■「単純に誰が見ても楽しい作品」「イヤホンズにも注目」
――それでは最後に、本作の見どころについて伺いたいと思います。まずは3DCGで作ったアニメとしての見どころはどういった点でしょう?
由水監督
アニメに3DCGを用いる際、「よりリアルに」という方向性だと最終的には「アニメじゃなくていいじゃん」ということになりかねません。
だから今回は3DCGでありながら、表情やギャグ顔など、極力マンガ的な表現を用いるようにしました。
アニメ的であるということは、単にセルシェーディングしているだとか3コマ打ちだとかではなく、「アニメならではの演出をする」ということだと思うんです。
本作はアニメに対するリスペクトを感じさせる作品にしたいなという思いがありました。ですので、3DCGか手描きかということ関係なく楽しんでもらえたらと思います。

――物語についてはいかがでしょう?
山中P
単純に誰が見ても楽しい作品、それに尽きると思います。
また、制作するうえで若手の方々には企画から仕上げまで工程のすべてを自分たちでしてもらい、その中で自分たちの得意なことを見つけてもらえるようにしました。
実はそれがストーリーにも符合すると思っていて、アオイたち3人のスペースアテンダントがそれぞれの長所を活かして協力していく様を楽しんでいただけたらと思います。

由水監督
それと、キャストにも注目いただきたいです。『ズモモとヌペペ』でお世話になった青二プロダクションさんにキャスティングをお願いしたところご快諾をいただき、TVアニメ『それが声優!』のユニット・イヤホンズ(声優の高橋李依・高野麻里佳・長久友紀)をご紹介いただきました。
ちょうど本作も女の子3人が主人公ですので「ぜひ!」ということでアオイたちを演じていただきました。
また、イヤホンズのみなさんにはそれ以外にも重要な役割を担当していただいているので、そこもぜひお楽しみください。
――それは楽しみですね! 本日はどうもありがとうございました。