりも感じていただけると思いますので、ぜひチェックしてください。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.目

キャットアイみたいな感じになっていて、子供のころから母に「大事にしなさい」と言われていました。友達からは、すっぴんだったときにまつげが真っ直ぐで、猫の目みたいと言われたのがうれしかったです。

Q.自分のニックネーム
A.ちゆ、ちゆちゃん

子供のころからずっと「ちゆ」か「ちゆちゃん」ですね。名前が「ちゆき」と珍しいので呼びやすいらしく、響きもかわいいので、気に入っています。

Q.自分の声の特徴
A.無色透明

別作品のスタッフの方に「無色透明な声とお芝居ですね」と言っていただいたことがあって。同期や先輩からも「透明感があるけれど、ハスキーさもあるから不思議だね」とよく言っていただいています。お芝居もナチュラルなものが得意なこともあって、そこが特徴なのかなと感じます。

Q.自分の性格
A.明るい

気に病むということがあまりなく、悲しいことがあったら泣いてすっきりするタイプなんです。落ち込むことはもちろんありますが、落ち込み方がポップらしくて(笑)。周りの方からも、子供の感性のまま大きくなったと言われますね。

Q.いま、ハマっているものは?
A.HANA

HANAのことはデビュー後に知ったのですが、全部の曲が好きで、デビューに至るまでの番組も全部チェックしました。人生で初めてファンクラブに入ったくらい好きです。箱推しなんですが、なかでもNAOKOちゃんはオールラウンダーで、ステージに立ったときの存在感があり、努力を惜しまない姿にあこがれます。

Q.得意なゲームは?
A.ホラーゲーム

子供のころは苦手でしたが、ゲーム実況を見るようになっていたらだんだん慣れてきて、自分でもプレイできるようになりました。最近は、『サイレントヒルf』をプレイしています。

Q.これがあれば「飯が食える」というものは?
A.明太子

明太子パークに何度も行くくらい、明太子が好きです。子供のころから誕生日には明太子パスタを食べると決めているくらいです。母が辛いものが好きなので、その影響で好きになったのかなと思います。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.生き様を見て

『死亡遊戯で飯を食う。』は殺人ゲームを華々しく描くために誰かが散っているわけではなく、それぞれに理由があって殺人ゲームに臨み、その結果、命を散らしているんです。死にたくないともがきながら、精一杯生きた証を描いている。だからこそ、彼女たちの生き様を見てほしいです。

Profile
みうら・ちゆき/11月17日生まれ。宮城県出身。賢プロダクション所属。
主な出演作は、『ブルーアーカイブ The Animation』十六夜ノノミ役、『もういっぽん!』氷浦永遠役など。

作品Information
各種配信サイトにて配信中
https://shiboyugi-anime.com/
生還すれば賞金を得られるが、万全を尽くしても命を落とすことがある殺人ゲーム。幽鬼はそのプロフェッショナルとして、幾度となくゲームに参加していた。時にはほかの参加者と協力し、時にはクリアのために切り捨てる――。そうして彼女は、ゲーム99回クリアを目指す。

(C)鵜飼有志・ねこめたる/KADOKAWA/「死亡遊戯で飯を食う。」製作委員会

●取材・文/野下奈生(アイプランニング)

《メガミマガジン編集部》
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