Raychell“RASも真の意味でようやくバンドリ!ファミリーの一員になれた” 愛と感謝、次の挑戦を語る【ガルパ4周年インタビュー】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

Raychell“RASも真の意味でようやくバンドリ!ファミリーの一員になれた” 愛と感謝、次の挑戦を語る【ガルパ4周年インタビュー】

2021年3月16日にリリース4周年を迎える『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の連載インタビュー。第3弾となる今回は、RAISE A SUILENのベース&ボーカルとして圧倒的な演奏や歌声を届けるRaychellさんに、ガルパにRASが登場した際の喜びやライブの思い出などを聞いた。

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Raychell“RASも真の意味でようやくバンドリ!ファミリーの一員になれた” 愛と感謝、次の挑戦を語る【ガルパ4周年インタビュー】
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「世界へと憑依する」はキャストの目標でもある


――RASのライブは圧倒的なパフォーマンスや演奏力の高さが好評ですが、バンド練習はどのような雰囲気で行われているのでしょうか。

Raychell:部活のような雰囲気です。RASはリハーサルの時点でもヘドバンやツーステなど動きが激しいこともあり、普段はかわいい服を着ている莉子ちゃん(Gt.ロック役)、玲鳳ちゃん(Key.パレオ役)、吏佐(DJチュチュ役)もスタジオに来るとすぐさまTシャツとズボンとラフな姿になって、RASとしてのスイッチが入ります。

ライブを何度もやるような通し練習をよくするのですが、納得のいかない部分があればくり返し練習して、休憩時間にも苦手な箇所を克服する。より完成度を上げるために練習を積み重ねています。

もともと楽器経験者の多いRASですが、今の実力以上の音楽を作り上げていきたいし、RASの個性をしっかり見せたい。だからこそ、練習にはストイックに取り組んでいます。

――Raychellさんの思うRASの個性とは?

Raychell:「まずサウンドを聴いてくれ! ライブに来てくれ!」が私たちのコンセプトであり、個性です。サウンドはEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)、ロック、ポップス、アニソンなどさまざまな音楽要素を取り入れながらも、どのジャンルにもとらわれないかっこよさを持っています。

そんな最強のサウンドを引っ提げ、さらにキャラクターを背負ったバンドとしてステージに立つことで、RASの魅力が増す。レイヤたちの目標である「世界へと憑依する」は、私たち自身の目標でもあるので、これからも世界中にRASのサウンドを届けたいです。
2020年は中止や延期になってしまったライブやリリースイベントが多く、「もっと音楽を届けたかった」と悔しい思いもしました。2021年こそみなさんに直接音楽を届けたい気持ちでいっぱいです。


――ライブでステージに立つときの心境はいかがでしょうか。

Raychell:RASはメンバー5人の個性が強く、経歴も外見もまったく違います。でもステージに上がれば全員が一丸となって激しい演奏をして、ときには脚を蹴り上げて頭を振りまくる。そんなメンバーの姿を見ると私も心が刺激されて、熱量が上がります。

あと、曲に込められたストーリーや世界観を表現しようと夢中になると、ファンの皆さんを煽ってしまいがちなんですが、最初は「レイヤとしてステージに立つのにこんなに煽って大丈夫かな……」と心配になってスタッフさんに確認したこともありました。
でも今ではガルパでレイヤが私と同じような姿を見せるようになったので、ライブ中も安心して煽っています(笑)。

そういえば最近は、全世界にRASの音楽を届けられる、ライブのオンライン配信のありがたさも実感しました。私たちも命を削って音楽を生み出していますが、それは会場に来てくださるみなさんも同じです。
「RASってやっぱりかっこいい」、「バンドリ!はすばらしい」と世界中のみなさんが誇りに思えるようなライブをこれからも続けていきたいと思います。

