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【あにめたまご2018】「えんぎもん」プロジェクトで実現した「世代を超えたアニメ技術と表現の継承」とは?

あにめたまご2018より『えんぎもん』を手がけたスタジオななほしの佐藤広大監督とウサギ王の山口弘太プロデューサーにインタビュー。プロジェクトによる若手育成の成果と作品の魅力についてうかがった。

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【あにめたまご2018】「えんぎもん」プロジェクトで実現した「世代を超えたアニメ技術と表現の継承」とは?
  • 【あにめたまご2018】「えんぎもん」プロジェクトで実現した「世代を超えたアニメ技術と表現の継承」とは?
  • (C)スタジオななほし/文化庁 あにめたまご2018
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  • 『えんぎもん』(C)スタジオななほし/文化庁 あにめたまご2018
■誰もが馴染みを覚える『えんぎもん』の魅力
――視点を変えて、作品についてうかがいます。『えんぎもん』の企画はどこからスタートしたのでしょうか?

佐藤監督
私の持ち出し企画です。昔からこいのぼりやお正月のしめ縄など、生活に根差した日本の文化に関心をもっていました。またある時、地方津々浦々の縁起物のフィギュアをまとめたWebサイトを見つけたのですが、昔からあるものなのにデザインが優れていて種類も豊富ですし、一つ一つ手作りでできていて素朴で、そういったところにもすごく惹かれました。
そういった触発もあって2017年1月から5月頃、自主制作的にツイッターで『えんぎもん』の漫画を発表していたのですが、当時フリーランスとして働いていたウサギ王さんのスタッフと一緒にあにめたまごに参加したいという思いがありました。そこで社長のうもとゆーじさんに掛け合ったところ後押しいただくことができて、エントリーすることになりました。


【2017年3月13日 の『えんぎもん』漫画ツイート】

山口P
私はあにめたまごのプロジェクトが始まる前に監督から構想を聞いていたのですが、日常に根差したものは流行り廃りに関係なく残っていくものですし、アニメのコアファンだけでなく誰にでも馴染みがあるものですので、着眼点が素晴らしいと思いました。

佐藤監督
字が読めない小さな子どもでもアニメの動きなら楽しめたりするので、動きで笑わせるということは意識しました。また、招き猫やダルマなど親やお爺ちゃんお婆ちゃんにとっても身近なモチーフが動き出すお話ですので、ファミリーで見ていただけたらと思います。自分も子どもがいるので、まずは我が子に見てもらいたいですね(笑)。

(C)スタジオななほし/文化庁 あにめたまご2018
――この作品やプロジェクト全体を通じて、佐藤監督ご自身が得られたものはありますか?

佐藤監督
私自身はこれが初監督作品ですし、これを機にスタジオななほしとして起業もしました。若手育成はもちろん、制作スタジオを用意するところから完成まで全て経験させていただき、本当に多くのチャンスをいただきました。ある意味自分が一番成長できたと思います。

山口P
あにめたまごのプロジェクトとしても、若手監督のデビュー支援という意図はあったようですよ。

――本作で監督デビューということで、佐藤さんご自身もたまごの一つだったわけですね。

佐藤監督
国の事業で監督デビューをさせてもらったわけですから、大変光栄なことです。これから恩返しをしていかないと。

(C)スタジオななほし/文化庁 あにめたまご2018
――それでは最後に『えんぎもん』を見るのを楽しみにしているアニメファンのみなさまにコメントをお願いします。

佐藤監督
犬張子などのえんぎもんたちが、私たちの見えないところで活躍してご利益をくれている。もしかしたらそんな日常がすぐ近くにあるのかも? と思っていただけるような、普段の生活がもっと楽しくなる作品になっていたら幸いです。3月10日の完成披露上映会などご覧いただける機会を複数用意しますので、ぜひ一度ご覧いただけたらと思います。

佐藤監督
また、Web漫画も春頃からツイッターにて再開する予定です。『えんぎもん』が気に入った方、気になった方は、ぜひアカウント(@haruo_engimon)をフォローして、えんぎもんたちを応援していただけたら幸いです。

――本日はありがとうございました。
《いしじまえいわ》
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