高野麻里佳、石原夏織、金元寿子、津田美波が原作者に聞きたいことは―― 注目のTS(性転換)アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」座談会 | アニメ!アニメ!

高野麻里佳、石原夏織、金元寿子、津田美波が原作者に聞きたいことは―― 注目のTS(性転換)アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」座談会

冬アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』が、2023年1月5日より放送開始となる。これに先駆け、緒山まひろ役の高野麻里佳、緒山みはり役の石原夏織、穂月かえで役の金元寿子、穂月もみじ役の津田美波、そして原作者・ねことうふによる放送直前オフィシャル座談会が到着した。

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『お兄ちゃんはおしまい!』場面カット(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
  • 『お兄ちゃんはおしまい!』場面カット(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
  • 『お兄ちゃんはおしまい!』キービジュアル(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
  • 『お兄ちゃんはおしまい!』場面カット(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
  • 『お兄ちゃんはおしまい!』場面カット(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
  • 『お兄ちゃんはおしまい!』場面カット(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
冬アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』が、2023年1月5日より放送開始となる。これに先駆け、緒山まひろ役の高野麻里佳、緒山みはり役の石原夏織、穂月かえで役の金元寿子、穂月もみじ役の津田美波、そして原作者・ねことうふによる放送直前オフィシャル座談会が到着した。



『お兄ちゃんはおしまい!』の原作は、「アニメ化してほしい漫画ランキング2020」第3位、「WEB漫画総選挙2019」第9位、「次に来るマンガ大賞2018」第5位などに輝き、コミック累計発行部数100万部を突破する“TS(transsexual=性転換)”コメディ。
いかがわしいゲーム三昧の引きこもりダメニートな“お兄ちゃん”緒山まひろが、天才科学者である妹・みはりの作った怪しい薬のせいで女の子になってしまい、異性の生活に苦戦しつつも、引きこもりから卒業するべく奮闘していく姿を描いている。

<以下、放送直前オフィシャル座談会>



――まずは先生にお聞きします。本作はどのような経緯で生まれたのでしょう?

ねことうふ:僕は昔から、いわゆる「TSもの」(性転換もの)と呼ばれるジャンルの作品が好きだったんです。新海誠監督の『君の名は。』がヒットしたことで「そろそろかな」と思いまして(笑)、最初は同人誌という形で発表したところ、ご好評をいただきました。
一迅社さんに声をかけていただいたあとも「次に来るマンガ大賞2018」や「アニメ化してほしい漫画ランキング2020」などの賞をいただき、果てにはアニメ化まで……。本当にありがたいです。

――キャストのみなさんにお聞きします。最初に原作を読んだ感想をお聞かせください。

高野:私は「TSもの」に触れるのが初めてでしたので、すごく新鮮でした。一番気になったのは、ねことうふ先生がどうやって女性の細かい感情の変化や気持ちを把握することができているのか、ということです。女の私でも知らないことがあるくらいで(笑)。

ねことうふ:そこ、気になりますか(笑)。僕の場合、過去のTS作品の定番を取り入れつつ、所作などは都度ネットで調べたりもしています。

津田:「お兄ちゃんを女の子にしよう」という発想がすごいですよね。緒山家を動かしているのは、みはりなんだな、というのがよくわかりました(笑)。

――4人は以前発売されたドラマCDでも共演されているんですよね。

高野:はい! でも夏織ちゃんとは一緒に収録できず、実はみはり役が夏織ちゃんだというのを後で知りました(笑)。声優は性別の垣根を越えた演技ができることが魅力のひとつだと思うのですが、中身が男性だと知っていて女の子として演じるのがすごく難しくて……。「男の子だったらこうやって落とすんですよ」とディレクションしていただきつつ、演技を学んでいきました。収録を通して役の幅が広がったのを感じましたね。

石原:私は最初、テンション高めで役作りをしていたのですが「ところどころで科学者っぽさが出るようなイメージで」というディレクションをいただいたのを覚えています。あとでまひろの声を聴いたとき「確かに、ふたりともテンションが高くなってしまうと収拾がつかないな」と思いました(笑)。世界観に慣れてくると「このあとどんな物語が展開していくんだろう?」とワクワクする気持ちになりましたね。

金元:会話劇がすごく楽しかったです。かえでに関しては、家庭的で面倒見がいいのにギャルっぽさもある、ということで、それらを演技で表現するのが難しかったですね。

高野:まひろは、かえでと一緒にいるときが一番女の子っぽい気がします(笑)。

金元:確かにそうかも。懐いてくれてうれしい(笑)。それと、現場のスタッフさんが収録を手厚くサポートしてくださったのを覚えています。例えば緒山家が舞台のシーンでは、部屋のレイアウトを教えていただいて「大体ここからここまでの距離感で」と細かい指示をくださるんです。情景をリアルにイメージしながら演じられたのはよかったですね。

津田:もみじは見た目がボーイッシュなので、そこを意識しすぎてしまうところがありまして。まひろとの出会いも彼女(?)を助けるシーンから始まったので、その意識がますます強くなってしまいました。ただ、その後は女の子らしさも自然に演技に反映できたと思います。アニメでも、まひろがやらかすところを見守りつつ(笑)、時に支えつつ、楽しく演じています。


――先生から4人に聞きたいことはありますか?

