声優・Machicoが幼少期から今までのアニメ遍歴を振り返る!「最新アニメが見られるのが当たり前じゃなかった」【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

声優・Machicoが幼少期から今までのアニメ遍歴を振り返る!「最新アニメが見られるのが当たり前じゃなかった」【インタビュー】

DMM.comがリリースした新たな総合エンタメプラットフォーム「DMM TV」。今回はDMM TVオリジナルのアニソン&トーク番組「A-LIFE」に出演する声優のMachicoさんへインタビュー! 子どもの頃に見ていたアニメ、思い入れのある作品などをうかがった。

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  • Machico
  • 「デジモンアドベンチャー」(C)本郷あきよし・東映アニメーション
  • 「鋼の錬金術師」(C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003
  • 「ボボボーボ・ボーボボ」(C)澤井啓夫/集英社・東映アニメーション
  • テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
  • 「この素晴らしい世界に祝福を!」(C)2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
  • 「聖剣使いの禁呪詠唱」(C)あわむら赤光・SBクリエイティブ/ワルブレ製作委員会
  • 「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」(C)2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会

2022年12月にDMM.comがリリースした新たな総合エンタメプラットフォーム「DMM TV」

本プラットフォームには、最新話から旧作までさまざまな作品や番組を会員登録不要で誰でも無料視聴可能な時間限定配信サービス「DMM TVスペシャル」、アニメ約5,000作品作品に加えDMMオリジナル作品など、月額550円でとことん動画を楽しめる定額動画配信サービス「見放題(SVOD)」、舞台や音楽ライブをはじめとした話題作を視聴できる「PPV(TVOD/EST)」といったユーザーの好みに合わせた視聴方法や環境が揃っている。※2023年2月現在

そんな「DMM TV」の登録者数が、60万人を突破した。それを記念して、今回は「DMM TV」にて配信中のアニソン&トーク番組「A-LIFE」に出演する声優のMachicoさんへインタビュー!
小さい頃によく見ていたアニメや、活動のなかでターニングポイントとなった出演・歌唱担当作品などについて、振り返ってもらった。

[取材・文=M.TOKU 撮影=小原聡太]


■Machico、子どもの頃を振り返る

――本日はよろしくお願いします! 今回は「DMM TV」をご覧いただきながら、Machicoさんのアニメ遍歴や活動について振り返っていこうと思います。

よろしくお願いします!

――早速ですが、子どもの頃に見ていて思い出に残っているアニメを教えてください。

元々ディズニー作品が好きだったのですが、国内アニメで最初に「この作品が好き!」となったのは、1999年放送の『デジモンアドベンチャー』(以下、『デジモン』)です。特にキャラクターデザインが印象的でした。かわいいデジモンもいますが、進化すると筋肉や血管などが結構しっかりと描かれていて。そういうリアルを追求したデザインがすごく刺さりました。今でもデフォルメされたものより、等身高めのリアルなフィギュアが好きなのは、『デジモン』の影響があると思います!

「デジモンアドベンチャー」(C)本郷あきよし・東映アニメーション

――当時からグッズも集めていましたか?

はい。ふたつ上の兄と一緒に(八神)太一と(石田)ヤマトの「デジヴァイス」を買いに行ったり、カードを集めたりしていました。グッズとは少し違うのですが、私は選ばれし子どもたちの女子たちがすごく好きで、よく真似をしていたんです。(八神)ヒカリに憧れてショートカットにしたり、(太刀川)ミミが着ていたポンチョや(武之内)空が被っていた帽子に似たものを買ってもらったりと、ファッション面でも影響を受けました。

――幼少期からオシャレに興味があったんですね。

すごく興味がありました。あと、物語が深いところも好きです。子どもの頃は「かわいい、カッコいい、楽しい!」という感情が大きかったですが、大人になってから『デジモン』を見返したときに、しっかりと「生と死」を描かれていることに気が付いて。

選ばれし子どもたちの紋章が初めて光るエピソードも印象的ですね。何度見ても涙が止まりません。空の「愛情の紋章」が光らなかったときに「本当の愛情を知らずに育った」と突き付けられるのって、かなりヘビーな話だと思うんです。考えさせられる物語だなと思いました。『デジモン』は、人生を語るうえでの教科書と言っても過言ではないアニメだと思います。

