高野麻里佳、2ndシングル発売インタビュー 「“アーティスト”はまだむずがゆい肩書きですが、全力で取り組んでいます」 | アニメ!アニメ!

高野麻里佳、2ndシングル発売インタビュー 「“アーティスト”はまだむずがゆい肩書きですが、全力で取り組んでいます」

2ndシングル「New story」をリリースする高野麻里佳にインタビュー。

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 アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらうメガミマガジンのインタビュー企画「Megami’sVoice」。2021年8月号には、シングル「New story」をリリースする高野麻里佳が登場。本webサイト「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。


――2枚目のシングルリリースが決まったときの感想を教えてください。


 じつは、デビュー曲「夢みたい、でも夢じゃない」よりも先に今回の「New story」を録りはじめていたので、シングルを2枚出させていただけることに恐縮しつつもありがたさを感じていました。どんな歌を歌いたいか、どんな歌が私らしいのか……1stと2ndで違う私を知っていただけるように、打ち合わせ段階から全力で意見を交わしました。歌いわけるという気持ちではなく、シングルごとにコンセプトを決めてそれぞれを歌いきるイメージを持って挑みました!


――だいぶ早い段階から『精霊幻想記』のタイアップも決まっていたのですか?


 どんな順序が普通なのかはわかりませんが、タイアップが決まった段階では楽曲は決定しておらず、私が『精霊幻想記』のオープニングテーマを担当させていただくことが先に決まっていました。ですので、アニメ監督さんや音楽担当の皆さんと打ち合わせしながら曲選考をしました。原作のこと、コミックのこと、アニメのこと、そして私の2nd曲であること。いろんな要素をバランスよく捉えなければと考えていたので責任重大でしたが、とても貴重で楽しい時間でした。


――『精霊幻想記』という作品には、どんな印象がありましたか?


 スタイリッシュで重厚感のある物語です。異世界転生ジャンルではなかなか見ないタイプで、(主人公が)酷な世界に転生してしまったなと思いました。だから、主人公が選んでいく道の行方が逐一気になってしまうんです。私は原作小説、コミック、アニメシナリオを読ませていただきました。作品の根幹は変わらずとも、それぞれ魅力的な部分があって、アニメで声や色がついたときどんな印象へ変化していくのか楽しみです。


――「New story」の曲を聞いたときの感想はどうでしたか?


 透明感のなかに芯のあるメロディだと感じました。『精霊幻想記』の物語と照らし合わせたときに、悲しい過去や孤独な気持ちだけじゃなくて、最終話に向かっていく期待や希望を表現できる曲だと思ったので、タイアップ曲として選ばせていただいた曲です。アニメの監督とも運命的に意見が合致しまして、私の考えも確固たるものになりました。お気に入りのフレーズは「君へのコンパス」からの一節です。「道に迷っても、私の進行方向はあなたがいる場所」というとっても素敵な意味を持っているんですよ。


――レコーディングではどんなことを意識して歌いましたか?


 “広がっていく世界”がまさに意識したポイントです。まだ見ぬ世界の広さに恐れるのではなく、期待を込めて踏み出す爽やかな気持ちを大切にしました。アニメの主人公の境遇は決して華やかではありませんが、ささやかな幸せを見つけていく前向きさは残しておきたかったんです。私の声で、清涼感と芯のあるポジションを探して歌に落とし込みました。


――難しかったことはありましたか?


 ひよっこソロアーティストの私には何もかも難しく感じました。というのも、まだまだ私ひとりの声で歌を完成させる想像力がたりなくて、どこをどのように突き詰めていけばよりよい曲になるかわからなかったんです。ディレクターさんや作曲家さんの意見を仰ぎながら、完成図を明確にしてレコーディングする必要がありました。テイクを重ねたぶんだけ、チャレンジと試行錯誤を重ねていましたね。


――お気に入りのポイントは?


 サビの「ride on a new story」というフレーズに注目していただきたいです。勢いのあるサビのなかでもやさしく歌い上げています。じつはこの歌詞は、異世界転生した『精霊幻想記』の主人公と、「本を読むことを生業にしたい」と考えて声優を目指した私にかけて、「新たな物語に乗る人」として歌詞に落とし込んでくださったんです。憧れのhisakuniさんに、私のことまで考えて作詞していただけてとてもうれしかったです。


――カップリング曲の「さよなら星空」についても教えてください。


 初めて聞いたとき、何かのアニメのエンディング曲みたいだと思いました。歌詞も印象的で一度聞いただけで惚れ込んでしまいました。アニメのオープニング曲である「New story」が物語の始まりとするなら、「さよなら星空」がこのシングルをしめるエンディングにふさわしい。カップリングでは絶対この曲を歌わせていただきたいと思ったんです。ラブソングにも捉えられますが、大切な人を思う歌として誰もが共感できる曲だと思います。


――「さよなら星空」のレコーディングの思い出は?


