『魔法の天使 クリィミーマミ』や『NARUTO-ナルト-』、『おそ松さん』などで知られるアニメ制作会社「ぴえろ」の創業者で、「布川ゆうじ」名義でアニメプロデューサーとしても活躍した布川郁司さんが、2022年12月25日に死去したことがわかった。75歳だった。
布川さんは1947年、山形県酒田市生まれ。虫プロダクションなどのスタジオを経て、1971年にタツノコプロに入社した。同社では『タイムボカンシリーズ』より企画に加わり、『いなかっぺ大将』、『みなしごハッチ』、『科学忍者隊ガッチャマン』などの演出に携わった。
1979年には『ニルスのふしぎな旅』を制作するためにぴえろを設立し、社長に就任する。同社ではプロデューサーや製作、企画などの立場で、『うる星やつら』、『魔法の天使クリィミーマミ』、『幽☆遊☆白書』、『ヒカルの碁』、『NARUTO-ナルト-』、『BLEACH』、『おそ松さん』といった多数の人気アニメを世に送り出した。2019年には秋の藍綬褒章を受賞した。
このたびの訃報は、2022年12月26日にぴえろの公式Twitterで発表されたもの。ぴえろは「去る12月25日 弊社 元代表取締役会長・最高顧問 布川郁司が75歳にて急逝いたしました」と伝えており、「葬儀はご造族の意向により近親者のみで執り行われる予定です」とした。
なお、ぴえろ主催による「お別れの会」を、後日執り行う予定だとしている。