――今だからこそ気が付けることがあるかもしれない。

「鋼の錬金術師」(C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003

振り返ってみると、私はちゃんと「生死」について描かれている作品が好きかも。『鋼の錬金術師』もそうですね。ちゃんと物事には対価が必要であることや、人とは、生きるとはと考えさせられる物語が心に刺さりました。『ブラック・ジャック』も好きです。父が手塚治虫先生の作品が好きで、家に単行本があって私もよく読んでいました。「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね……」という言葉は衝撃的でしたね。

――シリアスな物語が好きなんですね。

はい! もしくは真逆で何も考えず見られるギャグアニメ。『ボボボーボ・ボーボボ』もめっちゃ見てました! 亀ラップはきっと、みんなにトラウマを植え付けたことでしょう……(笑)。

■Machico、動画配信サービスのありがたさを語る

――こうやって振り返ってみると、色々な思い出がありますね。

そうですね! 幼い頃は、基本的に兄や父・母が集めていた漫画、見ていたもののなかから自分好みの作品を探すというスタイルでした。というのも、当時の私の家では映らないテレビ局が多くて、新作アニメをなかなか見られなかったんです。当時は今みたいに動画配信サービスも普及してなかったので、叔母が1ヵ月分のアニメをビデオに録画してくれて、それを見るという習慣でした。リアルタイムで友達とアニメについて語れることがあまりなかったんですよね。周りの子と比べると、ちょっと疎かったかも。

――私の地元もそうでした。最新アニメが深夜か早朝に放送していたり、そもそも放送されなかったりと、地上波ではリアルタイムで視聴できないことが多くて。大学で都市部に出てから、疎かったことに気が付きました。

わかります! 当たり前に電波を受信していたみんなは、その事実を信じてくれなくて(笑)。地方はわりと「当たり前に見られる」環境じゃなかったんですよね。

――最新アニメが見られなかった地方出身者としては、好きなタイミングで好きな作品を見られる「動画配信サービス」のありがたみをすごく感じています。

めちゃくちゃありがたいですよね! 当時から、ビデオのレンタルや購入という手段もありましたが、お店に置いてなかったら結局は見られないですし、借りに行くという行動をひとつはさむ必要がありました。それに動画配信サービスなら気軽に見られますし、話題になっている作品を後から追いかけることだってできます。『鬼滅の刃』がまさにそうでした。

テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編の放送中、私はリアルタイムでは追いかけられていなくて。どの現場に行っても『鬼滅の刃』が話題に挙がっていたから、「これは見ないとヤバい」と思って、見始めたんです。そうして、無事にハマって(笑)。映画も見に行きました。スタートラインが同時じゃなくても置いていかれない、いい時代になったなと思います。

テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

――分かります。

あと動画配信サービスは、最新アニメだけじゃなくて、自分が幼少期に見ていた作品もたくさん見られるのも魅力的です。気軽に子どもの頃を思い出せるのがいいですよね。

――過去作であれば、一気見するなんてこともできます。

一気見できるのも助かります! 私、せっかちなのですぐに次の話を見たいし、自分に落とし込むまでに時間がかかるので、できればまとめたり、何回も見直したりしたいタイプなんですよね。

――「DMM TV」さんでは、登録者数60万人を突破した記念で「#山盛り大感謝祭」というキャンペーンが行われます。その際に『炎炎ノ消防隊』『彼女、お借りします』の一気見配信企画も実施されるそうです。

『炎炎ノ消防隊』は絵が好みでずっと気になっていたので、これを機に見てみたいです!

――楽しみですよね! 先ほど『ブラック・ジャック』の漫画の話がありましたが、そのほかに読んでいた作品はありますか?

兄の影響で読んでいたのは『地獄先生ぬ~べ~』、また母が一条ゆかり先生の作品が好きだったので、私も読んでいました。『ちびまる子ちゃん』も何度も読み返していましたね。あとは『カードキャプターさくら』! 絵柄に惚れて初めて自分で集めた漫画です。(木之本)さくらちゃんにめっちゃ憧れていました!!

