『封神演義』『西遊記』『山海経』といった神話の神々が現代社会で生活する、面白くも奇怪な日常を描いている本作。内田真礼さん、杉田智和さん、神谷浩史さん、三木眞一郎さん、岡本信彦さん、高橋李依さんといった錚々たる声優陣だけでなく、髙橋優斗さん（HiHi Jets/ジャニーズ Jr.）、中村嶺亜さん（7 MEN 侍/ジャニーズ Jr.）という今人気急上昇中のジャニーズJr.がキャスティングされていることでも話題となっています。
アニメ！アニメ！では、本作でキュウゲツ役を演じる内田真礼さんと、たまちゃん役を演じる高橋李依さんにインタビューを実施。キャラクターを演じる際に意識していることや、印象に残っているエピソード、作品になぞらえて「神様にお願いしたいこと」など、お話をうかがいました。
［取材・文：米田果織 撮影：吉野庫之介］
声優陣の声をイメージして吹き替えセリフが書かれていた!?『フェ～レンザイ』裏話
――神さまたちが人間界で過ごす日常を描いた本作。特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
高橋：うわ～どうしよう！ 1話の中にたくさんの物語が詰め込まれているので、迷いますね。どれも面白くて印象的なものばかり。
内田：私があえて挙げるとするなら、第5話（第二十七話／第二十八話）のみんなで山登りに行く回。前日までチャットで「楽しみだね！」と言っていたのに、いざ当日になったら誰も来なかった……という（笑）。キュウゲツがはしゃぎすぎて、体中ひっつき虫だらけになっちゃったのもかわいくて大好きです。
高橋：キュウゲツがかわいいシーンで言うと、第3話（第十六話）。妖力のコントロールができず中途半端な変身しかできなくなってしまったキュウゲツの姿も好きですね。体はモフモフなのに、顔だけリアルな人間になってしまう回。あの等身は面白かった（笑）。
――神様でありながら、普通に学校に通ったり、オタクだったりと親しみやすいキャラクターたち。その中で特に気に入っているキャラクターはいますか？
高橋：レッチー（※敖烈／CV：杉田智和さん）がすごくピュアで、かわいくて大好きです。第7話（第四十三話）で、ジュウイチゲツ（CV：岡本信彦さん）がキュウゲツに成りすまして彼とデートに行くのですが、その時の優しさというか、ズレた会話にキュンキュンしました。
内田：私が好きなのは、セイエイ（CV：鬼頭明里さん）の頭の上に乗っている旦那の海燕。かわいいのに「え？ そんなことするの？」という瞬間もあって、気になる存在です。海燕以外にもこの作品にはかわいい動物がたくさん出てくるので、そこが魅力だと思っています。
――制作発表会で、音響監督の柴田さんが「短い尺の中にぎゅっと内容が詰め込まれているので、無駄なセリフやアドリブは一切ありません」と言っていました。これについて、何かアフレコで大変だったことがあれば聞かせてください。
高橋：私の場合は1日で録ったということもあって、全身バキバキでした（笑）。それくらい集中していたということなんですが、私以上にセリフ量のあるキュウゲツはもっと大変だったんじゃないですか？
内田：まず、台本がアニメの収録では見たことがないくらいすっごいぶ厚かったんですよ。それが4冊くらいあって（笑）。私は3回に分けてアフレコしたのですが、柴田さんはほぼテス本（※テスト本番…本番同様に収録をする試し録り）なんですよね。いや、もうテストもやらないで本番に行くこともあったので、集中力を保つことが大変でした。
高橋：うんうん（大きく頷く）。
内田：その理由が、「キャラクターにみんな（声優陣）の声を当てはめて吹き替えのセリフを書いてるから」だそうで。そんなこと言われたら、「イメージ通りにやらなきゃ！」とプレッシャーもありますよね（笑）。
高橋：そうだったんですか!? 知らなかった！
内田：「だから杉田くんには好きに暴れてもらってるんだ～」と言っていました（笑）。それならば私も自由にやってみようと思い、「神様だから」「年齢感は」などは考えずに、スッと役に入ることを意識しました。
――お2人ともアフレコに入る前に原音を聞かれたそうですね。それを意識した部分はありますか？
高橋：私はかなり音域を合わせています。たまちゃんがひたすら「金！」と言い続ける回があるのですが、その原音がすっごくかわいくて！ 何を言われても「金！」と言い続ける意思の強さみたいなものも原音から感じ取れたので、それが日本語訳でも伝わるようにと思いながら演じました。
