「アニメ!アニメ!」では、5人全員に初となるインタビューを実施。先日公開した5人での座談会の次は、一人ひとりにスポットを当て、デビューのきっかけ、オーディションでの出来事などを聞きつつパーソナルに迫っていく。
ミュージックレイン3期生インタビュー連載
第1弾:ミュージックレイン3期生が遂にデビュー! 5人の素顔、声優としての展望に迫る座談会【独占インタビュー】
第2弾:ミュージックレイン3期生・相川奏多「チャンスがあるならやるしかない!」【インタビュー】
第3弾:ミュージックレイン3期生・橘美來「歌や踊りまでいろんなことにチャレンジして可能性を広げたい」【インタビュー】
第2弾:ミュージックレイン3期生・相川奏多「チャンスがあるならやるしかない!」【インタビュー】
第3弾:ミュージックレイン3期生・橘美來「歌や踊りまでいろんなことにチャレンジして可能性を広げたい」【インタビュー】
3人目に登場するのは、夏目ここな。
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少し落ち着いた雰囲気の高校1年生16歳だ。
そんな彼女に話を聞いていくと、次第に明るい口調になっていき様々な夢を語ってくれた。
[取材・構成=松本まゆげ]
■優しい家族に支えられ芸の道へ
――夏目さんは、どういうきっかけで声優になろうと思ったのでしょうか?
夏目:大きなきっかけは、姉です。私は姉のことが大好きで、やること全てに影響を受けていました。
声優もそのひとつで、「お姉ちゃんが声優を目指すなら、私も」と思ったのが最初でした。小学4年生くらいですかね。
――当時はどんなアニメを観ていたんですか?
夏目:これも姉の影響なんですけど、『プリキュア』シリーズはよく観ていました。なかでも『ふたりはプリキュア』は、一番印象深いです。あとは『アンパンマン』も好きで観ていました。アニメには馴染み深い環境だったので、そこから自然と声優への憧れも膨らんでいきました。
――そうして本格的に目指すことになりますが、ご両親の反応はどうでしたか?
夏目:すごく応援してくれました。母が言うには、小さな頃からまわりの大人たちに「芸能事務所に入れたら?」と言われていたらしんです。そうしているうちに、「そういう道もありかも」って母と姉が思ったらしく、そこで声優に限らずいろんなオーディションを受けてみることになったんです。
――なるほど。ご家族が受けさせていたんですね。
夏目:そうなんです。小学生の頃からいろいろ受けていました。例えば、少女マンガ雑誌のモデルのオーディションとか。なりたいと思っていたとはいえ、最初はそこまで乗り気じゃなかった私も、いろんな審査を受けてみて現実味がわいてきて、次第に芸能のお仕事に興味がわいてきたんです。
もともと好奇心が強い性格なので、女優、モデル、そして声優といろんなことにチャレンジしたいと思っていました。あと、小学生のときはクラブで、中学生のときは部活で演劇を行っていたんですが、それも母に「入ってみたら?」って言われていたからなんです。
――将来のためにと。
夏目:そうです。姉も演劇を習っていたので、家では過去の公演の台本を一緒にセリフを読み合うこともありました。
父は趣味でバンド、母は吹奏楽をしていたこともあって、芸能には寛容だったと思います。
■「絶対受かってやる」という気持ちで臨んだオーディション
――そんななかで、ミュージックレインのオーディションがあったんですね。
夏目:はい。母が見つけて「受けてみない?」と言ってくれました。
――オーディションでは、どんなことをやったんですか?
夏目:歌、演技、質疑応答、いろいろあったんですけど質疑応答のときに、うぐいすのモノマネをしたのが思い出深いです(笑)。
――うぐいすのモノマネ! 得意なんですか?
夏目:もともと親戚のお兄さんが得意で、教えてもらったんです。田舎暮らしなので、うぐいすの鳴き声がけっこう聞こえてくるんですけど、聞こえるたびに真似していました。それを披露しました。
――相当練習したのでは?
夏目:かなり練習しました! オーディション会場に向かう駅のホームでもやりました。なので、うまく出来たと思います(笑)。
あと、歌は最終審査のときに「純情スカート」というボーカロイドの曲を歌いました。歌は苦手意識があったのですが、好きな歌だったので楽しく歌えたかなと思います。これも、姉の影響で好きになった曲なんです。
――では、お姉さんと家で読み合わせることもあったお芝居についてはどうですか?
夏目:練習したときよりはうまく出来た気がします。始まるときは緊張していたんですけど、いざはじまったら落ち着いて出来たのでよかったなと。そのときの全力は出せたと思います。
――歌や芝居以外の、自分の内面についてはどう自己アピールをしていましたか?
夏目:「リーダーシップがある」と言った気がします。小学6年生のときには生徒会長をやらせていただいた事もありましたし、人が集まったとき「こういうことやってみない?」と提案する事も多いかな?と思いますので。
――人前に立っていたから、オーディションでも緊張しなかったのかもしれませんね。
夏目:そうかもしれないです。このオーディションは、練習より本番がうまくいった気がしました。
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――とすると、このオーディションもそれなりに自信があった?
夏目:「絶対受かってやる」という気持ちはありました。だから2次審査や3次審査の通知をもらったときは、嬉しい気持ちがありつつも「そうだよね!」という気持ちもありました。
過去に受けたオーディションの経験から「こういうことは聞かれるだろう」と対策をしていたし、2次審査でダメだったところはうまくいくまで何度も何度も練習して3次に臨んでいたので。
――なるほど。自信がつくまで努力を重ねていたんですね。「受かってやる」という気持ちになれるまで努力できるなんて素晴らしいです。
夏目:そう言ってもらえるのは嬉しいです。家族が応援してくれたおかげですね。
――では、合格したときはどうでしたか?
夏目:自分なりにできることはやったので、思い残すことはないという感じでしたが、合格通知が来たときはやっぱり嬉しかったです!
塾にいるときに電話がかかってきて、「ちょっと外に出ます」って抜け出して結果を聞いたんですけど、そのあとすぐに母に電話して報告しました。
家に帰ったら、家族のみんながクラッカーを鳴らしてお祝いしてくれて。私の大好きなチョコレートケーキをみんなで食べました。いい思い出です。
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