古川は満を持しての『NT』トークショー初登壇に、「いまだにガンダムと言う作品の舞台挨拶に立っていることが信じられない状態です」と『ガンダム』への敬意を込めて挨拶。
今回は榎木と古川が登壇するということもあって女性の観客が多く、客席をみた福井は「見たことないくらいの女子率ですね」と驚きの声を上げた。
榎木は『NT』公開後の反響について、「公開して1か月以上たった今でも、現場に行くと色々な声優の方から本作の感想を言ってもらうことが多いですね。ファンの方から(感想や褒め言葉を)言って頂けることは多いですが、同業者の方から声を掛けて頂ける作品は少ないので、すごく嬉しいです」と喜びをコメント。一方の古川は、『ガンダム』好きの友人から「崇め奉られるように感謝の言葉をもらった」というエピソードで笑いを誘う。

そんな古川が演じたブリック・テクラートの“意味深な告白”については、古川の見解に脚本を書いた福井本人がその真意を伝えるという、ここでしか聞けないトークも展開。
またブリックが仕えるミシェルとの関係性について、古川からは「どこにも気を張っているミシェルが唯一心を許せる存在がブリックであり、ブリックにとってはミシェルに尽くすことが生きがいになっていて、ミシェルが彼のすべてになっていると感じます。血はつながっていないが家族に近い存在だと思います」との印象も語られる。
さらに福井は、脚本執筆時には「『NT』以前のブリックとミシェルの出会いなどの詳細な設定を決めていなかった」ことを明かすも、妻がふたりの詳細な設定を妄想していたそうで、その内容を披露。その完成度の高さには会場から感嘆の声と拍手が響きわたり、ブリックの外伝を期待する声も上がった。
また先日開催された「NT女子会トークショー」の話題では、女性からのブリック人気が高かったことに話がおよぶと、主人公であるヨナ・バシュタの名前が挙がらないことについて「どうなってるんだ、女子会!」のツッコミも飛び出す。
ブリックについては、小形や福井が「古川の低音で響く声がもつ説得力」などの魅力を語るも、古川にとっては難しい演技だったようで「怒涛の単語ラッシュのある台詞でも、彼のキャラクターを保ちながら冷静に説明していかなくてはならないことが大変でした」との苦労も語られた。
イベント終盤には、『NT』が台湾でも人気が高いことについて、福井が「本作は日本人的な死生観を描いていますが、海外の人にもそれが伝わっていて嬉しいです」とコメント。

古川が「この『NT』という世界に生きているキャラクターたちが、1時間半という短い時間のなかで、様々な経験をしたり、感情を爆発させたり…すごく濃密な時間になっているので、皆さんで共有していただきたいです」とアピールしたのち、榎木が「これからの声優人生においても、間違いなく自分の代表作となる作品です」と締めくくり、大盛況のままイベントの幕が閉じられた。
『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』大ヒット御礼!追加舞台挨拶
日程:1月21日(月)
場所:新宿ピカデリー
登壇者:榎木淳弥(ヨナ・バシュタ役)、古川慎(ブリック・テクラート役)、福井晴敏(脚本)、小形尚弘(プロデューサー)
日程:1月21日(月)
場所:新宿ピカデリー
登壇者:榎木淳弥(ヨナ・バシュタ役)、古川慎(ブリック・テクラート役)、福井晴敏(脚本)、小形尚弘(プロデューサー)
(C)創通・サンライズ