 作詞・作曲をしてくれた松坂康司さんもレコーディングに来てくださいました。心強いディレクションのもと、発音の印象が幼くならないように、皆さんと客観的な意見を共有しながら録っていきました。メリハリという点では、落ちサビの柔らかさにもこだわりました。いままで強くあろうと気丈に振る舞っていた主人公が、弱さを吐露する部分です。どんな曲でもオチの部分はとくに好きになってしまうのですが、「さよなら星空」を聞いた皆さんにも好きになってもらえるようなポイントであったらうれしいです。


――高野さんとしての聞きどころは?


 今回は耳なじみのいいハモリやコーラスをたくさん録ったので、インストもお気に入りなんです。ぜひ口ずさみながら聞いていただけたらうれしいです。ほかにも、ささやくような「さよなら 星」のフレーズは曲中3回出てくるのですが、それぞれシチュエーションや感情の変化をつけて歌っています。ご自身の想像で解釈を見つけて聞いてほしいです。


――「New story」ではミュージックビデオも(MV)撮影していますね。


 衣装作りの段階から提案をさせていただきました。無機質なシャツに花を添えていくシーンがあるのですが、「何も持ってなかった自分が少しずつ大切なものを見つけて、不器用ながらも受け入れていくと、前よりちょっとだけ強くなった」そんな泥臭いくらいのイメージを想起させるMVにしたかったんです。だから衣装もポップな作りではなく、本物の花を添えたような素材感ある作りになっています。それを実現した衣装チームさんには頭が上がりません。ほかにも、カラフルなカーテンに包まれたり、青空の下伸び伸びと歌ったりさせていただきました。カーテンのなびかせ方は、スタッフさんの手腕で決まるのですが、本当に絵になる技術で素晴らしかったです。モノトーンなコントラストが強めのシーンもありまして、グッと曲の根幹に迫るシーンになります。彩るものがないぶんストレートな表現が必要だったので、じつはここが一番難しかったです。楽曲を隅々まで表現してくださった監督さん、スタッフの皆さんに今一度感謝したいです。


――ジャケット写真など、ビジュアル面でこだわったところは?


 アーティスト写真やジャケット写真は、MV撮影の合間にオフショットの一環で撮っていただいていました。ですので、フォーマルに仕上がった写真があるかとても不安だったんです。だけど、さすがプロのカメラマンさん。撮れ高のある写真ばかりでありがたかったです。こだわりというならば、やはりリラックスした自分でいることでしょうか。余分な力の入っていない、気取りすぎていない自分がアーティスト写真として選ばれてうれしいです。ジャケット写真は「New story」の名前に恥じぬキリッとした写真になるんじゃないかと思っています。


――今回のシングルで、新たな挑戦はしましたか?


『精霊幻想記』から着想を得て、アニメをリスペクトした作品づくりをすることが今回のチャレンジです。1stシングルは多面的な「私らしさ」を表現していましたが、今回は2ndシングルを「ひとつの物語」と捉えてみました。「New story」には、孤独な主人公が大切なものを少しずつ見つけて色づいていく世界を知る姿。「さよなら星空」には、愛おしい感情を知ったからこそ切なくなる気持ち。どうか幸せにと人の幸せを願える成長した姿を描いています。エンディングにはもっとしっとりとしたバラードもわかりやすいかと思いましたが、主人公の前に進み続ける芯の強さ、出会いがあれば別れもある繊細さを表現するのにはピッタリの楽曲だと思いました。


――では、最後に読者にメッセージを。


 ここまで読んでくださりありがとうございます。声優で、アーティスト。まだむずがゆい肩書きではありますが、大切な作品をひとつひとつ残していけるよういつも全力で取り組んでいます。今回は2ndシングルということで、タイアップアニメのお話もさせていただきました。これをきっかけにアニメも応援していただけるとうれしいです! 引き続き、高野麻里佳の冒険もお楽しみください!


取材・文/野下奈生(アイプランニング)


Profile
高野麻里佳【こうの・まりか】2月22日生まれ。青二プロダクション所属。2月24日にシングル「夢みたい、でも夢じゃない」でアーティストデビュー。声優としての主な出演作は、『SCARLET NEXUS』ツグミ・ナザール役、『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ サイレンススズカ役など。


「New story」リリース情報
高野麻里佳の2ndシングル。表題曲はテレビアニメ『精霊幻想記』のオープニングテーマ曲で、新たな世界へ旅立っていこうと前に進む姿を歌う、伸びやかな歌声が印象的な1曲。カップリングの「さよなら星空」では、しっとりとした歌声で「キミ」への思いを切なく歌い上げる。


価格:
初回限定盤2090円(税込)
通常盤1430円(税込)


発売日:7月14日(水)


レーベル:日本コロムビア

高野麻里佳、2ndシングルは「2曲をひとつの物語と考えた」【インタビュー】

《M.TOKU》

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