――私の同級生も憧れている子が多かったです。

やっぱり! さくらちゃんの戦うコスチュームが毎回違うというのがすごく魅力的で。さくらちゃんに着て欲しい服を絵で描いたこともありましたね。そういえば、父は絵が上手なので、兄は『デジモン』、私は『カードキャプターさくら』のイラストを書いてもらって、学習机に貼っていました。

――父、すごい。

父は車のカスタマイズやペイントをする仕事をしていたので、そういうのが得意だったんです。懐かしいなぁ。

――色々な思い出が蘇ってきますね……! 先ほどお話した「#山盛り大感謝祭」では、DMM TVアプリで電子コミックの単行本を購入すると、最大50%還元されるキャンペーンも行われるとのことです。

漫画もお得に読めるのは嬉しいですね!

■Machico、デビュー前後の苦悩を振り返る

――小さい頃からアニメや漫画に触れてきたMachicoさん。声優やアーティストを目指すうえできっかけになった作品はありますか?

高校生のときに友達がカラオケで、『とある科学の超電磁砲』のオープニングテーマ「only my railgun」を歌ったんです。学生時代は先ほどお話した地元の視聴環境もあって、アニメ作品に疎かったこともあり、「これがアニソンなんだ!」と衝撃を受けました。その友達はほかにも色々なアニソンを歌っていたのですが、どれも音楽性に富んでいるものばかりで。それからアニメ業界に興味を持つようになったんです。

――音楽は小さい頃から好きだった?

ずっと好きでした。漠然と歌手になりたいという夢もあったんです。とはいえ、私のなかで芸能界に入る人って、本人の志が強かったり、親が小さい頃から協力したりというイメージがあって。当時は選ばれし者しかなれないという気持ちがありました。私自身、歌手になりたいからボイストレーニングに通わせて欲しい、歌の経験を積みたいなどのお願いをしたこともなくて。「なれたらいいな」くらいの気持ちで、基本的には学生生活を優先していました。業界に興味はあっても、動き出すことはなかったんです。

――その考え方が変わったのは?

私、高校を卒業して医療事務系の専門学校に通っていたんです。そのまま就職するつもりでしたが、ふと「人生においてこのまま挑戦しないのは後悔しないのかな」と思って。それで、友達の影響もあって、歌うならアニソンがいいなと思い、色々なオーディションに挑戦し始めたんです。それが、デビューにつながりました。

――そういう経緯があったんですね。

だからこそ、デビューしてからが大変でした。というのも、周りを見渡すと、アニメ業界で働きたいという志を持って、アニメ作品のことも声優のことも詳しい子ばかりだったので。ファンの方も作品への愛を持った方ばかりなので、上っ面でアニメのことを語ることはむしろ失礼だとも思ったんです。

かといって、努力を何もしなかったというわけではなくて。当時は定期的にアニソンのカバーイベントをやっていたので、その際に歌ったり、トークしたりできるよう、気になるアニメを見ていました。今ほど動画配信サービスが充実していた訳ではないので、探すのだけでも大変でしたね。それでも必死に探しました。

――それだけ、活動に対して一生懸命に取り組まれていたということだと思います。

応援してくださる方に申し訳ないなという気持ちが大きかったんです。ファンの方は応援している人と色々なことを共有するのが楽しみのひとつだと思いますし、自分がアニメ作品をそんなに知らないからって、何もやらないのはおかしいですし。業界関係者ですからね。
でも、ファンの方たちは優しくって。ある日、素直に「あんまり分からない」と伝えたら、「この作品はここがすごいので見てください!」って教えてくれたんですよ。あの言葉で気持ちが楽になりましたし、救われました。分からない・知らないならちゃんと言うことも大事だと学びました。

■Machico、ターニングポイントとなった作品を振り返る

「この素晴らしい世界に祝福を!」(C)2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会

――色々と悩み、壁を乗り越えながら活動されてきたなかで、ご自身のなかでターニングポイントとなったと感じている作品は?