1人ではできなかった音楽をRASが教えてくれた

――音楽プロデューサーのElements Garden上松範康さんと藤田淳平さんは、以前インタビューで「RASはRaychellさんのボーカル力がすごい」と話していました。

Raychell:そう思っていただけてありがたいです。私はこれまでソロでも歌ってきましたが、バンドリ!やRASのおかげで1人では実現しなかった音楽が表現できるようになりました。
新しい歌い方を発見することも多かったので、エレガさん(Elements Garden)にはとくに感謝しています。だからこそみなさんが期待する以上のサウンドを返していきたいですし、RASとしても衰えない力や勢いを届けたいです。


――ほかにもバンドリ!に参加する前後で音楽面での変化は実感しましたか。

Raychell:変化はたくさんあって、歌い手としての音楽のジャンルが広がりました。私は今までR&Bやバラードといった好きなジャンルしか歌ってこなかったんです。でもバンドリ!に参加したことで、ロックやアニソンなども歌えるようになりました。

――R&Bと比べ、ロックやアニソンは歌い方のポイントはどのように違うのでしょうか。

Raychell:そもそもロックとR&Bはリズムが違います。R&Bが拍から外していくオフのリズムだとしたら、ロックは拍に乗せていくオンのリズム。そのため当初はロックのリズムをとるのが難しくて苦労しました。
アニソンに関しては、子どもの頃に好きなアニメの曲を歌っていた程度で本格的に触れたことがなくて。だから声優アーティストさんたちの歌い方を研究しました。

アニソンは息の抜き方に特徴があって、とくにキャラソンでは語尾を歌い上げずに息をふっと抜いています。テンポも速く、これまで歌ったことのない音楽ばかり。エレガさんとバンドリ!にはいつも鍛えられています。

あと、「THE THIRD(仮)」時代にバンドリ!曲のカバーをさせていただけた経験は大きかったです。
各バンドでサウンドの色もまったく違いますし、ボーカルの歌い方や音域、声の出し方も異なります。カバーするときは原曲へのリスペクトを込めて声色や歌い方を変え、少しでもバンドに合った表現になるよう心がけました。

――RASに参加する前後で、ライブでのパフォーマンスにも変化はありましたか。

Raychell:RASのライブで初めてヘドバンをするようになりました(笑)。
最初に「R・I・O・T」をいただいたとき、RASらしいパフォーマンスとしてスタッフさんから提案していただいたのがヘドバンだったんです。今では「ヘドバン=RAS」と、アイコンとしてすっかり定着しましたね。

「彼女たちに出会えて本当によかった」


――ガルパにRASが登場してから約半年が経ちます。とくに印象に残っているイベントやストーリーはありますか。

Raychell:RASがガルパに初めて登場したバンドストーリー1章は、やっぱり思い入れが深いです。
あとは「mind of Prominence」が登場したイベント「NO LIMIT」は、レイヤだけでなく自分の中でも成長を感じることができた特別なイベントでした。レイヤとチュチュが真正面から衝突するのですが、そこでレイヤが初めて自分の意見を主張するんです。あのシーンは収録でスタッフさんと相談して、何度も録り直させてもらいました。


収録当初はレイヤの優しさを多めに出していましたが、私がライブでお客さんを煽っていたことが反映されたのか「もっと荒ぶってください」とディレクションをいただいたことが印象的です。
ライブでは豹変する、ある意味二重人格のようなレイヤがスタッフさんにも受け入れられるようになりました。

――ストーリーが楽曲の歌い方に影響を与えたことはありましたか。

Raychell:新曲をいただくたびに「レイヤだったらどう歌うだろう」、「レイヤはどこに感情を強く乗せるだろう」と考えているのですが、ストーリーでレイヤの内面を知るうちにヒントが増えました。
歌に対するストイックさや、ライブでは憑依されたように音楽にぶつかっていく姿なども心がけています。

