「バンドリ!」相羽あいなが語る、Roselia友希那と歩んだ道のり、新作劇場版のアフレコ秘話【ガルパ4周年インタビュー】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「バンドリ!」相羽あいなが語る、Roselia友希那と歩んだ道のり、新作劇場版のアフレコ秘話【ガルパ4周年インタビュー】

2021年3月16日にリリース4周年を迎える『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の連載インタビュー。第6弾となる今回は、Roseliaのボーカル・湊友希那役の相羽あいなさんに、これまでの振り返りや2021年4月23日公開予定の劇場版のお話などを伺った。

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歌への想いは友希那と同じ


――先ほど「ライブが演技にも影響を与えた」とおっしゃっていましたが、演技が歌に影響を与えたことはありましたか。

相羽:ストーリーで友希那を知るうちに、歌い方も変わりました。
友希那は「歌が好き」と素直に言えなかった子なんです。最初は「どうして歌が好きといえないんだろう?」と疑問に思っていましたが、私もRoseliaとして活動しているうちに友希那の気持ちがわかってきて。今の自分に足りないものに気付くたびに、歌はそんなに単純なものではないと思い知らされました。
もちろん歌っているときはいつでも真剣ですし、気持ちよさも感じています。ただ、振り返ったときに反省点が多くて。

一方で作中の友希那はだんだんと「歌は単純なものだったんだ」と気づいていきました。このストーリーを読んでから、私も「今まで歌を難しく考えすぎていたのかもしれない」と思い、歌が好きだった頃の気持ちがよみがえってきました。
私自身の歌への向き合い方が、友希那の考えとリンクしたのかもしれません。

音楽に対して真摯に向き合っている友希那が隣にいるからこそ、私自身もその姿勢を全うしなければいけないと思っています。

――ほかにも友希那とご自身を比べて似ていると思う点はありますか。

相羽:妥協したくない気持ちは似ているかもしれません。難しいことでもすぐに「できない」と答えたくはないので、自分から「この方法なら可能です」と提案することもあります。

また、最近ガルパのストーリーを読んでいて、決断時のプロセスも似ていると感じました。私はRoseliaのリーダーではありますが、バンドに関わることはメンバー全員に意見を聞いて結論を導きだしています。
友希那も以前はすべて自分で背負って決めていたかもしれませんが、成長した今は周りの意見が聞けるようになりました。共通点がまたひとつ増えて嬉しいです。

あとは芯の強さが似ています。私は友希那ほど感情を抑えないタイプですが、それでも曲げられない信条は秘めている。
感情の出し方が違うだけで、根本は似ているのだと当初から思っていました。

――では、「友希那のここは見習いたい」と感じている部分はありますか。

相羽:芯を貫く友希那の精神力や情熱は尊敬に値します。その反面、私自身は悔しさも感じていて。友希那にできることを私もできるようになって、さらに超えていかなければ、と思います。
Roseliaへの想いを曲に昇華できる能力もかっこいい。友希那の音楽はストーリーとともに進化していて、毎回「今だからこそ書ける曲」を作っています。湊友希那だから歌える、Roseliaだから表現できる曲なのだろう、と説得力を感じるほどです。


あと尊敬しているのは、Roseliaのために進んでいくべき道を考えて行動に移す点。物事への挑み方がかっこいいなと、演じていても思います。
その一方、高校生らしくもがくときもあって、年相応の表情を見せてくれるところも好きです。

ストーリーがあるから生まれるバンドリ!の楽曲


――Roseliaの楽曲を聞いたときの印象はいかがでしたか。

相羽:「この楽曲を自分が歌うんだ」と覚悟をさせられた感じです。歌い方ひとつで伝わり方も違いますし、そのとき抱いている感情も楽曲を左右します。すべての要素がひとつになって生まれる曲だからこそ、Roseliaの世界観とマッチする表現や音の出し方を考えていきました。アフレコと同じように、音楽にも命を吹き込んでいます。

また、曲が完成したときの状況を掘り下げるためにストーリーを読み返しました。ストーリーがない独立した楽曲の場合も、スタッフさんに背景を聞き納得したうえで歌っています。
私は計算して歌うことができないので、感情やストーリーをあらかじめ自分の中に落とし込んでいます。だからRoseliaの楽曲は、いつも物語のように歌っています。
でも最近では、Roseliaのいちファンとして音源を聴いているかもしれません。かっこいい、感動する、温かいなど、第一印象を起点に歌い方を決めることが増えました。

――ガルパではストーリーと楽曲が連動しています。だからこそ気づけたポイントはありましたか。

相羽:ガルパはストーリーに寄り添って楽曲が生まれるコンテンツなので、多くのことに気づかされます。
たとえば先日リリースした「ZEAL of proud」はRoseliaらしい鋭さもありますが、温かさも出ている曲です。これまでは鋭い曲、温かい曲、と個別になっていることが多かったですが、今回はどちらの要素も含まれていました。
なおかつ、Roseliaを身近に感じる。こうしたアプローチの曲はRoseliaにとって初めてかもしれません。