ねことうふ:みなさんが「ONIMAI SISTERS」として歌ったエンディングテーマ「ひめごと*クライシスターズ」に関して、どのようにレコーディングが行なわれたのか知りたいです!

石原:私がトップバッターで歌わせていただきました。ワチャワチャした作品なので「元気で楽しく歌ってください」と言われ、順調にレコーディングが進んだのですが、途中からスタッフさんもノッてきてしまったようで……(笑)。アドリブ指示が出たり、みんなで楽しみながら録音できたのが印象に残っています!

高野:みはりの声が入っていると、まひろも演じやすかったですね。意外とメロディアスな部分もあり「まひろって、こんなにルンルン歌うのかな?」と少々の疑問も感じつつ(笑)、歌入れをしました。

金元:実はアニメのアフレコ前にレコーディングをしまして。ドラマCDぶりにかえでの声を出したので少し緊張しましたが、『おにまい』の世界観を体現したようなメロディラインでしたので、終始楽しい気持ちで歌うことができました。レコーディングの際は「かえでのお姉さんっぽいところを出しながら歌ってみて」というディレクションを受けたのを覚えています。

津田:夏織ちゃんも言ってくれましたが、イントロからまひろを3人で取り合う、ワチャワチャした感じがよく出ていて心地いいんですよね。私自身、以前は別作品の4人組ユニットでワイワイ歌わせていただいていたので、懐かしく感じました(笑)。

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――最後に、メッセージをお願いします。
津田:もみじは、みはりと仲良くなりたいオーラが常に出ているので、そこに注目しつつご覧いただけますと幸いです。もみじたち、めちゃくちゃ動きます!

金元:ファンの方からアニメ化の声がすごく強かったとお聞きしています。出てくるキャラクターたちがみんな優しい心を持っていて、アフレコが癒しの時間になっています。本編をご覧になってその様子が少しでも伝われば幸いです!

石原:ちょっと不思議なお話ですが「もしかしたらこんな日常もあるかも?」と思えるような、リアリティも感じられる絶妙な物語になっていると思います。
お仕事や学校から帰ってきて『おにまい』を観てもらえたら、ほっこりした気分で「明日からも頑張ろう」という力がわいてくると思いますので、よろしくお願いします!

高野:『おにまい』は原作を読んですっかりハマってしまった作品です。みなさんに「アニメになってよかった」と思ってもらえるように頑張って演じています。ハートフルで優しい作品なので、ぜひ最後までお楽しみください!

ねことうふ:原作ファンにも納得していただけるクオリティをお約束します。お楽しみに!


『お兄ちゃんはおしまい!』第1話「まひろとイケないカラダ」は、1月5日より放送開始。
なお、公式サイトにてオフィシャル座談会の全文も掲載中だ。

TVアニメ『お兄ちゃんはおしまい!』作品概要
2023年1月5日(木)より毎週木曜日にて放送開始!
AT-X 23:30~/TOKYO MX 24:00~/BS11 24:30~

<STAFF>
原作:ねことうふ(月刊ComicREX/一迅社刊)
監督:藤井慎吾
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン:今村亮
美術監督:小林雅代 
色彩設計:土居真紀子 
撮影監督:伏原あかね
編集:岡裕司 
音響監督:吉田光平 
音響効果:長谷川卓也 
音楽:阿知波大輔様・桶狭間ありさ
プロデュース:EGG FIRM
制作:スタジオバインド

●オープニングテーマ:
「アイデン貞貞メルトダウン」(あいでんていていめるとだうん)
歌:えなこ feat. P丸様。

●エンディングテーマ:
「ひめごと*クライシスターズ」
歌:ONIMAI SISTERS(高野麻里佳・石原夏織・金元寿子・津田美波)

<CAST>
緒山まひろ:高野麻里佳
緒山みはり:石原夏織
穂月かえで:金元寿子
穂月もみじ:津田美波
桜花あさひ:優木かな
室崎みよ :日岡なつみ

(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
《林洋平》
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