■「僕もなれるんじゃ……?」小野賢章が思う、スパイダーマンの魅力
――映画公開を記念した特番も放送・配信されました。吹き替え収録後に撮影されたということですが、スパイダー・グウェン役の悠木碧さんも含めた3人でどのようなお話をされましたか?
小野
「あのお父さん良いよね!」や「あのおじさん切なかったよね……」など、芝居について話したというよりは、作品のどこが面白かったという話で盛り上がりました。
みんな収録は別だったので、リアルタイムで感想を語り合いたかった(笑)。それくらい面白い作品に仕上がっています!
――マーベルにはさまざまな作品が存在します。この『スパイダーマン』をきっかけに他のマーベル作品を見てみようと思っている方に向けて、いちマーベルファンとしてオススメの作品を教えてください。
小野
やはり『アベンジャーズ』じゃないでしょうか!
作品がたくさんあり過ぎて、どこから見ようかって迷われる方が多いと思うので、まず『アベンジャーズ』を見てお気に入りのヒーローを決めてみてほしいです。
どのヒーローを入口にしても、絶対に全部のマーベル作品が好きになると思います。
――そんな魅力的なヒーローがたくさんいる中で、ズバリ小野さんの思うスパイダーマンの魅力とは?
小野
他のヒーローたちは完成されていて、なろうと思ってもなれない完璧さがあるのですが、スパイダーマンは、元は普通の学生。
しかも、体つきもひょろっとしていて、少しオタク気質な、どこにでもいそうなキャラクターが主人公なんですよね。
見ていて、「もしかして、僕もなれるんじゃ……?」と思わせてくれる(笑)。見ている人にとって一番身近に感じさせてくれるヒーローが、スパイダーマンだと思います。そこに魅力を感じますね。

――では、今作で字幕ではなく、吹き替えだからこそ楽しめるという部分はどこだと思いますか?
小野
日本語として面白い部分って、やはり日本語を主に使っている日本人だけがわかるのではないかと思うんです。
もちろん、字幕の本訳にもそれは表れているし、オリジナルキャストの演技を楽しんでいただくのもいいですが、僕たちはキャラクターの表情に合わせて言い方を変えるなどの工夫を凝らしているので、ぜひ耳で聞いて、文字だけではわからない感情の変化などを楽しんでいただきたいです。
――最後に、『スパイダーマン:スパイダーバース』の見どころをお願いします。
小野
今まで見たことのないような映像美を堪能できるだけでなく、ストーリーもかなり面白いので、何度見ても楽しめる作品になっています。
映画館の大画面で見ないと絶対に後悔すると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
