日本動画協会による「アニメ産業レポート2022」が、2022年11月11日に発売されることがわかった。2021年のアニメ産業市場は前年比113.3%となる2兆7,422億円へと伸張し、最高値を更新。コロナ禍の影響は1年のみで、アニメ産業は成長市場へと戻った形だ。

「アニメ産業レポート」は、アニメ産業の調査および統計・分析を行っている日本動画協会が、その調査結果を内外に広く発信することを目的として2009年より刊行しているもの。
本年度の調査では、アニメ制作の元請け制作会社からのアンケート回答ならびに公知の統計をもとに、2021年の広域のアニメ産業市場を前年比113.3%となる総額2兆7,422億円と算出した。コロナ禍の産業への影響は1年に限られ、最高値を更新するに至った。
主な傾向としては、配信市場が過去最高となる前年比165.9%の1,543億円 、商品化が前年比114.0%の6,631億円、海外が前年比106.0%の13,134億円を数え、これらが市場を牽引している。
制作現場からは「制作受注の案件は相変わらず、増えつづけていると思う」「昨年に続き『企画数>>>制作現場』という状況が続いており、制作費は上昇傾向。その結果、収益については 改善が見込まれる可能性が高い」の声が届き、日本のアニメは底堅い需要に支えられていることがわかる。

この産業調査が掲載される「アニメ産業レポート2022」は、10,000円(+消費税)で11月11日に発売。2021年の業界動向・各メディアごとの動向を報告するとともに、2022年3月31日にはWEBにてアニメ全作品の年間パーフェクト・データも公開する予定だ。
また、恒例となっている執筆陣による記念セミナーは、11月に開催予定。詳細は日本動画協会のWEBサイトほかにてアナウンスされる。
【発行元】 一般社団法人日本動画協会
【発行日】 2022年11月11日
【判型/頁数】 A4 / 本文124P + 折込図表4面、
WEB刊行 2021年アニメ全作品 年間パーフェクト・データ
【価格】 10,000円+消費税
【掲載概要】
1. 2021年アニメ産業総括 ※市場動向概観 / 国内アニメーション産業
2. 各分野解説 ※アニメ映像流通市場 (総論 / テレビアニメ / 劇場アニメ / ビデオパッケージ / ネット配信)
アニメ商品化等第二次利用 / 広告・販促プロモーション /アニメ音楽 / ライブエンタテイメント
3. 海外動向 ※世界の中の日本のアニメ
4. 特別編 ※テクノロジーの進化がアニメ産業にもたらす影響
5. アンケート調査 ※アニメ産業統計調査アンケート
WEB刊行. 2021年アニメ全作品 年間パーフェクト・データ
資料. 日本のアニメ市場の推移/日本のアニメ業界・アニメ市場の近年の動向/日本のアニメの海外展開/日本のアニメ制作会社の分布
【執筆者】
・増田弘道 アニメ産業研究家、株式会社ビデオマーケット 顧問 (編集統括)
・数土直志 ジャーナリスト、日本経済大学大学院エンターテインメントビジネス研究所特任教授
・高達俊之 コウダテ株式会社 代表取締役
・松本淳 まつもとあつし/ジャーナリスト/敬和学園大学 准教授
・陸川和男 株式会社キャラクター・データバンク 代表取締役社長
一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会 専務理事
・石田具隆 株式会社ADKエモーションズ コンテンツ事業本部 プランニング・ディレクター
・亀山泰夫 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 研究員
世界オタク研究所 主席研究員
・森祐治 PwCコンサルティング合同会社 Strategy& パートナー
デジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツマネジメント研究科専任教授
・長谷川雅弘 株式会社ヒューマンメディア 事業プロデューサー
専修大学ネットワーク情報学部 非常勤講師 ※敬称略、順不同
《販売》
通信販売
・エスピーアイ・インフォメーションのWebサイトにて、11月11日より販売。
店頭販売
・AKIBA INFO.×TOKYO ATOM -INFORMATION&SHOP-
・京都国際マンガミュージアム ショップ
・東京アニメセンター in DNPプラザ