とくにサビの「大丈夫よ」は、成長した今のRoseliaだからこそ説得力が出たと思います。
友希那は人に対しても音楽に対しても、当初はどこか冷たい部分がありました。
そんな段階で「大丈夫よ」と歌っても、きっと説得力が出なかった。ストーリーでさまざまなことを乗り越えた今だからこそ「ZEAL of proud」を作ることができたのだと思います。Roseliaが歩んできた歴史あってこその1曲です。

劇場版アフレコで感じた成長と嬉しさ


――4月23日には劇場版『BanG Dream! Episode of Roselia I : 約束』の公開が予定されています。アフレコの雰囲気はいかがでしたか。

相羽:友希那は今でこそやさしさが出でてきましたが、劇場版の時間軸はアニメシリーズよりも前なので、周りにも厳しい、ひりついている友希那を演じる必要がありました。なのでアフレコ中はいつもより静かでクールだったかもしれません。

友希那を演じるときは普段の自分よりも下に重心を置いているので、たとえ直前までメンバーと笑いあっていても、本番前になるとずっしりとした重みを感じます。

本作の内容はガルパのストーリーがもとになっていますが、ゲームの音声収録をしたときとは演じ方に変化がありました。当時の収録を思い出しながらも、その時々の友希那が感じたことを自分の感情に乗せて演じられたと思います。
アニメーションなので、絵に合わせた細かなリアクションも入れました。演技のベースは同じでも、表現や技術は成長できたのかもしれません。

シナリオを読んだときは、「あの頃はこんなに厳しかったんだな」と初期の友希那を思い出しました。でも、久しぶりにひりついたRoseliaの空気を感じることができて少し嬉しくて。なつかしさもあふれてきました。


――劇場版の主題歌制作等に携わった音楽プロデューサーの上松範康さんは、以前インタビューで「演奏が難しくなってしまったので、反省しています」とおっしゃっていました。

相羽:確かにどれも難しかった記憶が(笑)。ボーカルとしては全曲楽しく歌えました。苦しい気持ちはまったくなかったです。
私は窮地で楽しさを感じるタイプなので、壁が高く分厚いほど乗り越えたい気持ちが強くなります。

――劇場版の注目ポイントは?

相羽:ありがたいことに、スタッフのみなさんがこだわって作ってくれて、サプライズが多い作品になっています。「そんなアレンジもあるのか!」と驚く楽曲もあるかもしれません。
私たちもアフレコ現場で「もっとがんばろう」と、より気合が入りました。多くの方の気持ちが詰まった映画なので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいです。

「歌が好き」な友希那と歌い続けたい


――今後友希那として挑戦したいことを教えてください。

相羽:いつもは私たちがいる場所にファンの皆さんが会いに来てくれているので、今度は友希那やRoseliaがファンのみなさんのもとに行きたいです。全国や世界でライブツアーができれば、Roseliaにとって新たな挑戦になると思います。

私自身が挑戦したいと考えているのは、歌い方の新しい引き出しを見つけること。「歌が好き」な友希那と一緒に歌っていくためには、これからも難易度の高い楽曲や音域の幅広さに応えなくてはいけません。
実はバンドストーリーで「歌が好き」と友希那が言ってくれたことが今でも嬉しくて。収録したときに、やっとこのセリフが言えた、と思いました。

あと挑戦してみたいのは、ライブハウスでのパフォーマンス。ありがたいことに大きな会場でライブをした経験はありますが、まだライブハウスでは音を出していません。
私もプライベートでライブハウスにはよく行っていたので、あの場所で演奏したいな、と憧れています。よりガールズバンドらしさも出ますし、いつか実現すると嬉しいです。
これからもRoseliaとして挑戦すべきステージを見つけて、少しでも「頂点」に近づければと思います。

――ファンへのメッセージをお願いします。

相羽:4周年を迎えられて本当に嬉しいです。ガルパもだんだんと新たなバンドが増えて、メンバーの新しい一面が見えてきました。
今後は劇場作品の公開を控えていますし、ガルパのストーリーにもRoseliaはまだまだ登場します。このまま4周年といわず、5周年や10周年までついてきてください!

今は我慢しなければいけないこともたくさんあると思いますが、「ZEAL of proud」の歌詞のように「大丈夫よ。私たちがここにいる」とみなさんに伝えたいです。この言葉を思い出して、これからもバンドリ!を身近に感じていただけると嬉しいです。4周年を迎えるガルパを、どうかよろしくお願いします!


◆◆◆
作品や音楽への想いを、ひとつひとつ考えながら丁寧に語った相羽さん。ファンに最高の時間を過ごしてもらおうと、妥協せずに挑戦し続けるストイックな姿勢が垣間見えた。
今後予定されているライブや4月公開の劇場版作品では、さらに進化したRoseliaと友希那のステージを目撃してほしい。

▼ガルパ4周年記念連載インタビュー▼


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《ハシビロコ》
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