歌唱担当作品で言えば、『この素晴らしい世界に祝福を!』(以下、『このすば』)ですね。アーティストデビューしてから3、4年は、ゲームタイアップはありましたが、アニメ主題歌を担当したことはなくて。アルバムも2枚リリースしましたが、それはアニソンをカバーするものだったんです。それもあってか、アニソンアーティストというよりも、“アニソンをカバーしている子”という認識が広まってしまって。カバーアルバムをリリースできるのはとても嬉しいことでしたが、予期せぬ結果となってしまいました。同時にアニメタイアップ曲を歌うチャンスがもらえない自分の実力不足を痛感して、悔しい思いをしていたんです。

――そうだったんですね……。

それが、『このすば』のアニメタイアップ曲を担当したことで、一気に「アニソンを歌うアーティスト」として、多くの方に知ってもらえるようになったんです。作品からアーティスト・Machicoを知ってくださる方も増えました。「Animelo Summer Live (アニサマ)」や「ANIMAX MUSIX」などのフェスにソロで出演するきっかけにもなったんです。アーティストとしての活動の輪が大きく広がった作品なので、思い入れは強いですね。

――出演作についてはいかがでしょうか?

私、初めてレギュラー出演させていただいたアニメ作品が『聖剣使いの禁呪詠唱』だったんです。当時は台本チェックの仕方も分かっていませんでした。だから、隣に座っていた共演者の方が書いているマークなどを盗み見して真似していたんです。私がそんなことをしていたなんて、ご本人は知らないんじゃないかな(笑)? 

――なんと(笑)!

ご自身の役のところをチェックされているから、私が写したところであんまり意味はなかったんですけどね(笑)。それでも、そこで何となく台本チェックの仕方やめくり方を学びました。

「聖剣使いの禁呪詠唱」(C)あわむら赤光・SBクリエイティブ/ワルブレ製作委員会

――「#山盛り大感謝祭」では、キャストの方のサイン入り台本などのグッズがもらえるプレゼントキャンペーンも実施されるそうです。

そうなんですね! 私、出演した作品の台本は、収録が終わっても捨てることなくぜんぶ持っているんです。それだけ思い入れもあって。そんな私たちが常に持っている台本が、みなさんにはどのような物に映るのか。個人的に興味があります!

――台本を見ながらアニメが見られるというのは、当選した方だけですもんね。

確かに、特権だ!

――そのほか、ターニングポイントとなったと感じる出演作はありますか?

『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)は声優として、ファンの方以外にも認知してもらえた作品になった気がします。『第2期』はギャグシーンが少なく、常に「最終話ですよ」くらいの展開で、収録期間は常に緊張していた記憶がありますね。『ウマ娘』って、史実をベースにストーリーが構成されているので、実際に当時のレースを見たことある人が「そうそう、これだよね」って納得してもらえるような作品にしなきゃいけないんですよ。演じるうえでも、それが今までとは違うプレッシャーになっていました。その分、たくさんの経験を積めた作品のひとつになったと思います。

「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」(C)2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会

――本日は貴重なお話ありがとうございました! 色々と振り返ってきましたが、いかがでしたか?

あらためて振り返ってみると、自分の好きなアニメの傾向があるということが分かりました! 動画配信サービスが充実して、気軽にいつでもアニメが見やすくなり、本当にいい時代になったと思います。色々と思い出も振り返ることができて、楽しかったですね。みなさんも「DMM TV」を見ながら、思い出を振り返ってみてください!



今回Machicoさんにお話してもらったアニメは、「DMM TV」で視聴可能。また「#山盛り大感謝祭」は、2023年4月7日(金)まで開催予定だ。なお、次回は【JAグループ広島「地産地消」デリシャス大使】でもあるMachicoさんに、オススメのグルメアニメについてお話を聞いた内容をお届け!


DMM TVを見るならコチラ!

■DMM TVオリジナルアニソン番組「A-LIFE」、第3回に奥井雅美・Machicoの出演が決定!

MCの冨田明宏、菅原りこが、思い出の曲と最新曲からゲストの声優・アニソンアーティストの人生を紐解くトーク&ライブ番組「A-LIFE」。
2023年4月29日(土)23時より配信開始する第3回は、ゲストに奥井雅美さん・Machicoさんをお迎えいたします。
「A-LIFE」はDMM TVスペシャルにて、どなたでも無料でご覧いただけます。




「デジモンアドベンチャー」(C)本郷あきよし・東映アニメーション
「鋼の錬金術師」(C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003
テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「この素晴らしい世界に祝福を!」(C)2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
「聖剣使いの禁呪詠唱」(C)あわむら赤光・SBクリエイティブ/ワルブレ製作委員会
「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」(C)2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
《M.TOKU》
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