ClariS、“コネクト”で銀テ舞う― 「このツアーだからこそ作れた景色や瞬間があった」【ファイナル公演レポ】

クララとカレンの2人組ユニット・ClariSが、約4年半振りとなるライブツアー「ClariS SPRING TOUR 2024 ～Tinctura～」のファイナルとなる東京公演を、6月1日・2日の2日間にわたりTOKYO DOME CITY HALLにて開催した。この記事では6月2日の夜公演の模様を紹介する。

「ClariS SPRING TOUR 2024 ～Tinctura～」は、5月25日のZepp Osaka Baysideでの大阪公演から始まった。5月26日には、広島クラブクアトロにてClariS史上初となる広島公演を実施。6月1日・2日の2日間・4公演にわたってTOKYO DOME CITY HALLでの東京公演を行い、ライブハウスとホール会場を織り交ぜながら全3会場・6公演のライブツアーとして展開した。

6月2日の夜公演では、ポップチューン「reunion」でライブをスタート。会場は3階席までパステルピンクとパステルグリーンの光で鮮やかに染まった。2曲目「ヒトリゴト」では疾走感あふれるサウンドを生み出すバンドメンバーが紹介され、5月にリリースされたハートフルな最新シングル曲「アンダンテ」では4名のダンサーがClariSの動きとシンクロするようにしてダンスした。7thアルバム「Iris」のリード曲である軽快なラブソング「Love is Mystery」が始まると、客席がピンク一色の光で染め上げられた。

続いてClariSは、シングル「アンダンテ」のカップリング曲「擬態」や、7thアルバムの収録曲「Freaky Candy」を歌唱する。色濃い世界観と高い中毒性を持つ楽曲を連発したかと思えば、「アンダンテ」の収録曲「サクラ・インカーネーション」を含む、春をイメージさせる楽曲を詰め込んだメドレーも披露し、客席を絢爛なムードで包みこんだ。

ライブ中盤にはクララが「カラフル」、カレンが「アネモネ」と、それぞれ過去のシングル表題曲をソロで歌う新たな試みも行った。最新アルバムの新曲のひとつ「未来航路」では、観客と一緒になって勢いよくタオルを振り回す。その一方で、「アサガオ」「一期一会」といったしっとりとした空気感をまとう新曲も披露され、2人のウェットな歌声には会場中が虜になった。緩急のあるライブが繰り広げられる中、代表曲「コネクト」ではきらびやかな銀テープがフロアに向けて放たれた。

アンコールではカレンがツアーを振り返り、「このツアーだからこそ作れた景色や瞬間があったなと思います」との感想を口にする。クララも「私が歌っている理由がここにあるなと感じました」とツアーの充実ぶりを語った。そしてギリシャ語で「虹」を意味するアルバムタイトル「Iris」にちなみ、観客がペンライトの光で客席に虹のグラデーションを生み出す中、「second story」をラストナンバーとして歌唱。歓声と拍手を一身に受けながら「ClariS SPRING TOUR 2024 ～Tinctura～」は幕を閉じた。

そして終演後には、東京公演のセットリスト・プレイリストも公開。あわせて6月8日21時からは、ClariSメンバーも参加する「ClariS SPRING TOUR 2024 ～Tinctura～」のセトリ・プレイリストによるオンライン・リスニングパーティーが開催されることも決定した。ぜひ、ツアーを振り返りながらライブの余韻に浸ってみよう。

このほか、本ツアー中には早くも、秋のライブツアー「ClariS AUTUMN TOUR 2024」の開催についても発表された。東京、神奈川、大阪の3会場にて5公演が行われる。オフィシャルファンクラブ「ClariS Room」では、最速先行抽選分のチケットが受付中だ。

また、ClariSのオフィシャルInstagramアカウントがリニューアルされることも明らかになった。ここでしか見られないオフショットはもちろん、リールやストーリーなども随時投稿していくとのことで、ClariSを身近に感じらること必至の新たなInstagramにも注目したい。

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