ガンダムブランドを支えるDNAとは? サンライズ設立46年の歩み、今後の展望 小形Pが語る【インタビュー】 3ページ目 | アニメ!アニメ!

ガンダムブランドを支えるDNAとは? サンライズ設立46年の歩み、今後の展望 小形Pが語る【インタビュー】

アニメサイト連合企画「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」の第8弾は、サンライズの小形尚弘氏にインタビュー。サンライズとはどんなスタジオなのか? その強さの秘密は?話を聞いた。

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■世界で通用を目指す サンライズのグローバル展開


――海外の話も伺いたいのですが。例えばガンダムですと、いまガンプラが海外でも人気ですね。

小形
ガンダムは、お蔭様でアジア地域で非常に人気が高まってきています。ガンプラも全体の3割を日本以外のアジア中心の海外で買ってもらえている。
今度『機動戦士MOONガンダム』のガンプラが発売されますが、その半分が海外からの予約でした。
ただアジアでは非常にメジャーになりつつある一方、北米ヨーロッパではまだまだ知名度は十分ではありません。

最近アメリカに行って思ったのが、どうしても北米では等身大ヒーローが市場に広がりやすく、巨大ロボットものであるガンダムをゲームなども含めて、北米とヨーロッパにどうリーチしていくかは、まさにバンダイナムコグループとしても課題になっています。

――小形プロデューサーは今年の夏にロサンゼルスでAnime Expo 2018に登壇されていました。手応えは感じられましたか?

小形
『UC』もあり、『オルフェンズ』を北米で配信したり、アメリカでもガンダムの広がりが出てきています。ガンプラも去年は北米で過去最高に売れました。
アメリカの人たちは完成品のフィギュアのほうがいいのかなと思ったりもしましたが、Anime Expoで登壇した川口名人(バンダイスピリッツの川口克己氏・ガンプラの第一人者)に対する食いつきを見ると、どこの国でも好きな気持ちは同じなんだなと思いました。
ガンダムはアメリカでまだ勝負できる余地があるとポジティブに考えています。

Anime Expoで発表したLEGENDARYと共同開発の実写ガンダムも今後控えています。
それが完成する頃にはグループ含めて、ガンダムをグローバルに広げられる準備を整えたいです。


――実写といえば『レディ・プレーヤー1』にもガンダムが出ていました。

小形
あれは許諾をしたかたちです。しかも、ありがたいことにかなりおいしいところで使ってもらえました。僕も試写会で見せてもらって、「ぐっ」ときました。

――『カウボーイビバップ』も海外の実写企画もでています。自社作品を海外で実写化する流れがあるのですか?

小形
『カウボーイビバップ』に関しては、海外からの要望が非常に強く、先方から熱いラブコールをいただきました。
『ビバップ』をはじめサンライズほどIPを保有している会社はないと思います。他の作品にも海外で展開できる可能性はあると思います。

――海外とのつながりでもうひとつ。サンライズの中に海外出身のスタッフってはどのくらいおられますか?

小形
海外出身のスタッフは今はまだ少数です。他の会社だと海外プロダクションと共作して、その繋がりから発展していきますが、サンライズは自分たちで作るので、なかなかそうした繋がりがないのが実情です。
そんな中でもサンライズが好きで集まってくれる人たちもいて。『NT』のキャラクターデザインの金くんは韓国籍ですけど、富野(由悠季)監督の『無敵超人ザンボット3』が大好きだったとか。

――新卒採用でアニメーターや制作進行の募集がありますが、そこに海外から応募するのは?

小形
それはあります。海外籍のかたも応募できます。今年の新人でも制作に1人入っています。

――海外のアニメファンは日本のアニメを応援しているんだと示しにくいところあるのですが、その応援したい気持ちはどうすればスタジオに伝わりますか?

小形
今だとTwitterなどSNSで応援してくれると伝わりやすいです。あとはガンプラを買ってくれたり。
この間も香港で限定のサザビーを販売した時に長蛇の列が出来て、応援してくださる方がいることを実感しました。

今後は海外のファンとのコミュニティをどういうかたちで私たちと繋げていくかだと思います。頑張りたいですね。

――最後にファンへのメッセージをいただけますか。

小形
日本国内でサンライズは、『ガンダム』や『ラブライブ!』といったオリジナル作品を作っている会社として認識されています。それを世界中に広げたいですね。
サンライズといえば、マーベルさんやディズニーさんと比べられるようになりたいです。
そのためにもこれから制作していく作品は、LEGENDARYとの実写版ガンダムも含めて、よりグローバルに勝負していきたいと思っています。


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《数土直志》
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