さらにチュチュのラップも入ってくるので、彼女のイントネーションやテンションにも合わせる必要がある。「チュチュがこう来たらレイヤは冷静に返すだろう」、「この部分はむしろぶつかっていくだろう」など、全体のバランスも考えるようになりました。
ガルパでチュチュは「私はそんなに歌わない」と言っていますが、実際はもうひとりのボーカルです。ストーリーで見せる天邪鬼な部分も含め、チュチュがいてくれてこそのレイヤでありRASだと思います。
私自身の音楽や表現の幅も広がり新たな世界を見せてもらえているので、彼女たちに出会えて本当によかったです。

RASの進化に注目してほしい


――これから初めてRASの音楽に触れる人も増えると思います。最初に聴いてほしいおすすめの1曲はどれでしょうか。

Raychell:……全部いい曲なので難しいですね(笑)。
でも現時点で最高のRASを知ってもらえるのは、6枚目のシングル表題曲である「mind of Prominence」だと思います。あとはカップリング曲の「JUST THE WAY I AM」。
まずこのCDを聴いていただいてから、原点の「R・I・O・T」に戻ってほしいです。そこからは時系列順に聞いていけば、RASの進化が体感できると思います。
「次はどうなるんだろう」と、成長し続けるRASに興味を持っていただけると嬉しいです。

最近は『バンドリ!』の枠を超えたタイアップ曲も歌うようになりましたが、やっぱりガルパにRASが入ったことで曲を聴いていただける機会が格段に増えたと感じています。ガルパさまさまです!

――今後、レイヤとして挑戦したいことを教えてください。

Raychell:最強の音楽を作れるよう、これからもスキルアップしていきたいです。今の最高傑作は最新作の「mind of Prominence」ですが、レイヤはもっと高みに行けると思っています。
よりいい音楽を生み出して、RASのかっこよさを世界に届けていく。私もレイヤもメンバーもそう思っているので、さらに団結して取り組んでいきたいです。

音楽の方向性としては最近アップテンポが多いので、そろそろバラードも歌いたいです。今のRASがバラードを歌うとしたらどんな曲になるのか、ワクワクした気持ちも抱いています。しっとりした曲を経れば、また違ったアップテンポの曲を届けられるかもしれません。

今後も早く聴いてもらいたい曲がたくさんありますし、別作品のタイアップ曲では世界観に合わせて和のテイストや包容力など、これまでになかったRASのサウンドも用意されています。これからのRASの進化も、ぜひ聴いてもらいたいです。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

Raychell:ガルパにはカバー楽曲やオリジナル楽曲もたくさんあるので、これからどんな曲が増えていくのか楽しみにしていてください。私もガルパのファンとして今後の展開に期待していますし、RASとほかのバンドメンバーとの絡みがもっと見たいと思っています。

バンドごとに異なる十人十色のサウンドをガルパで存分に楽しんだら、ぜひライブに来て一緒に暴れてほしいです。
ライブの熱量やセットリストがどんどんレベルアップしているので、みなさんも今のうちに首の筋肉や持久力を鍛えて倒れないようにしていただければ(笑)。
これからもRASやガルパをよろしくお願いします!


◆◆◆
RASを連想させる緑色がアクセントの衣装でインタビューに臨んでくれたRaychellさん。レイヤたちについて考えるときの眼差しはとても優しく、笑顔を浮かべながら楽しそうに語っていた。

今後もガルパの枠だけにはとらわれず楽曲を届けていくRAS。世界へと憑依する彼女たちの最強の音楽から、今後も目と耳が離せない。

▼ガルパ4周年記念連載インタビュー▼


>第1弾:「バンドリ!」新バンド・Morfonica誕生秘話、プロジェクト支える楽曲制作の裏側とは? 音楽P・上松範康&藤田淳平
>第2弾:「ガルパ」愛され続けて4周年! Craft Egg・森川修一が語る、開発・運営の舞台裏と今後の展開【インタビュー】

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《ハシビロコ》
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