内田：私も、原音にたくさんヒントが転がっていたので、活かせるところは使わせてもらいました。日本語になると若干ニュアンスが変わる部分などもあったのですが、空気感は乗せられるように意識していましたね。
内田真礼＆高橋李依が神様にお願いすることは…？
――実はお2人の代わりに、アニメ放送前にアニメ！アニメ！編集部が商売繫盛、金運上昇、芸能成就の御利益のある「九尾稲荷神社」に大ヒット祈願、お守りを授かってきておりました。
高橋：わぁ、ありがとうございます！ 本当に尻尾がモフモフだ～！
内田：すご～い！ 金色のお守りなんて、すごくご利益がありそうですね。
――お守りのご利益は感じるようなことはありましたか？
高橋：私のマネージャーさんが『フェ～レンザイ』にドはまりしてくれました！ これはお守りのご利益なのではないでしょうか。
内田：ファンの方から「面白い」と言っていただく機会も多いので、私もご利益を感じています。
高橋：お守りって自分で買うよりも人からもらう方が良いっていいますもんね。
内田：確かに！ このお守りは家に飾って大事にしますね。
――今、神様にお願いごとをするとしたら、どのようなお願いをしたいですか？
高橋：私は神様にお祈りするよりも、ご報告するくらいの方が良いんじゃないかと思っています。「私、頑張りますので見ていただけますか？」くらいの方が叶いそう（笑）。
内田：わかる～！ 最初に「いつも見ていてくれてありがとうございます」ってお礼を伝える方が良いとかも聞くよね。
高橋：住所と名前も伝えた方が良いとか。意外とそういうの気にしちゃうタイプで、他にも何かルールがあったら知りたいですね。
内田：私だったら何を願うかなぁ……。「まだコロナが流行っているので、なんとかしてください」かも。最近暑い日が続いているので、特に健康面に関してはお願いしたいですね。
――あまり神頼みはしないタイプなんですね。占いを信じたりも？
内田：私は信じないタイプ。見ることもありますが、だいたいメンタルが健康なときは忘れている（笑）。ちょっと落ち込んだり、体調が悪くなった時だけ見ちゃうかもしれません。でも、その結果に一喜一憂したくないので、なるべく見ないようにはしています。
高橋：私はバリバリ見ちゃうタイプですね。先日、アミューズメントパークにある占いをしたのですが、プリントアウトされた結果を見て「うわ～！」とひと盛り上がりしたのですが、今はもう結果を忘れています（笑）。占いってそういう感じありません？
内田：するのが楽しいんだよね。その時だけ（笑）。
高橋：そうなんですよね。結果よりも、占いをしている時が楽しい（笑）。
――わかる気がします（笑）。では最後に、最終回に向けて視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
内田：最終回に向けて残りわずかとなってきましたが、まだまだ楽しくてハッピーな神様たちのお話が詰まっています。ぜひ最後まで見逃さず、楽しんでくださいね！
高橋：登場するキャラクターたちがみんなかわいくて愛おしいです。頭を使わず見られる、そして癒される作品なので、リラックスタイムにピッタリ！ ぜひこれから先もずっと愛してもらえたら嬉しいです。
「九尾稲荷神社」参拝レポートはこちら
「フェ～レンザイ -神さまの日常-」
■放送情報
テレビ東京系列6局ネット：毎週火曜日24:00～24:30※全13話
■吹替キャスト
キュウゲツ：内田真礼
ゴウレツ：杉田智和
コウテン：高橋優斗（HiHi Jets／ジャニーズ Jr.）
ナタ：中村嶺亜（7 MEN 侍／ジャニーズ Jr.）
カンノン：神谷浩史
ヨウゼン：三木眞一郎
ジュウイチゲツ：岡本信彦
リュウメ：上坂すみれ
コウガイ：蒼井翔太
たまちゃん：高橋李依
セイエイ：鬼頭明里
ハクタク：梶裕貴
ケイテン：前田誠二
ダッキ：三森すずこ
■放送情報
テレビ東京系列6局ネット：毎週火曜日24:00～24:30※全13話
■吹替キャスト
キュウゲツ：内田真礼
ゴウレツ：杉田智和
コウテン：高橋優斗（HiHi Jets／ジャニーズ Jr.）
ナタ：中村嶺亜（7 MEN 侍／ジャニーズ Jr.）
カンノン：神谷浩史
ヨウゼン：三木眞一郎
ジュウイチゲツ：岡本信彦
リュウメ：上坂すみれ
コウガイ：蒼井翔太
たまちゃん：高橋李依
セイエイ：鬼頭明里
ハクタク：梶裕貴
ケイテン：前田誠二
ダッキ：三森すずこ
（C）フェ～レンザイ製作委員会
